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3.家族

 

 文字はどんなだったかしら?簡単な文字ならリーシェも読めたから後でお兄様が持ってる難しい図鑑を見せてもらおう。


 考えながら食堂に入るとたった今思い浮かべていたアランお兄様がすぐに気付いて私の手をとる。


「リーシェ今日も可愛いね。お誕生日おめでとう!」


「ありがとうこざいます。お父さまも お母さまも おはようございます」


 ちっこい手でドレスを掴みカーテシーをする。


「おはようリーシェ。あぁ君に似て天使のような愛らしさだな」


「あら、髪の色と瞳の色はあなたとお揃いでとても素敵だわ。リーシェおはよう」


 なんだこのラブラブ夫婦は…

 お互いを見つめ合って朝から桃色の空気が漂ってくるっ!!


 お兄様に椅子を引いてもらい腰をかける。ちっちゃい紳士や。


 前世を思い出すまではなんの疑問にも思わず普通の家族だと思っていたけど、すごい仲良し家族だった。

 以前の家族とは朝の挨拶もなかった、というか高校に入った頃からは両親共にほとんど家にもいない事が多く顔を合わせることも珍しかっただけに心が暖かい気持ちになる。


 あぁ、生まれ変わって良かったわ……


 それに朝食も美味しい!

 まるでホテルの朝食みたいな綺麗な盛り付けの腸詰め肉と小さいオムレツにはクリームソースがかかっていて、野菜スープも全部美味しいの!

 なんてったって家族揃って食べる朝食なんて夢みたいだわ。


「リーシェ、今日はとても嬉しそうだね。後で僕の部屋においでよ」


 わぁーお兄様、願ったり叶ったり!

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