第27話 つらつらおもんみるに<おしおきと禊>
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そもそもこれは最初に考えないといけなかったことなのだろうけど、彼女は自分から誘っておいて、僕からの交際の申し出に「はい」と何故言ってはくれなかったのか、という問題。
ひとつは、2回目の告白前日の”五井さんとの出来事”で僕の彼女に対する気持ちを確かめたくなったことという理由が考えられる。ただ、それだけなら、なにも告白を誘導しなくてもよかったのではないかとは思う。前日の五井さんとのことは高島さんの僕に対する嫉妬心が大きすぎて、その不安を解消するためにどうしてもそうせざるを得なかったとすれば、納得できる。それに、僕に対する”おしおき的”な意味合いもあったろうと思う。前段は昨日の彼女の行動で裏付けられるし、後段はこのすぐ後にある旅行での彼女の見せた表情や行動から裏付けられる。
また、彼女の性格を踏まえると彼女のとった行動の裏付けがこれだけだとすると単純すぎると思える。僕が彼女にした2回の交際の申し出を承諾しなかったことは、彼女にとってのタイミングが悪かったなど、なんらかの理由だったにしても、それだけでは結果の重大さとのバランスが悪すぎて説明がつかない。
こうした場合彼女は自分なりになにかしらの禊をしているはずなのだけど、具体的にそれがどのようなものかはわからない。ただ、それは僕と彼女の関係性を高める何かだったはずで、でも彼女はそれが何だったのかを決して口にはしない。これについてもこのすぐ後の彼女との旅行で彼女が見せた表情がそれがどのようなものだったのかを物語っていたのかもしれない。彼女なりの覚悟が表情にあらわれていたのだろとは思う。




