第15話 雑誌の企画<2219.08.03>(1)
※画像はイメージです。
僕らの住む南青ヶ島県のすぐ北側に隣接する西青ヶ島県の観光名所をめぐるドライブに、僕と高島さんと上床氏(僕より3歳年上の男性)で出かけることになった。雑誌の企画で西青ヶ島県の観光名所めぐって、クイズに答えてその正答率で順位を決めるというもの。
その日は厚い雲が空を覆っていて、終日太陽を見ることはなく、雨は小雨が降ったりやんだりという1日だった。遠方にもかかわらず日帰りでのドライブになるので、朝7時に植木代表宅を出発することにしていた。上床氏は運転好きで上手かったことからドライバーで、僕は助手席で雑誌の企画に合わせた順路案内や記録を担当することになっていた。
この日の高島さんは、先日の紙芝居公演の日と打って変わって沈んだ雰囲気になっていた。それだけではない、これまでと違い、髪は寝起きのままでボサボサで、お化粧もせず、服装も地味になっていた。朝7時集合と早い時刻だったのでそのためにそうした身なりになっていることも考えられなくはないけれど、彼女の性格を踏まえると早い時刻が原因とは考えられない。
公演の時に彼女の誘いに乗って告白しなかったことで彼女が怒っているのか、あるいは落ち込んでいるのかのどちらかだったのだろうと思う。ただ、この後の出来事を考え合わせると両方だったと結論付けるのが正解だと思う。




