使徒との戦い ③
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天より落とされた光の柱は全ての景色を白くを目上げ、膨大な爆発が起こった。
スレイが放った魔法は、太陽光収縮魔法をもとに作ったオリジナル魔法だ。
火魔法と聖魔法の魔力を重力魔法によって超高濃度で圧縮して作り出した疑似人工太陽、その高圧縮したエネルギーを指向性を与えてはなったのがこの魔法だ。
女神アストライアをして、使徒を一度殺したと言わしめる太陽光と同じ高エネルギーの放射、これがスレイの立てた作戦の第二プランを支える軸だ。
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天から降り注いでいた光の柱が消えると、地面は超高温の熱線を受けて赤熱化、ところどころがガラスが出来上がっていた。
「ゲホゲホ……ははっ、スゲェ」
魔法の爆発を至近距離で受けたスレイは、自分の引き起こした爆発で吹き飛び起き上がって当たりの被害を確認したところで表情が引きつっていた。
「まだ、未完成の魔法だったけど、成功して良かった」
もともと太陽光収縮魔法を安全に制御するため、様々な方法を考えていた。
そのうえで最適な方法として創り上げたのがこの魔法だったが、今回の戦いに間に合わせるために威力だけを考慮して魔力の運用効率やなにやらを計算せずに作った。
加えて完成後に一度も試すことが出来ず、ぶっつけ本番で使用したのだ。
成功したから良かったものの、魔法が発動しない、あるいは魔法の暴発まであり得た。
魔法を安定させるため残っていた全ての魔力を使ってしまったスレイは膝を付き、自身が作り出した灼熱の地の中央に存在するやつを睨みつける。
「あれ喰らって原型残してんじゃねぇよ、化け物め」
スレイの眼前には身体ののほとんどを失いながらも、かろうじて姿が判別できる力の使徒が存在している。
ここからだ、そう強く思ったスレイは空間収納を開いたその時。
「スレイくん、再生が始まっちゃう!」
こちらに元に駆け寄ってくるユフィとノクトの姿を目にしたスレイは、開かれた空間収納から取り出されたそれを掴み二人の方へと向き直った。
「ユフィ!ノクト!」
二人の名を呼びながら空間収納より抜き出された物を投げ渡す。ユフィは片手で、ノクトは両腕で抱えるように受け取ったそれは、この世界では見られない武骨な二挺の銃だった。
──二挺一対サブマシンガン型魔道銃 カルトス・ポルックス
それを二人に一挺ずつ渡しスレイは、剣を突き立てると左右のホルスターに押さえれていた魔道銃 アルナイルとアルニラムを握り、マガジンを交換して構えた。
「撃てぇえええぇぇぇぇ―――――ッ!!」
スレイが大声で叫ぶと同時にユフィとノクトが、再生の始まっている使徒に照準を会わせ握った銃のトリガーを引き絞る。
三人の握る銃から打ち出される無数のだ銃弾が、筋肉と骨だけの使徒の身体を撃ち抜いていく。
骨を砕き肉を断つその弾丸は少しずつその肉体を削っていくが、その間も使徒は身体を再生しては放たれる銃弾が再生を妨げていく。
カチカチッと、二人の握るマシンガンから弾丸が撃ち出されない。
「ごめん、弾切れ」
「こっちもです!」
二人の握る魔道銃はそこれで打ち止め、予備のマガジンもない。
「もういい、二人とも下がって!」
弾を撃ち尽くした魔道銃を捨てて杖を握り直したユフィとノクトが下がる。
二人が下がったのを見ながら撃ち尽くされた魔道銃からマガジンを抜き取り、高速で新しいマガジンを交換したスレイは残った弾丸を全て撃ち尽くす。
正確に額、手、足、全身を全て外すことなく正確に撃ち抜いていく。全ての弾丸を撃ち切ったところで、スレイは銃をホルスターに戻した。
「ボクも、これで打ち止めだ」
武器を収めた三人の目の前で少しずつ、
