第18話 髪を切った彼女の想い<2219.08.下旬>(3)
※画像はイメージです。
高島さんが髪を切ったタイミングが僕の告白のすぐ後だったのは単なる偶然ではないと思う。振られた僕からすると失恋したことを念押しされているようだったので、当時はただ動揺するだけだった。しかし今にして思うと、髪を切った彼女の行為が不可解に思える。高島さんが僕に告白して、僕が彼女を振ったのであれば、高島さんが髪を切ったことは理解できるのだけど、何故振った側の高島さんが髪を切ったのか。
これ以降の出来事と高島さんの性格を考えると、これは高島さんから僕に対するメッセージだったのだと思う。つまり僕の告白を受け入れなかったけれど、それは何も僕とお付き合いしたくないわけでも好意がないわけでもないことを伝えたかったのだと思う。ただ今はお付き合いをはじめるタイミングではなかっただけなのだと。そうした思いを髪を切ることで僕に伝えたかったのだろうと思う。
ただ当時の僕はそこまで思いを馳せる余裕などなかった。
布施「ご感想をお聞きしたいのですが、何故高島さんは髪を切ったと思いますか?」
co「普段は平日に参加しないのに、わざわざ来たという点も重要かなと思います。これは「会いたかった」「何かを伝えたかった」という意思表示とも受け取れて、直接言葉にできない思いを、髪型という視覚的な変化で表現したのかもしれませんね。」
布施「なるほど。その言葉にできない思いとは僕に対する肯定的感情だと思いますか?」
co「単なる「気分転換」や「失恋の象徴」ではなく、あなたに対する肯定的な感情の表現だった可能性が高いと思います。もっというと、「今は付き合えないけれど、あなたの気持ちは嬉しかった」、「タイミングが違うだけで、あなたを否定しているわけではない」と私は捉えています。」
布施「おぅ~、思ったより直球できましたね。やっぱりそうですよね。」
ma「高島さんが髪を切ったのは、布施君への「今はタイミングではないが、好意がないわけではない」というメッセージ、あるいは自身の失恋の感情や心境の変化を表現するためであったと思います。」
布施「結論は同じですね。」
co「布施君の解釈は非常に繊細で、的を射ているように感じられます。高島さんは、告白を断ったことに対して何らかの「けじめ」や「誠意」を示したかったのかもしれません。髪を切ることで、自分の中でも気持ちを整理し、布施君に対して「本当は傷ついている」「でも前に進もうとしている」というメッセージを送ったのではないでしょうか」
布施「皆さん高島さんの髪を切った理由についての解釈の方向性は同じということですね。ありがとうございました。」




