第28話 つらつらおもんみるに<拒めない性格>
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去年のゴールデンウィークに僕のいけなかった旅行は、誰がいったのかを結局聞いたことはなかったので分からない。ただ僕の知り得ている範囲だとおそらく10人ほどの男性と彼女だけだったと思う。未婚の女性が独身男性10人と旅行に行くのは普通はかなり躊躇すると思うのだけど、彼女にそれはない。何があっても拒絶することを含め対応する自信があるかららしいのだけど、僕にはよくわからない。こうした性格はこの出来事のもう少し後のことになるけど知ってはいた。
例えば彼女の一人暮らしをしている部屋に独身男性を招き入れるとしたら、好意のない男性なら招き入れることはできても、好意のある男性を招き入れることはできない性格。理由は前述したことと同じ説明になるのだけど、好意のない男性であれば何をされても拒絶する自信があって、好意のある男性だと拒絶することができないことが理由になる。こうした性格についてはじめて知ったときには、むしろ逆なのではないかと何度考えなおしたかわからない。意味が理解できなかったからだ。好意のある男性を部屋に入れるのなら理解できるけど、どうしたら好意のない男性を部屋に入れることができるのかは何をどう考えても理解することができなかった。
これを踏まえて2回目の告白の時の答えが「はい」と承諾しなかったのは、僕の思っていたお付き合いをはじめるという言葉の意味のその先までを考えていたからなのだろうと思う。その時点で僕からの申し出に「はい」と答えてしまったら、彼女はもう自分の感情をコントロールすることができなくなってしまうと思ったのだろうとは思う。