確実に身体を再生させた使徒が笑っていた。
「クハハハハハハハハッ!」
突然笑いだした使徒がスレイたちの事を見据える。
「哀レナ、我ニソンナ物ガ効カヌトナゼワカラヌッ!」
突然吠え出した使徒の周りにはどす黒いオーラが渦巻き吹き荒れると、発生した衝撃波がスレイたちの元にまで飛んでくる。
「うわぁあぁっ!?」
「きゃっ!?」
「はわわっ!?」
オーラの波動によって吹き飛ばされそうになったスレイは、地面に突き立てていた剣を掴んで踏みとどまるがユフィとノクトはそうはいかない。
身を低くして少しでも吹き飛ばされないようにしていたノクトだったが、その小さな体が不意に宙に浮かんだ。
「きゃああああぁぁぁーーーっ!?」
「──ッ!?ノクトちゃん!?」
宙に浮かんだノクトをみたユフィが必死にその名を呼んで手を伸ばそうとした。
だがその手はノクトを掴むことなく虚しく空を切った。
「クッ!?………絡め取れっ──黒鎖ッ!」
吹き飛ばされそうになったノクトの身体に黒い鎖が巻き付いた。
空中に浮かびながら鎖の伸びる先を見ると、伸ばされた片手に二本の黒鎖を巻きつけているスレイの姿が目に映った。
荒れ狂う暴風の中、飛ばされる二人を巻き取っている鎖を支える腕からは聞くに絶えない音は鳴る。締め上げ千切れそうになる腕を引き寄せながら踏ん張るスレイは、前面にいる使徒に手を伸ばす。
「ゥググッ……行っけぇ───黒鎖ァアアアアァァァッ!!」
空中に開かれた空間収納から先端に刃が取り付けられた黒鎖が伸びる。
オーラの波動の中を飛んでいく黒い鎖は、再生の終わっていない使徒の身体に突き刺さり体内に侵入すると、使徒はそれごと肉を作り出し身体の中に取り込んだ。
吹き荒れたオーラが消えると、スレイは黒鎖に流していた魔力を解いた。
ジャラリと腕に巻き付いていた鎖が地面に落ち、だらりと下がった左手を掴んだスレイは一気に押し付ける。
「ハァ……ハァ………グッ!?」
折れてはいないが関節が外れてしまった腕を無理矢理はめ直すと、残していた最後のポーションを一息で飲み干した。
立ち上がり地面に突き立てていた剣を引き抜いたスレイは、ゆっくりとこちらに近づいてくる使徒を睨む。
「はっ、ヒッデェ姿してるね」
目の前に佇む使徒の身体には、絡みついた黒い鎖の生やしていた。
あまりにも不気味で、あまりにもいびつなその姿にスレイは引きつった笑みを浮かべる。
「モウ諦メロ。貴様ラノ負ケダ」
殺気をほとばらせながらスレイ、ユフィ、ノクトを見据える力の使徒は笑っていた。
「遊ハ終ワリダ」
スレイが放なったであろう正真正銘、最後の切り札であるはずの魔法を受けきりその後に撃ち込まれた弾丸は何の変哲もないただの鉄だった。
最後の悪あがきも終わりすでに力なく膝をついているスレイたちの姿を見るその目には、ただ一つ、勝利、その一文字が映っていた。
「あぁ………確かに、終わりだ!」
スレイが空間収納から伸びる黒鎖の鎖をつかむと魔力と共に魔法を流し込む。
「喰らえッ───ライトニング!」
握られた黒鎖を通して放たれた雷撃魔法は使徒の体内を焼いたが、いまさらそんなものが通じるはずもなかった。
「今更ソンナモノガキクカ!」
瞬く間に雷撃によって損傷した部分が修復されて行ったのを見て、スレイは口元をつり上げて笑って見せる。
その顔に使徒はあからさまに不機嫌といった顔をする。
「ナゼ笑ウ、我ガ力ヲ見テナゼ笑ッテイラレルノダ!」
そう捲し立ててくる使徒に向かってスレイは答える。
「お前はこれで終わりだ。ここで帰れば命までは取らない、立ち去れ使徒!」
堂々と宣言するスレイだったが、使徒はそれを嘲笑うように笑いながら叫び返した。
「ナニヲイイダスカトオモエバ、トウトウ気デモ狂ッタカ!」
この状況でのスレイの宣言を聞けば誰であろうと同じ反応をするであろう。だが、スレイの目は自信がみなぎっている。
