1.始まりは突然だった
佐藤 守
それが俺の名前で年齢は21才。
軍オタでラノベを読むことが好きだったどこにでもいる大学生だった。
先ほどまでは、、、
日本の自衛隊が毎年行っている富士総合火力演習を見に静岡県を訪れて戦車を見物していると、突然砲塔がこちらを向き砲口が白く光ったと思ったら真っ白な空間にいた。
「おめでとうございまーす!」と声が聞こえ後ろを振り向いてみると真っ白な髪を腰あたりまでのばし、腰には日本刀らしき剣をさした中学生にみえる美少女がいた。
呆気に取られていると白髪美少女は、ながながとしゃべり始めた。
大まかに要約すると
1.俺は今から異世界に飛ばされる
2.飛ばされる世界は地球でいうところの中世ヨーロッパのような世界だが、魔法とかモンスターとかがいる
3.あとは頑張れ
の三つだった。
ながながと喋ってくれたおかげで復活した頭をフル回転させて、俺はなぜここにいるのか。そしてどうして俺が異世界なんぞに飛ばされるのか。おまえは誰だ。などを質問すると白髪美少女曰く「自分は武をつかさどる神である」「お前が選ばれた理由は私の直感」「なぜ異世界に行くのかというと、私がその世界線の担当になったがここ何百年代わり映えしないから暇だった」などなかなか自己中心的な答えが返ってきた。
俺が今後の日本での生活や家族の事はどうなるんだと睨みつけながら聞くと
「考えてなかった。とにかく暇をつぶしたかった」
などと供述しやがったので、殴りかかろうとすると「か、神に暴力はいけない!」とか抜かしながら日本刀を抜刀しやがったので、俺は仕方なく話を聞く姿勢に戻る。
すると「なんか、悪いことをしたような気がしなくもないので、オリジナルスキルをあげるから」と言って俺に手をかざして数秒後「じゃあ、楽しんで見させてもらうから!」と半ば無理やりに話を終わらせられた挙句、俺は異世界に転移したのだった。