4.ギルドメンバーになる
残りポイント345P
俺がギルドマスターの会話から不穏な空気を感じている一方で、ギルドマスターの話は続く。
「実は最近海にスピアフィッシュという魔物が出ていてね。困っていたんだよ」
「スピア、フィッシュですか…」
俺が困惑しながら名前を復唱するとリルさんが解説を言ってくれた。
「スピアフィッシュは尖った顎がものすごく発達した魚で体長は5-6m位です」
「そう、そのスピアフィッシュが交易船の底に穴を空けてしまうんだよ。だからギルドに討伐の依頼が来たんだけど船で近づけば船底に穴を空けられ、いざ攻撃しようとしても逃げるのがとても速くて船で追い付けない」
だから困っていたんだよ…とギルドマスターは俺を見ながらやれやれと首を横に振る。
「でも君は速い船を持っているそうじゃないか。そこで頼みがある。船にギルドメンバーを乗せてその海域に行くだけでいいから手伝ってもらえんかね?」
ギルドマスターはこちらをまっすぐ見てそう言った。
俺としては断る理由がない。スピアフィッシュは顎で攻撃してくるとのことだがミサイル艇の船底などどう頑張っても突き抜けないだろう。
「はい、わかりました」
俺が答えるとギルドマスターは
「ありがとう」
といい席を立った。
ギルドマスターが関わるのは先ほどの交渉だけのようで俺はリルさんと共に受付まで戻ってきていた。
「この依頼って俺が今ギルドメンバーに入ると俺も報酬とかもらえたりするのかな?」
俺はリルさんそうに聞いた。リルさんは俺の体を一瞥した後に一言。
「出来ますよ」
「じゃあお願いします」
俺がそういうとリルさんはギルドメンバーの説明をしてくれた。
「ギルドメンバーには階級があって見習い、Cランク、Bランク、Aランク、Sランクまでの階級があります。一般的にはCランクで一人前、Bランクで騎士と同じような扱い、Aランクでギルドの英雄とかですかね。Sランクはあることにはあるんですけどほとんどいないです。ランクは受けられる依頼に関わっていて護衛などの任務では下限ランクがあることの方が多いです。最初の登録なのでサトウさんは見習いからですね」
リルさんは一通り説明が終わると紙を渡してくれた。
「これが登録書になります。職業等は一度登録すると変更できないので気をつけてください」
リルさんから登録用紙を受け取り名前や性別、年齢を記入していく。
職業は悩みぬいた末「司令官」と記入しリルさんに提出する。
リルさんは俺の登録用紙を見終わると
「司令官とはどういった職業ですか?」
と困惑顔で聞いてきた。
俺もよくわかっていないので説明を求められると困るのだが説明をしないことには前に進まない。
「なんていうか、ある集団の指揮官みたいなことをしているので司令官と記入したんですが、、、」
言葉を濁すとリルさんは
「まぁ、細かいことは詮索できませんからこれで申請しておきます」
と奥の部屋に行って戻ってきたと思ったら
「身分証が出来るまで30分ほどお待ちください」
と言ってまた奥の部屋に消えていった。
第四話ですね!
一話、一話の文章が短いですがパッと読めるような作品にしたいなぁと考え短くしています。
これからも近衛瑞をよろしくお願いします。




