第32話 中青ヶ島旅行<2220.02.12>_別人のように
※画像はイメージです。
山頂の公園からの眺望は素晴らしかったのだと思う。この公園で何をしたのかはほぼ何も覚えていない。ただ写真が1枚だけ残っていた。僕は撮影をしていたので写っていない。
写真の中の彼女の表情は、2週間前に突然帰宅したときの表情とはまるで別人のようで、今迄みたことのない自信に満ち溢れた表情をしている。服装はこれまで1度もみたことのないジャケットを着ており、髪は後ろを写したものがないのでハッキリとはわからないのだけど、後ろで髪をお団子にしていた思う。この髪型もみたことがない。つまり、髪型も服装も表情も全てが別人のようになってしまっていたのだけど、この日の僕はそうした彼女の変化に感心を示す心の余裕はなかった。
公園をおりた後、今度は市内を巡る観光バスに乗って観光することになった。考えてもみれば、クルージング船や観光バスは時刻が決まっているわけで、なんとなく行ってスムーズに乗船・乗車できるわけもなく、公園の開園時間も踏まえて綿密にスケジュールを事前に組んでいたのだろうと思う。出発時刻が信じられないくらい早かったのも、そうでないと説明がつかない。
市内の有名な観光名所を巡ってお昼前に広い公園に併設されているかのようなレストランに案内された。このお店はおそらく中華料理店だったのだと思う。回転テーブル(円卓)に座った記憶がある。高島さんはほぼ向かい合って座ったように記憶している。
※画像はイメージです。




