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オリジナルスキル:Military baseは強すぎる!  作者: 近衛瑞
ギルド動乱編
99/132

99.国連総会1

いよいよ国連総会当日。

国連総会の開かれる場所は、ガジス・アルトパキア戦争の講和会議も開かれたガジス王国会議室である。

防衛総省ができたことで国際独立軍の本拠地にも会議室はあるのだが、機密だらけの本拠地に外国の使節を呼びたくないので、ガジス王国の会議室を使わせてもらった。


まず会議室に入室したのはガジス王国の使節である。

メンツは国王を筆頭に大臣がそろっていた。

今後のガジス王国の国際的立ち位置を決めるので、指導部のほぼ全員という感じだ。開催国のため馬車などを用意しなくてもよかった、ということもあるだろうが豪華すぎるメンバーである。


つぎに入ってきたのはアルディアータ共和国の使節である。

こちらは少数精鋭といった感じで、使節の長は国連担当長官のようだ。

会議室の椅子に着席すると、官僚らしき人と打ち合わせを行っていた。


最後に入ってきたのがアルトパキア帝国だった。

こちらは皇帝こそ来ていないが、人数は結構なもので余裕の笑みさえ浮かべている者もいる。

国連総会を開こうと言い出したのはアルトパキアなので、勝算があるのだろう。

「ん?サトウ殿、貴殿の横に座っておられる女性はどなたかな?」

アルトパキア使節の一人が聞いてくる。

カイラはアルトパキアの使節が入室した段階で顔を下に向けていたので、確証はないようだった。

カイラとこのことはもちろん話してある。

カイラと気づいても何も言ってこないならそれでよし。もし突っ込まれたら変なごまかしはしないことにしていた。

嘘ついて後々、矛盾が出てきても面倒だからである。

ちなみにカイラには話してないが、帝国がどんな脅しをしてきても国際独立軍はその要求を受け入れないことにしている。

もうカイラは国際独立軍の一員であるというのが主な理由。

他国との付き合いのために、仲間を見捨てるのはもはや軍隊などではない。

権力に屈した、ただの武装集団である。

もちろん罪を犯したら咎めなければいけないが、カイラの過去の内戦は国際独立軍発足以前の出来事であり我が軍の判断できる領域を超えているので不問である。

「こちらの外交官だが何か問題でも?」

俺は何事もないように答えた。

「失礼。私の見たところ、カレルロッタ・イルアーテのように見えるのだが気のせいかな?」

「人に名前を伺うときはまず自分から名乗るのが、外交上の礼儀でしょう。貴国は何か?礼儀を無視できるような超大国にでもなられたのかな?」

カイラは顔を上げると、聞いてきた帝国の使節の一人をにらめつけながら言った。

「なっ!貴様はカレルロッタ・イルアーテ!生きていやがったのか!」

アルトパキア帝国の使節の長は目を見開き、叫んだ。

「アルトパキア外務大臣殿、お言葉が過ぎますぞ」

俺は帝国の使節の長である外務大臣に向かって言った。

「これは失礼。サトウ殿。此奴とどう知り合ったのかは存じませぬが、此奴は先の内戦で戦争をけしかけた一家の娘。我が国の重罪人にございます。即刻お引き渡し願いたい」

外務大臣は俺の言葉で我に返ったのか、俺を見て言った。

「それはできません。彼女は我が軍の外交官であり、それ以上でもそれ以下でもありません。貴国に引き渡すどうりがない」

俺はきっぱりと断った。

「チッ」

帝国の外務大臣は大きな舌打ちをした。

「まぁ今回は別件で話があるのでこれ以上追求しませんが、近いうちにお話を伺わせてもらいますよ」

外務大臣はしかめっ面で言った。


「これで全代表がそろいましたね?」

俺は参加国の使節に問いかける。

議事進行は国際独立軍が行う。

各国の使節はこの問いを無言で流す。

これは同意とみていいだろう。

「では国連総会を開会いたします。今回の議題は二つです。まずガジス王国のアウトバーナー男爵家の諜報行為について。あとは国連に参加希望の国がありますのでそれの承認です」

俺は会議室を見渡すと、そう宣言した。


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