離婚悲壮曲
「痛い!痛い!痛い!」
ある日突然頭が痛み出したので叫んだ
しかし夜中の2時であったため同じ部屋で寝ている妻からは
「うるさい!」
との怒鳴り声しか返って来なかった
夫が突然痛みを訴えれば労わるのが普通じゃね?
だが20年も連れ添った妻からはそんな優しさを与えられることはなかった
結婚に失敗したと思った瞬間だった
同じ和室で寝ていた長男や次男は ~マンションで狭いから8畳の和室に布団を敷いて寝ているのだ~ 布団を頭から被って知らんふり
・・・世の中の父親なんてこんな扱いなんだろうか?
そういえば長島スパー〇ンドに行った時、お父さんたちは木陰で力なく座っていたっけ
あるいは重い荷物を持って疲れた顔をしていた
一方、子供と母親は楽しく遊んでいたような気がする
所詮父親なんでお金を運んでくるだけのATMだと言う事かね?
頭痛はというと治まることはなく一晩中続いた
え?
普通は脳梗塞とかを考える?
そこまで考えられなかったんだよ
その理由は後で発表するから待っててね!
朝になっても頭痛は治まることはなかった
日中も痛みがあったけど頑張って仕事をした
そして真夜中になると痛みだすことが続いた
いやなぜだか家に帰ると痛みが酷くなり
風呂に入っている間
夕食の間
寝るまでの間
ずっと続くようになった
普通はここまでくると
「病院にいったら」
と誰かが言いそうなものである
というか言うよね?
ところが
50歳の妻も
大学生の長男も
高校生の次男も
だれも言ってくれなかった
自分で思いついて行け?
あとで示す理由で思いつかなかったんだよ!
この時思いついていたら結末が変わっていたと思う
・・・たぶんだけどさ(涙)
とまあ頭痛が酷くて頭を抱えていたり「痛い」と騒いでいたある日の夜のこと
会社から帰ると家の中には誰もいなかった
こたつの上には
『離婚するように弁護士に頼みました』
との紙が置かれていた
携帯に電話しても繋がらなかった
妻だけでなく子供達も、である
途方に暮れた
まあ呆然自失していても仕方がないので冷蔵庫にあるもので適当におかずを作って炊飯器にあるご飯で夕食を食べて寝た
そんな日が数日続いたある日の夜
会社から帰ってきたらポストに弁護士からの郵便物があった
『私が代理人になったので今後は弁護士を通してくれ』
とのことだった
こちらも弁護士を頼むしかないのか?
ネットで調べた結果そうなった
今は無料の相談があるそうなのでネットで予約した
昼間、会社にいる時に電話が掛かってきて相談日を予約した
そして予約した日時に弁護士事務所に行って今までのことを説明したら
「相手が望んでいるので離婚しかないですね」
と言われた
私は真面目に働いて、子育てだって結構したのに、この結果
何のために生きて来たのか?と思ったね
子育てなんだけど本当にしたよ?
夜泣きが酷い時なんて妻が「うるさい!」と言って寝ていた
だから毎日2時間くらい子守歌を歌って部屋の中をグルグル回っていたよ?
妻が離乳食を作る暇がないと言った時は毎日作った
それに離乳食を食べさせるのはほとんど私だったよ
子供が幼稚園を卒園するまで私が髪の毛を切っていた
もちろん爪切りも私がした
お風呂に入れたりとか便秘の浣腸まで全部した
おむつ替えだって率先した
オシッコを掛けられるというコントのような目にもあった
幼稚園や小学校の頃は土日は朝から晩まで遊びに付き合っていた
中学生の頃は野球の練習にも付き合った
まあそんなことは全然関係ないらしい
やられ損ということだった
頭痛が酷いと言うた弁護士から
「鬱だと思うので心療内科を受診したらどうか」
と言われた
診断書があれば有利になるとも言われた
鬱かもしれないと聞いて
そんなことあるかい
と思ったね
とはいえカウンセラーを勧められたのでとりあえず翌日予約を入れた
そして受診して話を全部聞いた後言われた
「すぐにでも心療内科を受診すべきです」
頭が痛くて寝れなくて
土日一人家にいると死にたくなって
土日の天気の良い時に外に出て散歩をすると気分がちょっとだけ良くなる
吐き気が一晩中する
すべて鬱の症状だった
後にカウンセラーが言っていたことだけど
「見るからに調子が悪くて死ぬんじゃないかと思った」
と酷い外見だったそうだ
カウンセラーが電話をしまくってその日のうちに受診できる心療内科を探してくれた
・・・10件以上電話を掛けたほとんどの心療内科は予約で埋まっていたそうで鬱な人間が世の中に蔓延っているようだった
