第24話 2回目の告白<2220.01.30>(1)
※画像はイメージです。
全員が着席したところで、植木代表から今日の活動に対するねぎらいの挨拶があって、その後打ち上げの食事がはじまった。全員が車で来ているため、アルコールは無くソフトドリンクのみになっていた。あちこちでグループができて談笑しながら食事を楽しんでいる。僕と高島さんの座席は離れているので、会話するグループにはなれなかった。また距離があるし間に何人も人がいるため何を話しているのかを聞き取ることはできない。
(残念だけど・・・今はそのほうがいいかな・・・でも、声だけでも聞きたい・・・ような・・・)
昨日のこともあって、まだ高島さんの気持ちをはかりかねていたから、とにかく今はあたりさわりのない状態で時間を開けるのが正解なのだろうと思っていた。ただそれはそれとして声だけでも聞きたいという気持ちは強かった。今日の僕と高島さんはずっとお互いによそよそしい接し方で、あまりいい雰囲気でもなかった。高島さんに何か思うところがあるのだろうと感じてはいたので、それがどういう思いかによってはとても怖いので、できれば直接会話するのは控えたかった。
食事が終わっても、そのまま談笑は続く。あちこちで笑いがおきており、食事が終わったことで、かえって賑やかさは増してきていた。そうした時間がどれほど経っただろうか。なにやらさきほどから高島さんの視線を感じるようになった。直接的な接触を避けたと思ってはいてもかなり意識をした行動はしていたので彼女の視線は感じられた。
(気のせいかな?・・・気のせいだよね・・・ま、まさかね・・・)
そうは思ってもなお高島さんの視線を感じ続けていた。それはもう不自然なほどに。どう考えても意図的な意思を感じざるを得なかった。
(おかしいな・・・なんだろうか・・・勘違だよね。そんなわけないよね・・・)
必死に自分に言い聞かせるようにそう繰り返した。そうした時間は思わぬ方法で打ち破られることになった。
高島さんが席を立った。
(トイレ・・・かな?)
食事をしている部屋を出ると長い廊下になっており、すぐ左手に広い玄関がある。長い廊下を行きついたところに外にでるドアがあり、1度外に出た先にある別棟内にトイレがあり、その別棟まで廊下で繋がっている。20人のほどの大人があちこちで談笑している最中とはいえ、廊下に出た彼女が玄関のドアを開けたのかトイレに行くドアを開けたのかくらいはなんとか聞き分けられるくらいの音はする。
席を立った高島さんから、やはり不自然な視線を感じる。
(どういう意味だろう・・・か)
※画像はイメージです。
立ち上がった高島さんの右斜め後方に僕は座っている。高島さんの体は真っ直ぐ前を向いているものの、顔がわずかに右を向いており、僕に視線を送っているように感じられる。
(???・・・おかしい・・・な・・・気のせい・・・ということはないように思える)
しかし高島さんが歩みをすすめるにつれ、わずかに右に向けていた顔の角度が更に右に向いて、それはもうあからさまに僕に視線を送っているようにしか感じられなかった。
(気のせい・・・では・・・ない・・・みたい・・・どう考えても僕を意識した視線にしか思えない・・・さて、どうしようか・・・な)




