Story3 決意、そして。
月崎高校の教師・生徒
井出川 敦
32歳(♂)‐2年A組担任・社会科教師‐フットサル同好会顧問
→宥たちの担任教師。独身。
いつになったら結婚するのかと、生徒たちにいじられている。
神崎 咲子
23歳(♀)‐2年A組副担任・国語教師‐吹奏楽部顧問
→教師歴2年目。彼氏無し。
真面目な性格だが、少し天然なところがある。
高橋 有紀
16歳(♀)‐2年B組―所属:ソフトボール部
→隣のクラスに転校してきた宥に一目惚れ。ずっと気にしている。
孝に好かれているが、有紀は孝のことを嫌っている。
佐藤 孝
16歳(♂)‐2年E組―所属:軽音楽部
→有紀が宥のことが好きというのを聞いて、宥のことを嫌っている。
物凄い自己中心的で女子にはあまり好かれていない。
輝沢 彰
17歳(♂)‐2年A組:所属:剣道部
→不登校。宥と会ったことはない。
1年の時は普通に学校に来ており、いじめられている訳でも無かった。
なぜ不登校になったのかは、誰も知らない。
↓
「なぁ、昨日面白い話見つけたんだけどさ」
俺達3人の今日は、この言葉から始まった?
「なんや?おもろいのって」
「幻桜山の都市伝説?みたいな話なんだけどさ」
――幻桜山
東桜花町と斎苑町の間にある小さな山。
それほど高くはないものの、とても美しく、どこか不思議な雰囲気がある山。
「幻桜山の都市伝説?」
和馬が眠そうに言う。
「幻桜山の頂上に、大きな桜が咲いてるだろ?
その桜に手を当てて、願い事を言うと、願い事が叶うんだってさ」
「んー、なんか昔聞いたことがあるようなないような・・・」
和馬はまだ眠そうだ。
「その都市伝説、聞いたことあるで」
愛子が何故か誇らしげに言う。
「え?マジ?」
和馬がようやく目を覚ました。
「あぁ、ホンマやで!
でもな、幻桜山に登った者は、二度と山から出られなくなるとか・・・」
「なんだそれ?そんなの所詮都市伝説だろ?」
和馬が鼻で笑う。
「そんなこと言ってー、まさかビビっとるんちゃうんか?」
「んなわけねーだろ!お前と一緒にするな!」
「なんやて!?ウチがビビっとるいうんか!」
2人がヒートアップしてきたところで、
「まぁまぁ、落ち着けって」
俺が仲裁に入る。
「だったら今度、確かめてみるか?」
俺の発言に2人は声を合わせて、
「え?」
と言った。
「丁度明日、創立記念日で休みだろ?」
「ええわ、いったろやないか!」
「なんか面白そうだし、行ってみるか!」
「じゃあ決まりだな!いざ、幻桜山へ!」
「「おー!」」
丁度いいタイミングで、クラス担任の井出川が入ってきた。
「よーしお前ら席付けー、HR始めっぞー」
こうして俺たちは、幻桜山の桜の都市伝説を調べに行くことになった。
続く
ENiです。
第3話です。
ようやく緊張も解けました。
とても眠いです。
今回も読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。