第23話 そんな方法あるんだ<2220.01.30>(1)
画像はイメージです。
※実際には画面奥の障子戸は壁でした。あともっと人はいました。
五井さんと羽目を外してしまった翌日の1月30日の朝を迎えた。この日は朝7時くらいに皆が集まってくる。早朝からそれぞれに決められた役割を果たさなければならないのでゆっくりしている暇はない。役割事のグループに分かれてすぐに作業はじめる人達や、打ち合わせをする人達とそれぞれに動き始めていた。バタバタしていたせいか、あるいはあまりの気まずさのせいなのか、この日の朝どのように彼女と挨拶を交わしたのかは思い出せない。
忙しい時間帯はそれぞれの役割事に異なるので、時間が空いたタイミングで昼食を済ませて、午後からもそれぞれに活動を続けて、終わったのが夜の7時くらいだっただろうか。
僕と数人の男性スタッフが担当していた役割がこの日の最後で、終わってから食事が用意されている部屋に歩いていった。ただ一緒に歩いて行っていたはずだったのに、僕だけがだいぶ遅れてその部屋に入っていった。そのため僕以外の全員は既に座席に座っていた。
座卓テーブルがいくつかくっつけて一列に並べられてあり、ところせましと皆が座って談笑をはじめているところだった。テーブルの上には食事と飲み物が配膳された後だった。見渡してみたところ僕の座れそうな座席がすぐには分からなかった。
(あれっ、ひょっとして座れない・・・・かな?)
もう1度見渡してみると、僕の立っている側と反対側の座席が1席空いていた。ただ一列に間を開けず座卓テーブルを並べてあり、その両端は壁とくっついているために、テーブルの向こう側へ行く隙間が見当たらなかった。
(どうしよう・・・・か)
困った。空いている座席に座るためにはどう考えてもテーブルを跨ぐ以外の方法を思いつかない。それでもまだ食事が置いてなければよかったのだけど、食事が置いてあるその上を跨ぐのはいくらなんでも問題があるとしか思えなかった。
(駄目だ。どう考えても跨ぐのは・・・・イヤ・・・・しかし、ほかに方法が・・・・ない)




