第19話 女性の情報ネットワーク<2219.秋>(3)
※画像はイメージです。
女性のご自宅に招かれてからしばらくすると、今度は2人で飲みに行こうと誘われた。抵抗することなく、誘われるがまま、その女性のよく行っているというお店につれていかれた。フランス料理だったのだろうか、ワインを飲みながらの食事だった。ワインを飲む機会なんてそれまであまりなかったので、すすめられた白ワインを飲んでみた。思っていたよりとても美味しいとその女性に感想を言った記憶がある。お店での出来事を描写するにはかなり薄い内容だけど、このお店での記憶はこれしかないし、実話なので、脚色するわけにもいかない。
お店を出て、その女性と帰宅するため駅を目指して一緒に歩いた。県内最大の繁華街。夜は人通りも多い。夜とはいえ、暑くも寒くもなかったので秋の頃だったのだろうと思う。アルコールは結構強いほうなので、酔ってはいなかったのだけど、女性は結構酔っているように見えたけど、演技かもしれない。しばらく歩いたところで、その女性が僕の左腕に抱きついてきた。これには驚いた。お店を出て駅に向かって歩いているところだったので、これでようやく解放されるのかと安堵しているところでの出来事だったので、非常に困惑した。こうした状況であっても行き交う人からはカップルに見えてしまうのだろなと考えながら気を紛らわせていた。好意をもっているわけでもなかったので、こういう場合案外何とも思わないものだとも思っていた。結局駅につくまで女性は僕の腕を離すことはなかったけど、切符を買うときには流石に”自由”になっていた。道すがら何を話したのか話さなかったのか何も覚えていないし、途中の駅までは女性と同じ路線だったので一緒だったけど、その間の記憶も何もない。
これ以外にもこの女性との出来事はあるものの、特に触れる必要はないエピソードになるので、ここまでにしておきます。