速攻で心療内科に行って精神科医に話をしたら
「鬱ですね」
きっぱり言われた
その後、鬱の診断をするテストを受けた
死にたいですか
性欲ありますか
食欲はありますか
頭痛はしますか
寝れますか
すべての項目が肯定で54点だと言われた
通常の人は15点くらいしかないらしい
その3倍以上のあなたは酷い鬱です
診断書を書くので休職して安静にして鬱が治るまで薬を飲み続けてください
と言われた
会社の仕事を休むと同僚に迷惑がかかるので薬を飲みながら頻繁に受診することで許して貰えた
結構頼むとどうにでもなるんだね
とまあ薬を飲むようになるとようやく夜に眠れるようになった
鬱の薬 ~デュロキセチン~ 半端ないね
まあついでに睡眠薬も貰えたからそっちのおかげもあるかもだけど
あ、あと原因は妻からのモラハラだと言われた
毎日2時間皿を洗いながら
「遊びに連れて行け~、外食に連れていけ~、騙された~」
といった愚痴を延々と聞かされたら鬱にもなると言われた
結婚式の御祝儀を新婚旅行があるからと一時的に義理父母に保管するように頼んだらら「娘をここまで育てたんだから貰って当然だ」とって盗まれたというのも問題だと言われた
いままでまあ普通かも?と思っていたことがすべて非常識だったそうだ
そりゃ鬱になるよと言われた
ちなみになぜ非常識かと気がつかなかったかというと鬱だからだそうだ
鬱というのは普通の判断ができない状態だそうだ
だから頭が痛いとなっても病院に行こうだとか、頭痛薬を買って飲もうといったことが考えられないそうだ
・・・思い当たるところが多すぎるね
とまあ薬でようやく普通の生活ができるようになったところにいきなり不意打ちが来た
相手の弁護士から
『コロナで在宅勤務になった時、あれこれ細かい事に注文をしてきてモラハラを受けたのが離婚の原因です』
とのことでした
いやコロナで在宅って、世の中の話だよ
うちの会社はほとんど出社だった
次男がコロナにかかって家族全員が禁足になった時があったけど1週間休んだだけ
それを半年とか1年休んでその間家に居たからうるさかったと言われて困った
言われたことで鬱が酷くなったね
妻は夫を不幸にするために存在するのか?と思ったね
こちらの弁護士曰く
「相手が有利になるために捏造してくるのは日常茶飯事です」
だそうだ
本当に嫁ガチャ外れれたね(涙)
とまあ離婚ということで話を進めたのだけど結婚生活20年に稼いだお金の半分は妻のモノになるそうだ
朝食を作ったら
「疲れた~」
と言ってゴロゴロして、昼食を作ったら
「疲れた~」
と言って昼寝して、夕飯を作ったら
「疲れた~」
と言って夫と子供達が食べている横でゴロゴロ寝ている
子供が幼稚園や小学生の頃は近所の公園につれていかなったというのに ~何やっていたかというとのび太のようにゴロゴロしておやつを食べていたと子供達が言っていた~ である
人生を舐めているとしか思えなかった
でも法律でそうなっているからと半分を分捕られた
もちろん子供達は妻の味方であった
離乳食を食べさせて
土日は朝から晩まで遊びに連れて行って
お風呂に毎日入れて
爪を切って ~ちなみに妻は一度も子供の爪切りをしたことがない~
と結構育児に参加したつもりだった
ところが薄情なもので子供達にはそんなことは関係がなかったそうだ
恩を仇で返された気分だった
弁護士に頼むとサクサク進んでいったね
あの御祝儀を盗まれた件も解決してくれた
もっともお金は帰って来たけど謝罪はなかったそうだけどね
・・・完璧に嫁ガチャ外れたね
いや嫁親ガチャ?
とまあ弁護士に任せておいたらサクサク進んだ
もっともすごくお金を取られた
200万円超
弁護士はヤクザな商売だと思った
という訳で離婚が成立した
もっとも1年かかったけどさ(苦笑)
ちなみに鬱の方は1年たっても全然良くならなかった
いや逆に悪くなったね
吐き気にめまいが追加された
薬の数が増えに増えた
そして副作用で15kgも体重が増えた
幸せになるために結婚した
なのに鬱にされられた
財産の半分をとられた
子供達も失った
ネットで調べると鬱は10年以上たっても治らない人がごろごろしていた
その仲間入りだね
御祝儀を盗んだ人間や、モラハラした人間が笑って暮らしていて被害者が鬱になる
今頃あいつら笑ってパフェ喰っていよ、ってやつだね
絶望したので離婚がせいした翌日マンションのベランダから飛び降りた