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魔境 ボス戦開始

ほんとに難産でした、遅れてしまい、ほんとにすいません

門を潜ったその先に有ったのは、ゾンビがお互いを貪りあい、殺しあう、そんな魔境だった。


「うっわあ」


描写設定がR15でも、きついですよ、回りは屋敷や、大きな商店に囲まれた大通りで、まるで生きているかのように、怨念が籠ったうめき声が撒き散らし、豪華な装飾品を身に付けた太ったゾンビが、錆びた全身鎧を着た大柄なゾンビに潰され、ドレスだった物を着たゾンビがみすぼらしい格好をしたゾンビに命令して、他のドレスのような物を着た、ゾンビを殺し回る、ハッキリ言うなら、地獄だ、なまじ回りが綺麗なだけに、ゾンビが異色の雰囲気を放っており、それもあいまって、不気味で、恐怖を感じてしまう。


「いや、運営攻めすぎでしょ、、、」


ちょっぴりやり過ぎな運営に文句を言ったその瞬間。


「「「「「「「「「「「「「ヴァー!」」」」」」」」」」」」」


今まで殺しあいをしていたゾンビたちが、一斉にこちらを向く、殺気をそのまま瞳に籠めたまま。


「なんでぇ?運営に文句言ったら察知する機能でもついてるの?」


ま、そんなわけ無い、と思う。


「「「「「ヴァア!」」」」」


数体のゾンビが僕に向かって、「走って」くる。


「は?」


ちょとまてちょとお兄さん(ゾンビさん)走るのなんて聞いてないんだけど!?

そんな僕の心の中の叫びは当然意味があるわけがなく、構わず突っ込んでくるゾンビたち。


「えーい!やってやろうじゃねえかあ!かかってこいやぁ!」


まず、ほぼ同時に突っ込んできたゾンビ2体、両拳を突きだし、少し遅れて、襲いかかるゾンビ3体の内一体を起点に体をゾンビの後ろに回りこませ、回し蹴りを叩き込み、残りの2体を手刀で撃破。


『ゾンビLv.58 62 42 63 41の魂を吸収、死体を4つ収納』

『「騎士の死体」を入手』


ん?ああ、これが『無想纏具』のドロップ追加効果か、と言うかなにげにこれが初めてのアイテム入手じゃない?それに、装備とかも確認してなかったし、僕だいぶ浮かれてたのかなあ?ま、確認はあとあと、今は目の前の、ゾンビをどうにかする!


「ヴァー!」


「うっせえ!」


ズビシ!


人差し指と中指をくっ付け、走ってきたゾンビ一体の眉間に突き刺す。


『ゾンビLv.17の魂を霧散させ、吸収しました』

『ゾンビLv.17の魂がルナンLv.1に耐えきれず崩壊しました』

『「夢想結晶:微小」を入手しました』

『ヘルプに「夢想結晶」 「存在値」の項目が限定解放されました』

『閲覧しますか? はい/いいえ』


ん?またドロップしたの?うーん、滅茶苦茶気になるけど、今は、ちょっと、、、


「「「「「「ヴァアアアアア!」」」」」」

「見れる状況じゃないよねえ、、、」


何でゾンビさんそんなに生き生きしながら(個人の意見です)僕に突撃してくるのかなあ?晩御飯でも聞きたいの?


「でもまあ、うん、流石にこの数はキャパオーバーだよねえ、、、よし逃げるか」


逃げるが勝ちだよ!あばよ、ゾンちゃん!


スタコラサッサ!と逃げていく僕、ふと後ろを見ると、、、


「ヴィアアアアアア!」


「へ?何あれ?」


音もなく、その巨体を揺らしながら突撃してくるピンク色の丸っこい塊。


何か大喰らいの某ピンクの悪魔さんに何処と無く、似て、、、ねえわ、共通点、色と形だけじゃねえか、あっちは愛くるしさあっても、こいつはキモいだけだわ、運営の人にバイ○ハザード好き居るよねえ!?


あとゾンビどこ行ったの!?何かゾンビの影も形も無いんだけど、まさか、、、


「ないない!というか、ここ絶対初期エリアだったらダメな場所でしょ!こんなところにいられるか!俺は逃げるぞ!」


死神が歓喜して命を刈り取りに来そうな言葉をもらしながら門の方に全力で走る


「腐爛体とれててよかったよおおおお!」


全力疾走!スタコラサッサ!何か音しないせいで距離感掴めねえけどとにかく走る!嫌な未来しか見えないしね!それに、誰も野郎(かわいい男の娘)の捕食されるシーンなんて見たくないでしょ、だから逃げます!全力で!


だいたい走って3分後


「ヴィア、ヴィアアア!」


「え?何?」


唐突にピンクのの塊が声をあげた、嫌逃げてる最中も何回か雄叫びは挙げてたが、今回は何か違う、まるで、何かがつっかえているような、吐き出そうとしているような、そんな声だ。


「ヴィウ、ヴィイイイイイイイイ!」


そして、苦しむ声が、歓喜の声に変わり、ピンクの塊が、徐々にその姿を変えていくき、丸い形は何かにこねくり回されるようにモゾモゾと動き、徐々に巨大な人の形になり、小さくなっていく。


「ヴィイイイイイイイ、オオオオオオオオオオ!」


そして、大体3m位に小さくなり、変化が止まると、甲高い叫び声を挙げ、それが、男の野太い叫び声に変化した。


「うっるさ!」


余りにもデカイ雄叫びに悪態をつきながら元ピンクの塊を見ると、その姿は、どこかの死体に寄生するエイリアンのような丸っこい姿ではなく、醜い大男のような姿になり、顔は原型が分からないほど爛れ、体は歪で、所々隆起していたり、肉が無かったりしていた。


そうやって観察してると、急に叫ぶのを止め、こちらを見ると


「コロス、コロス!」


急に物騒な事を叫びながら、体勢を低くし、頭を突きだし、突身してきたではありませんか、しかもかなり速い!


「あっぶな!」


当たる直前、咄嗟に地面を反復横跳びの要領で横に蹴り、避ける、僕が避けた後、大男はそのままの勢いで前進していき、閉まっていた門にぶつかる。


ドガアアアアアアン!


門が崩れ、砂煙が巻き上がる


「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」


大男は一際大きな雄叫びを挙げ、その衝撃で、辺りの建物が崩れ去り、瓦礫が円形に広がる。


「おおう、まるで闘技場だね」


広がった瓦礫は壁のように聳え立っていた、目算で15m位かな?距離は大体半径40m位か、まあ普通に戦うなら十分だね。



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