そんなスレイの異様な様子に力の使徒は僅かに後退してしまった。
「別にボクは気が触れたとか、酔狂でこんな事を言っているわけではありませんよ。ただ、このまま戦いを続ければ、待ってるのはあなたの破滅だ」
「破滅ダト?ナニヲ言イ出スカト思エバ、頭ノオカシナコトヲ」
「そうですね。言っても理解できないなら、その身で分かれ」
スレイはもう一度、握りしめた黒鎖を伝って魔法を使う。
「──スパーク」
発動した魔法はただ相手を痺れさせるだけの魔法だ。
「効カヌト言ッタダロウニ!」
瞬時に回復した使徒を見ながらスレイはただ悲しそうな目で使徒のことを見ていた。
「えぇ知ってますよ。だって、ボクはそれを待っていた」
「待ッテイタダト?ナニヲシタ」
「何って、ボクはただあなたの身体の中にある物を起動させただけだよ」
起動させたその一言を聞いた瞬間、力の使徒は自身の身体から激しい激痛を感じ取った。
「ナニヲ───グオォオオオオオッ!?ナ、ナニヲシタァアアアアッ!!」
突然苦しみ出した使徒を見ながら、スレイはいったい何をしたのかをゆっくりと使徒に聞こえるような声で話し出した。
「さっきあなたの身体の中に撃ち込んだ銃弾は特殊弾 ヒーリングバレットです」
それは、スレイとユフィが徹夜をして作り出した新しい特殊弾の名前だった。そしてこれが使徒を倒すためにスレイが考えた正真正銘最後の切り札だった。
「ヒーリングダトォオオオ、回復魔法ッ!?ソレガ……ナンナノダ、コノ痛ミハァアアアァァァァッ!?」
自分の身に起こっていることに驚きの声をあげる使徒を見据えながら、スレイの言葉を引き継ぐように話し出したのはユフィだった。
「薬も転じれば毒となる、いきすぎる回復はその身を滅ぼすことがあるの」
苦しむ力の使徒に見せつけるように展開される魔法陣、それは製作した弾丸に刻まれた術式そのものだった。
元来治癒魔法とは対象の治癒能力を高めて傷を癒す魔法だが、治癒魔法も使い方を誤れば人を殺す魔法になりうるのだ。
「治癒魔法ってね、ある種のリミッターが存在するの。限界を超えた治癒が出来ないようにって……でも、あなたに撃ち込んだその弾丸にはそのリミッターが存在しないの」
ユフィの言葉を理解した力の使徒はこの身体の痛みが治癒によるものだと察したが、すぐにおかしいと思い始めた。
激しい痛みに加えて自身の内側より瘤のような物が膨れ上がったかと思うと、すぐに瘤が小さくなりまた別のところからも同じような瘤が膨れ上がってを繰り返す。
肉体が治されるというのならこれはいったい何なのだと力の使徒が考えていると、まるでその思考を読んだようにユフィが語った。
「あなたの再生能力はたしかに凄いけど、過剰治癒によって身体が破壊されるたびにあなたの治癒能力で身体で再生する。あなたの身体は今破壊と再生を繰り返し続けている………でも、そんな再生もいつか限界が来る」
全てを言いきったユフィのその言葉こそが、スレイが立てたこの作戦の切り札である。
スレイの立てた作戦は大きく分けて二つ、一つ目はスレイの黒い剣による使徒の肉体の切断と炎による燃焼による再生阻害だったが、これは使徒の転機によって破られた。
だが、それでよかった。
「クソ……クソガァアアアアアアアアアアッ!!」
不意打ちの咆哮と突然襲ってきた衝撃波でスレイたちは吹き飛ばされてしまった。
「うわっ、またかよッ!?」
二度目の衝撃波は受けきれなかったスレイは、地面を転がりながらもそして立ち上がったとき誰もが言葉を失った。
使徒は醜い肉塊となり変わった己の身体中腕を差し込んだ。
その姿にスレイたちは驚きの声を上げそうになるが、すぐに何をしようとしているのかを察した。
『スレイ!アレです、アレが使徒を形作っているコアです!』
