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32.ぬいぐるみ作り 2

 初めて作ったクマのぬいぐるみを枕元に置きララが淹れてくれた紅茶に口をつけ一息つく。

 ララは切ったドレスの残りを片付けながら「可愛いけどなんの動物ですか?」「熊!?どうして熊を作ろうと思ったのですか?」と質問が尽きないようだった。


 そうよね、日本の記憶では熊って本物でなければ可愛いイメージだけれどこの世界ではむしろ凶暴なイメージだものね……せめてウサギにしたら良かったかしら?ネコの方が身近かしら。

 タオルで作って耳の内側とか蝶ネクタイをドレスの生地で作ったら抱き心地も良さそうだしもっと可愛いかもしれない。

 そしたら赤ちゃんとか小さい子供が持っていても肌触り気にしなくていいしね。

 なんだかアイディアがどんどん湧いてきて楽しくなってきちゃったわ。でも気をつけないといけないわね、前世ではメジャーでもこの世界にいない動物って事もあり得るもの。

 アランお兄様に動物の図鑑でも借りてこようっと。







「アランお兄様?いらっしゃるかしら?」


 ノックと共に問いかけるとすぐにドアが開いた。


「リーシェ、来てくれたんだね。どうしたの?」


「動物の図鑑をお借りしたいと思いましたの。それから、アランお兄様に差し上げたい物があって」


 ソファに座るように促されそっと座る。お兄様は本棚を見回して「あ、あった」と図鑑を見つけるとリーシェルの横に座った。


「はい、どうぞ。この国の動物しか載っていないけれど、他国の動物も載っている物ならお城の図書室にあると思うよ。今度一緒に行ってみる?」


 ひぇー、お城はダメ。万が一攻略対象に会ってしまったら困るもの!


「いいえ!この本で充分ですわ!ありがとうございます」


 ブンブン首を振るリーシェルにアランの呟きは届かなかった。



「……やっぱり殿下方に会うのが嫌なのかな?」



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