52.孤児院訪問 2
目標は週5更新でしたがサボってしまいました。
もうしわけ!
「ねぇねぇ、お姉ちゃん、お姫さまなの?王子さまとここに来たの?」
「いい匂い……お腹すいた……」
「ここ!わたしが掃除したんだよ。あっちはユージンの場所なのにさぼってばっかりなんだよ!」
孤児院の入口にさしかかった瞬間、ちびっ子が一斉におしゃべりしだして私達は少し面食らっていると庭の奥から赤ちゃんを抱っこした老齢のシスターが諌めてくれた。
「まぁまぁ、そんないっぺんに話すと困ってしまいますよ。順番です。まず私がお話するから向こうで少し待ってなさい。
騒がしくてごめんなさいね。本日は教会ではなく孤児院にいらしたという事は何かご用件が?」
シスターは私達……というよりもジェンナイとフェッブに向かって用件を伺う。
まぁ、圧倒的保護者感でてるものね。2人にはなぜここに来たのか説明していないからお兄様と私で答える事になるけど。
「昨日、風に飛ばされた妹の帽子を拾って頂いたお礼に伺いました」
「5歳くらいの男の子と女の子だったんですけど……」
そう言いかけてあたりを見回すが、先程から昨日の2人が見当たらない。
「あら、わざわざお礼に来てくれたのね。嬉しいわ。きっとオッジとマーニだわ。今は向こうで薪割りをしているのよ。マルツォ、アプリー案内してあげて」
小さな小屋の陰からこちらを見ながら待っていた5人のちびっ子達の中から2人がでてきた。
「こっちよ、王子さまとお姫さま」
「案内よろしくね。でも残念、王子様とお姫様じゃないのよ」
簡素なワンピースを着てきたけどお姫様なんて言われてしまった。どこかお金持ちっぽさが滲み出ているのかしら。
「だってキレーで髪もキラキラしてるから!いいのよ、ヒミツなんでしょ?そう言うお話聞いたことある……あ!いたよ!オッジ、マーニ!」
細いのに元気いっぱいのアプリーはおませさんなのだろうか。対照的にマルツォはおとなしくたまにチラチラ見てくるだけだ。
「あ!!昨日の奴らだ!何しにきたんだよ。みんなは関係ねーからな!仕返しなら俺だけにしろよ」
そうそう、これこれ。せっかく覚悟してきたんだから、こういう反応貰わないと困るのよね。ん?でも仕返し?
「昨日のお礼に来たんだよ。お菓子、食べたくない?」
アランお兄様が庇うように一歩前にでて言うとオッジ以外から「お菓子?」「食べたい」と声が上がる。
「食いもんで釣る気かよ!まぁ……食ってやってもいいけど」
施しは受けたくないという気持ちと、みんなに食べさせたいという思いがあるのだろう、結局は他の子の事を考えられるオッジの優しさに、とりあえず受け入れられそうと一安心した。
「帽子拾ってくれてありがとう。お礼の気持ちにパウンドケーキを焼いて来たの。テーブルのある所に案内してもらえる?」




