107.世界地図の作成ー西大陸編1
「じゃあまずは西大陸を説明するわね」
カイラが言う。
場所は作戦情報室である。
俺たちは大きな紙を広げて机を囲んだ。
カイラが話してくれたことをまとめると以下の事だった。
ガジス王国
西大陸の中西部にあり海に面している。
国の北側はアルトパキア帝国、東側はアルディアータ共和国、南と西は海に面しており、国の南西側はヤンドン王国に面している。
治安は非常に安定しており、王都や直轄領以外は貴族が治めている。
アルトパキア帝国
西大陸の中西部から北西部にかけてを治める国家。
国の北側はカスモシ公国、南はガジス王国に面している。国の東側は様々な国と国境を接しており、北東部からセツタイガ北部連合国家、ルシエ教国、中央森林帯、アルディアータ共和国の順に南東部にかけて面している。西側は海である。
国家の体制は皇帝による独裁体制である。
治安は比較的安定していて、西大陸では珍しく軍制であり騎士団などはない。
治安は治安維持部隊がになっている。
国土も皇帝の物であり国民に貸し与えているという建前がある。
アルディアータ共和国
西大陸の中部にあるある共和性の国家。
全国民がエルフである。
国の北西部はアルトパキア帝国、西側はガジス王国、南部はヤンドン王国、南東はシステン王国。北部から北東部にかけて中央森林帯と接している。
治安は非常によい。がエルフ以外にはやや排他的。
エルフ国民議会議長が国を治めている。
この世界では珍しく選挙で国の首長が決められる国。
治安維持などはアルディアータ騎兵隊が担っている。戦争などもアルディアータ騎兵隊が行う。
徴兵があり国民は皆一度アルディアータ騎兵隊に所属する。
中央森林帯
どこの国家にも属さない地域
中央森林帯の北西部(アルトパキア帝国と面している場所)はルシエ教国が管理しているが、それ以外の地域はどの国家も干渉していない。
西側はアルディアータ共和国、南側はシステン王国、東側はドミトリア海洋国家、北部はルシエ教国、北西部はアルトパキア帝国に面している。
森林帯という名は伊達ではなく、うっそうとした森が続く土地。
ギルドの依頼も一番多い場所らしい。ちなみに強敵が多いみたいだ。
中央森林帯の北部はルシエ教国が管理しているが、主権までは主張していない。
カスモシ公国
西大陸の最北部にある国。
国土の西側と北側は海に面している。南側はアルトパキア帝国、東側はセツタイガ北部連合国家に面している。
建国は古く西大陸では一番歴史のある国家。
国のトップはカスモシ公家で他国で言う王家と変わらない。
国家様式はガジス王国と似ており、貴族制で騎士団を有している。
大陸の北部と言うこともあり寒冷な気候、農作物などは気候のせいで育ちにくいため狩猟が盛ん。
保守的な国家運営。
治安は都市部はいいが、田舎の方へ行くと悪い地域もある。山間部や森などは猟師などが管理していることが多く、猟師によっては盗賊行為を容認し利益を上げている人もいるので、悪いところは極端に悪い。




