推しは推せるときに推せ ~言葉の持つ力~
皆さんに推しっています?
いますよねぇ。
大好きなキャラクター。
一人くらいいるでしょう。
ここでお話をしたいのは、推しと言ってもキャラクターではなく作家。
つまりは推し作家のことです。
なろうには様々な作家がいます。
今まで大勢の作家さんと交流をしてきましたが、一人として同じ人がいない。
当たり前のことではあるのですが、一人一人につよい個性があって、誰もが何かしらの強みを持っている。
なろうでたくさんの作家さんと交流できて幸せをひしひしと感じているたらこです。
さて……このエッセイをお読みの方にも、推し作家がいるかもしれません。
いや、きっといるはずです。
間違いなく。
推し作家さまの作品はひとつ残らず読んでポイント評価をして、感想を残したいですよね。
え?
してない?
ポイント評価も?
感想もつけてない?
ということはレビューも書いてない?
もったいないなぁ……実にもったいない。
推し作家さんの作品を応援したことがないなんてもったいない!
だって……。
その作家さん、いつまで活動続けるかわかりませんよ?
ちょっと怖いことを言ったところで、たらこの推しの応援の仕方について少し。
実はたらこにも推し作家さんが何人かいて、そう言った作家さんは全力で応援しています。
ポイント評価はもちろん、感想で良かったところを伝えて、なんだったらレビューも書いちゃいます。
そうするとね、すこぶる気持ちがいい。
推しを推すのって楽しいんですよ。
それでね……感想返信とか活動報告とかでね、推しの方がありがとうって言ってくれると、本当に嬉しいんです。
たまりませんよ……じゅるり。
まぁ、たらこの独りよがりな楽しみについては置いておき、レビューや感想ってもらえると本当に嬉しいのです。
確かにポイントやPVも必要だと思うのです。
でも、それ以上に感想やレビューって作家に力を与えるものなのですよ。
自分が物語やエッセイを書く身として、ひしひしと実感しております。
言葉ってね、力があるんですよ。
ありがとう、こんにちは、いただきます、ごちそうさま、いってきます、おかえりなさい、おつかれさま。
皆様は子供のころに挨拶の大切さを教わりませんでしたか?
こう言った何気ない言葉って、本当に強い力を持っているものなのです。
毎日、顔を合わせる人に挨拶をすることで、じわじわとあるポイントがたまっていくものなのです。
そのポイントとはすなわち好感度。
実は笑顔で挨拶をするだけで好感度がたまっていくのです。
本当にと疑問に思うかもしれませんが、ちょっと想像してほしいのです。
学校や職場で挨拶を欠かさない人と、無言ですれ違う人。
どちらに親しみを覚えると思いますか?
当然、前者ですよね?
挨拶には不思議な力がありますが、実は相手を認めているというメッセージになるそうなのです。
つまり、挨拶をすれば「私はアナタの存在を認めているよ」と相手に伝えることができるんですね。
簡単な挨拶を交わすことで、お互いの存在を認知し、親しみを覚える。
挨拶は人間関係を円滑にするもっともシンプルで簡単なメソッドだったりするのです。
推し作家とのお付き合いも言葉が大切です。
作品を読んだら面白かったです。
活動報告にこんにちは。
それだけで作家さんはとても喜びます。
……本当ですよ。
感想ってね、皆様が思っている以上に力を持っているものなのです。
あなたが気まぐれでつけた感想が、もう少しだけ活動を続けてみようと作者様に力を与え、未来の名作を生み出すきっかけになるのです。
大げさかもしれませんが、決して妄想の類ではありませんよ。
言葉は魔法みたいな力を持っているのです。
なろうを始めとする小説投稿サイトで活動を続けている作家さんの多くは、感想などの応援の言葉を糧に活動を続けているはずです。
反応が全くなかったら辛くて苦しいだけですからね。
そう……創作活動は時に苦しくなったりするのです。
ちょっとしたつまづきにより、活動を続けるのが困難になる人たちがいます。
リアルで問題を抱えていたり、なにか悩んでいたりと原因は人それぞれだと思いますが、もっとも重大な問題は無関心でしょう。
自分が書いた作品に誰も反応を示さず、失意のまま筆を折る。
そんな作家さんがいったい何人いるのか、想像もできません。
なろうには感想が一つもついていない作品が沢山あります。
その数なんと593837作品。
さっき調べたのですがあまりに多い。
この作品を投稿した作者様の何人が、筆を折ったのでしょうか。
自分が書いた作品に感想が一つもつかず、面白いと思ってもらえるかどうかも分からない。
作品を読んでもらえるのは一部の天才だけで、自分の作品は読む価値もないんだ。
そう悩んでいる作者さんは実は大勢いるのかもしれません。
あなたが好きだと思いっている作家さんの作品に、感想はついているでしょうか?
