表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/74

7.まったりの罰は12年後?

 前世の私は人見知りの小心者(リトルハート)だったから今度の人生こそは家族の為に頑張るわ!




 なんて思っていた時がありました、私にも。


 5歳の誕生日からはや1ヶ月…あれから何をしてたかって?

 何もしてないんですよコレが。


 倒れて1日意識がなかった事がお父様達にはよっぽどショックだったみたい。誕生日の次の日からつく家庭教師もしばらく延期になっていたんだもの。

 お勉強とかマナーのレッスンとかぜーんぶ無くて、日がな一日中お散歩かお庭でティータイムよ。

 それも絶対ララが手の届く距離にいて少しでも躓くものならサッと支えてもらっているわ。

 これってお年寄りへの対応じゃないかしら……

 身体は5歳、心は20歳の私としてはなんだか少し複雑だけれども……実は……案外悪くないのよね。


 なにせ前世では仕事が終わったら家に直帰、休日だって出掛けるとしても近所のドラッグストアやコンビニくらいでほぼ引きこもりだったんだもの。


 GWやお盆休みなんかの大型連休ですら1日出かけて後はずっと家にいたわ。

 だって、お家って最高じゃない?誰とも喋らなくていいし気も使わない、自分のペースで掃除したりまったりしたり本を読んだり休憩したりお風呂でまたまったりしたり。


 今の生活はそりゃあ少し退屈だなーなんて思う時もあるけど、素敵な家族とまったり生活を少しくらい味わったって罰は当たらないわ、きっと。


 いやいや!当たるんだった!!学園卒業と共にとんでもない罰が。

 最近の暖かい陽気と優しすぎる家族と一緒にいたら嫌な事を心の引き出しにしまいっぱなしにしてしまっていたわ!


 そろそろ動き出さなくては……


 そうして私はお父様の執務室に向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