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オリジナルスキル:Military baseは強すぎる!  作者: 近衛瑞
この世界を知ろう編
3/132

3.初めての国、初めての街

残りポイント925P

 翌朝


 目が覚め、ベッドから這い出ると使い魔が並んでいた。

陽はまだそこまで高くは登っておらずこいつらはいったいいつから並んでいたのだろうか、などと考えていると小隊長が「ミー」と鳴きながら、スケッチブックを見せてきた。


「軍人の朝は早いのです」


 そう記されたスケッチブック。


「いや、日本語書けるんかい!」

と突っ込みつつ、そういや俺はこの基地の司令官か、、、とか考えながら携行食の朝ごはんはやはりというかなんというか、イマイチな味だった。


 さてこれからどうしようか、と簡易指揮所で地図を見ていると案外近くに港町があることに気づいた。

「ここに向かってみるか」

と使い魔を簡易兵舎から招集した俺はタブレットを手にし何か使えそうなものはないかと眺めていた。




 とりあえず基地増設から港(80P)を選び港を増設する。

港はそこまで大きなものではなかったが、船一隻ぐらいは係留できそうな大きさだった。


 港が出来たら次は船だ。

ポイントの残りは845Pで、そもそもどうやったらこのポイントが増えるのかさえ定かではない。

しかし船がなかったら島の基地から外には行けないので購入するしかあるまい。

かといって大型船を買う余裕はないし魔獣がいるらしいこの世界で、あまりに小さい船では心もとない。



 俺が選んだ船は、はやぶさ型ミサイル艇500Pだった。

排水量は200トンと他の護衛艦などからすれば圧倒的に小さいが、かといって中世ヨーロッパ並みの技術力のこの世界では敵なしと思いたい戦闘力がある。


 購入するとすでに港に係留されていた。

しかし俺は航海術をかじったどころの話ではなく操舵室に生まれてから一度も入ったことがない。

どうしようか悩んでいると小隊長がスケッチブックを見せてきた。


「私たちで操舵や武器の管制を行います。司令官は指示を出すだけでいいですよ」


 なんという優秀な部下だろうか。

俺が感動していると使い魔たちによって船はエンジンが始動し、出航する準備が着々と進んでいた。


 はやぶさ型ミサイル艇は航行速度が44ノット(時速約81キロ)と速い。

二時間ほどすると港が見えてきた。


 港の入り口にはリーウェン港と看板があり港の空いたスペースに船を係留した。港と町との入り口に検問所があり、そこには騎士がいて出身や町に来た目的などを聞いていた。

当然俺も検問所を通過するのでいろいろと聞かれる。使い魔は連れてくるとめんどくさそうだったので置いてきた。


「ガジス王国、リーウェン港へようこそ。ここに来た目的と出身を聞かせてもらおう」

騎士は気だるそうな感じで聞いてきた。


「出身はここから南に160キロほど進んだところにある島です。目的は、、、」

そこまで言って俺は目的を考えていないことに気づいた。さすがに情報収集です。などと言ったら拘束されそうな予感がした。


 なんとかごまかそうとしたとき


「なっ!あの島から来たのか!」


 と気だるそうだった騎士が突然目を見開き俺をまじまじと見つめてきた。


「はい。そうですけど、、、」

俺が答えると騎士は


「あの島周辺は風が吹きにくくてガレオン船で行こうとすると半日以上かかる。結局不便すぎて国すらも領土にすることを放棄した島なのにそこから来たのか?」

とのこと。


「今はあの島の持ち主的なことをしてるので、、、」

俺が答えるとギルドに向かってくれと言われ、町の地図を押し付けられた。


 ギルドに入るとゴツイ体の男がいっぱいいてこっちを見ていた。

そりゃあヒョロイ男が入ってくるとみんな見るよね、、、と思いながら受付嬢に経緯を話した。


「個室で話を伺わせていただきます」


 と言われたのでついていくと、そこには高価そうな服を着た爺さんがいた。

話を聞くとこの町のギルドマスターらしい。

「う、受付嬢さん?この国には初めてきたのでこの国のことを教えてほしい」

俺がそういうと受付嬢が話をしてくれた。

「この国はガジス王国といいこの町はリーウェンという名です。この国は精強な軍隊がおり治安等も他国と比べると非常に良いです。ただスラム街などの危ない箇所もあるにはあるので気をつけてください。ちなみに私の名前はリルです」

受付嬢改めリルさんがそう教えてくれた。


「ついでにギルドの事も教えてくれると嬉しいなー、リルさん」

とねだってみる。


「いいですよ、ギルドは世界共通の組織で本部はこの国の王都にあります。ギルドは助けが欲しい人が依頼を出すことが出来て、出された依頼はギルド所属のギルドメンバー、略してギルメンが依頼を遂行します。

ギルメンになるには受付で申請するだけでギルメンになることができます。細かいことはまた受付で聞いてください」

リルさんはそう締めくくるとギルドマスターを見た。


 俺がこの国について理解をしたところでギルドマスターが口を開いた。


「おぬし、離島からこの町まであり得ない速度で来れる船を持っているらしいじゃないか。ちょっと力を貸してくれんか?」


 俺はギルドマスターからそう聞くと何か不穏な空気を感じたが、逃げれるほど肝も据わっていなかった。





どうも近衛瑞です。

瑞とかいて「みず」と読みます。

第三話ですね!いったいどこまで話が膨らんでゆくのか私にもわかりませんが今後も近衛瑞をよろしくお願いします。


Twitter始めました。

近衛瑞@小説家になろう

@CGSiO3G1xPUAXa8

気軽にフォローしてくださーい。

それではまた

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