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エピローグ
世の中というのは不公平だ。
『生きたい』と願う者は、病にかかったり、長く生きられない。
『死にたい』と願う者は、願いに反して、長く生きる。
昔と比べ、何不自由なく暮らせるような世の中でも、こうした人間の寿命や運命を覆すことができない。
世の中には、そんな不公平と感じる者が何人、何百人、何千人といるのだろうか…。
私もその中の一人。この不公平な世の中に《絶望》を抱いている。
そんな、《絶望》を抱きつつ、唯一、そこに指す《光》もある。
《光》は《闇》から救い出す唯一の手段。
それは人によって異なるのだろう。
私は《光》という存在があるからこそ、今を生きることができている。
そして…自身の病とも向き合うこともできている。
そんな存在がなければ…今も私は《生》はなく《死》を選んでいたかもしれない…。