まぁ……人気作家なら、一つや二つ、ついていることでしょう。
でもね、感想をもらうのって大変なんですよ。
特に長編はね。
たらこも長編小説を書いている身としては、その大変さは身に染みています。
今でこそ感想をたくさんもらえるようになりましたが、最初の感想をいただけるまで、とても時間がかかりました。
きっかけはエッセイを書いたことでした。
エッセイの内容に興味を持ってくれた方が長編に感想を書いてくれたのです。
そして……レビューまで書いてくれたんです。
飛び上がるほどに嬉しかった。
いまも長編を書き続けてられているのは、その人のおかげかもしれません。
あとね、たらこは去年の7月末になろうに投稿を始めて、とある作品に出会ったんです。
その作品がとっても面白かったので感想を書いたのですが、たらこ以外に感想を書いている人が一人もいませんでした。
それどころかポイントすらついてない。
たらこはその作品を必死に応援しました。
感想を書いて、レビューを書いて、面白いよって伝えたんです。
別にそれがその作品や作者さんの力になったかどうかは分かりませんけど、その作者さんはたらこが書いたエッセイに感想を書いて下さいました。
たらこがもらった最初の感想でした。
あと、活動報告。
たらこがなろうで作品を投稿し始めて、右も左も分からない時に、初めて活動報告にコメントをもらえた時はとても嬉しかったです。
たらこが活動報告書いてもだれも読んでくれないだろうなと思っていたもので……。
あとはメッセージでアドバイスしてくれた作者さんもいました。
たらこが書いたあらすじが分かりづらいよーって、教えてくれた人がいたんです。
別に見返りがあるわけでもないですし、逆切れされる可能性だってあったのに、知り合ったばかりのたらこにアドバイスをして下さいました。
涙が出るほど嬉しかったです(てゆーかこれ書きながら泣いてる
感想や活動報告のコメント、そしてレビューにアドバイス。
こう言った作者に向けた言葉ってずっと心に残るものなのですよ。
暖かい言葉をたくさんもらったたらこは幸せ者です。
でも……そんな言葉をもらえなかったら?
誰にも声をかけてもらえずに作品を投稿していたら、虚しさを覚えて筆を折ってしまうかもしれない。
誰にも認めてもらえずに書き続けるのって、本当にしんどいことだと思うのです。
たった一人で作品投稿を続けていたら、いつか必ず嫌になって止めてしまうと思います。
だから……もし、あなたが面白いと思う作品に出会ったら、勇気をもって感想を書いてください。
面白かったですと一言書くだけで作者のモチベーションは変わります。
本当に些細な応援の言葉が、作品を救うかもしれません。
あなたが思ったポジティブな言葉を、是非とも作者様に送って欲しい。
そしてできることならレビューを書いて欲しい。
お勧めしたい作品、楽しいと思った作品、応援したいと思った作品。
そう言った作品に勇気を出してレビューを書きましょう。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、レビューをもらった作者様はきっと喜んでくれるはずです。
多少、解釈が違っても喜んでもらえると思います。
勇気を出してみ書いてましょう。
あなたなら、きっと推し作家を救えるはず。
ヒーローになるのに、特別な力はいりません。
「面白かったです」
ただ一言伝えるだけで、あなたは誰かのヒーローになれるのです。
さぁ……あなただけの物語を始めましょう。
この世界では誰もが物語の主人公なのですよ。