魔境 鏖殺の獣
大変遅くなりました、これと言った用事はなく、単純に遅くなりました申し訳ない、どんな罵詈雑言も受け付ける予定ですのでお許し下さい
「一滴の幻想!」
一縷の望みに賭け、現状を打破できるかもしれないスキルを発動する。
「ガッ!?」
発動した瞬間、僕の手から半透明の煙のようなものが飛び出し、大男に巻き付く、巻き付いた煙は縄のように大男の動きを阻害している。
『ルナンが「一滴の幻想」を発動』
『見えざる幻想の霧が対象を掴む』
『unknownLv.??が『良性消去』『固定』状態になりました』
「おお」
初めて使用してみたがこれはなかなか、、、
「ガアアア!」
しかし唐突に煙が割れるように消え、降り下ろされていた剣が又、僕に向かってくる
「うお!あっぶな!」
それをなんとかギリギリ体を回転させることで回避する
「グルアアア、、、」
大男は何をされたかは分かっていなさそうだが、「何か」があるとは思っているようだ、今は攻撃をすること無く僕を警戒しながら構えている。
うん、やっぱり何か知能的なのが良くなっていってるよねえ?さっきまで構えとかなかったじゃん!突進しかしなかったじゃん!
「ああ、もう、バランス調整どうなってんの、クソ運営!」
と、大声で文句を言ったところ
「ガアアアアアア!」
急に大男は叫び出した、やっぱり運営に文句言うと何かアクション起こるようになってるの!?
「グルアアア、、、」
『unknownLv.??が「消えゆく希望」「増幅する絶望」を発動』
『unknownLv.??の周囲に絶望が溢れでる』
『unknownLv.??の周囲の希望が消失する』
大男がスキル?を発動したとたん、周囲に穴が空いたように思えるほどに真っ黒な霧のようなものが出てくる。
「ガアアアアアア!」
更に、追い打ちを掛けるかのように、大男は咆哮し、その体を変化させる、体のシルエットは、より人間らしくなっていき。
「ウオオオオオオオオオオ!」
黒い人間のような何か、になった、顔には赤い目が二つに、鼻と口がついている、肌の色さえ見なければ、十人中九人が人間と答えるだろう、そう、肌の色が異常なのだ、黒人の肌のように、色としての黒ではなく、宇宙空間のような、なにもないからこその黒、といった肌だ、あれが肌なのかは解らないが。
『unknownLv.??が『恐怖の幻想Lv.???』に進化しました』
うわぁお、遂には進化までしちゃいましたよ、何か見てるだけで鳥肌たつんですけど、しかも名前に恐怖ってついちゃってますよ、これ僕勝てないよねぇ?進化前のunknownの状態でも勝機が無かったのに、レベルが上がって、かつ進化までしちゃったやつに勝てるわけがないよね?うん、やっぱ、、、
「くそ運営だわ」
ドンッ!
『『恐怖の幻想』が『チャージ:フィアー』を発動』
『ルナンLv.1に0ダメージ、『消えゆく希望』の効果が発動、追加ダメージ50Kが付与されます』
『ルナンLv.1が死亡しました』
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大聖堂 祈りの間
端的に言って素晴らしい、としか言いようが無いです、あの方からの『祝福』を受けながらも、あの王宮騎士だった何かにあそこまで善戦出来るとは、おっと、危ない危ない、彼があちら側にいってしまう前に回収しなければ、、、
「フフッ」
あら、笑いが漏れてしまいましたね、でもしょうがないですね、だって、楽しみですもの、あの子を此処から連れ出してくれるかも知れない方ですもの、さて、気合いを少々いれましょうか。
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