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慟哭 戒廊 願望

今回もあまり筆が乗らず更新が遅くなりました、最近は7個の特異点が出たり、微小特異点が出たり、獣が出たりして、忙しかったノです



「あああ、あのあのあの、さっきの『教えたいだけ』ってどういう意味だったんですか?」



今の状況から脱するために質問をしてみる、うまくいってくれると良いけど。



「あら、そうだったわね、ごめんなさい、ちょっと昂ってしまったわ」



申し訳なさそうな声音で離してくれた、取り合えず、あの状況からは抜け出せたけど、わからないことだらけだし、どうしたものか。



「悩まなくても大丈夫よ、色々教えてあげるから、とりあえずは自己紹介からね、私はトゥルーネ、貴方は?」



「トゥルーネさんですか、僕は陽、、、ルナンです」



あ、自己紹介されたから返したけどうっかりリアルの名前言いそうになっちゃった、いつどこでプレイヤーに会うかもわからないんだし気をつけないと、それはそれとして。



「教えてくれることってなんなんですか?」



「色々よ、ただ、聞いても意味のないことも多いから、私が重要だと思うことだけ先に伝えたいわね、聞いておきたいことはある?」



聞きたいことか~、それじゃあ、煙みたいになってる体の事かな?



「トゥルーネさんの体ってどうなってるんですか?」



「え~?それ聞いちゃう?もしかして君って、可愛いけど結構肉食系なの?」



「え?あ、あああ、こ、これはちがくて!?」



何いってるの僕!?さっきの言い方だったらそう言う意味にとられるじゃん!いくら女性との会話経験が殆ど無いからって、あれは無いでしょ!姉さん?あの人は女性扱い出来ないかな~?だって言えないようなこと小学生の時からされてきたんだよ?女性扱いは無理無理カタツムリよ。



「ふふ、冗談よ、その感じ女性との接点があんまりなかったのかな?」



「え、ええ、まあ、はい」



どんぴしゃりですよ、畜生が!



「あはは、まあそんなに緊張しなくてもいいわ、それで、私の体についてだったわよね?」



「あ、はい」



「今は時間がないから手短に話すけど、この体は云わば生き霊のようなものなの、貴方が本来行くべきだった世界の私の生き霊、ね」



「すいません、ちょっと理解が出来ないんですが」



いや突然生き霊とか言われてもわからんて、死霊とか怨霊とかの類いだと思ってたし、それになに?ここって他のプレイヤーがいる場所じゃないの!?



「ごめんなさいね、言えるのはここまで、時間がないのよ、だから、聞いて」



「は、はい」



トゥルーネさんが重い声でそう言ってきたため、思考を中断して話を聞く。



「この世界は一言で言うなら滅びた世界なの、唐突に人が、獣が、野が草が、ありとあらゆるものが暴走し、お互いに食いつくした、こうなったのは、『戒廊』と呼ばれる、異界がこの世界に接続されたせい、ただ、それが直接の原因かは解らないけど、そして今、そこに貴方が呼ばれているの、行くも行かないも自由だけど、貴方はどうするの?私は『戒廊』の中を知らない、存在自体しか、教えられない、それでも行く?」



この世界が滅びた?食いつくした?何か色々と噛み合ってない気が、、、



「あの、何か色々と噛み合ってない気が、、、」



僕が口を開いた瞬間、トゥルーネさんと僕の間に、黒い割れ目が現れる。



『貴様に拒否権は無い』



声が聞こえると、割れ目から出てきた触手のような何かに捕まり、抵抗できないほどに強く引きずり込まれる。



「ぐ、はな、せ!」



もがこうとするが、触手はピクリとも動かず、僕は引きずり込まれ、割れ目に吸い込まれた、直前に見えたトゥルーネさんの目は、死んでいた。



◆◆◆◆◆◆◆



欲望とは心を奪う


欲望とは罪を騙る。


欲望とは物を狂わす。


欲望とは理を壊す。


欲望とは世界を包む。


欲望とは未来を傷付ける。



果てなき未来の行く末に、滅亡は、終焉は、崩壊は付きまとう、それが、欲望、未来が、可能性が果てなき物ならば、欲望もまた、果てなき物なのだ、これは変わらぬ事象、世界その物に刻み込まれた、癒えぬ傷口、滴る血は時であり、入り込む異物は欲望である、人が、獣が、何かが、望む限り、傷は癒えず、時は流れ落ち、欲望は膨れ上がる、絶対不変のルールであり、人の欲望の行く末、結末、終焉を指し示す物でもある、例え誰かが変えようと、人が、獣が、何かが、存在する限り、傷は増え、時は流れ落ち、世界は泣く、流れ行く涙は悲痛かはたまた歓喜か、溢れる声は苦しみか喜びか、それはわからず、ふれることもユルサレぬ、さあ、イマコソ、肯定せよ!否定しろ、許容せよ!拒絶しろ、結合せよ!反発しろ、それこそが、貴様らの進むべき道なのだからな。



矛盾し、されども突き進むヒトの業それは『悪』と呼ばれ、時が経てば『罪』と呼ばれ、未来になれば『終』となる、正解など、この世に有りはしない、故にヒトは求め、作ろうとするのだろう、欲の捌け口を、罪を浄化しようとする免罪符を、裁きを受け、終わらせようと求めた『カミ』をヒトは信じた、愚かで、滑稽で、ひどく醜い『自作自演』だがしかし、其処にこそ、美しさは有るのだろう、希望はあるのだろう、ならば信じよう、ヒトが業を越えられると。




毎度のごとく、遅くなっております、話数が少ないのに投稿頻度がおっそいのはどうにかしたいんですが、やはり、難しいモノですね、話しは変わりまして、最近猛暑が続いております、外に居るときも、家の中にいても、水分補給は欠かさずに!ジュースだけではなく、水やスポーツドリンクなどもちゃんと取ってくださいね!


それでは次回の更新で会いましょう!


良いと思って頂けたら★を、また読みたいと思ってくれたら、ブックマークお願いします!

誤字報告、感想なども頂けるとありがたいです!

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