響き渡った声にスレイが振り返ると、使徒によって吹き飛ばされたノクトの肩にスワローが乗り、その背後には霊体を出現させたのもアストライアが半透明な姿で立っていた。
声が届いたのを確認したアストライアは、続けざまにスレイの元へ声を届けた。
『それを破壊しなさい!このままでは逃げられます!!』
戦う前にアストライア様から言われた使徒の弱点であり、存在を形作る命そのものであるコアを破壊し使徒を倒すためにホルスターから魔道銃 アルナイルを抜いた。
一度は逃がす選択を与えたが、それを拒否して戦いを続けたのは使徒の方だ。もう容赦しないと、魔道銃を構えたスレイが照準をあわせたその時、銃を握る手が震えている。
「クソ、まだ回復してないのかッ!?」
ポーションで治したと思っていたがダメージが残っていたようだ。
仕方ないと剣を握る手を支えにしながらコアを握る手に狙いを定める。
「ちっ、逃げるなッ!」
「逃げるのではない、一度引くだけだ!次は容赦せぬわ!」
屁理屈を叩きながら肉体から完全にコアを抜き取った使徒は、光の粒となって消えていく。
このままでは逃げられると、魔道銃を構えるスレイだったがやはり震える手で照準を合わせることは不可能だった。
自分ではダメだと思ったスレイがユフィたちを探すが、はるか後方にまで吹き飛ばされた二人では距離的にも届かない。
「クソッ、こんなところで逃がすかよ!?」
握りしめていた魔道銃を投げ捨てたスレイは黒い剣に業火の炎を宿し、自身も枯渇寸前の魔力と闘気を全て身体強化に回すと、地面を蹴り上げて駆け出した。
使徒の肉体が完全に崩れ落ち何かをずっと握りしめていた腕が消えたとき、それはスレイたちの前に姿を現した。
こぼれ落ちてきた握りこぶし大の大きな球体は、まるで宝石と見間違うほど鮮やかに輝きを宿している。アレが使徒のコアなのだと理解した瞬間、コアが突如として発光し出した。
何が起こったのかとノクトが呟いた。
『あの光はっ───マズイ!逃げられます!』
それを聞いたユフィとノクトがバッと顔をあげてスレイを見る。
「スレイくん!」
「お兄さん!」
二人が自分呼ぶ声を聞いて、スレイは自分と使徒の間の距離を見つめる。
距離にして十メートル弱、普段なら一瞬でたどり着けるがこの身体では到底間に合わない。
「間に合えッ!」
強く地面を蹴り駆け出したスレイは黒い剣を大きく引き絞る。
速く、そう強く願いながらスレイはさらに一歩前に強く地面を踏みしめて前へと駆け出す。
コアとなって消え用とする使徒を見ながら少しでもスレイの援護をしようとしたユフィは、杖とリンクしているシェルを操作しようとした。
「ダメ、シェルが全部……もう、残ってないの!?」
手元にシェルは残っているが、使ったところで間に合わない。
魔法を使って距離的に届かない、走って距離を稼いでも間に合わない。
何も出来ない、魔力ももう限界、動けずただ見てるだけのノクトは走るスレイの姿を見つめる。
「お願いです、お兄さんッ!」
手を組み祈るノクトの目尻に涙が浮かび、そして零れ落ちた。
一歩が遠い、時間が永遠にも感じるほど永く思える。
ゲートも戦闘で使えるほどの練度ではない、発動までに時間がかかっては逃げられる。永遠とも感じる一瞬の中でスレイは考える。
師匠から教わった剣技、先生から習った魔法、ユフィとともに作り上げた数々の魔道具、ノクトにかけてもらった補助魔法、今ある手札の中で最善の一手は何かを考える。
魔道具、それを考えたスレイは考えるよりも速く身体が動いていた。
空いた左手を背面の腰に下げられた最後の魔道具 短剣を引き抜いたスレイは身体強化に回していた魔力の一部を流すと、短剣に刻まれた魔法回路が輝き、刀身に半透明の刃が現れる。
「届けぇええええっ!!」
突き出された短剣の刃がスレイの声に合わせて刃が伸びていく。
──刀剣型魔道具 魔力刀
それがこの短剣型魔道具の名前だ。
短剣自身も魔力を流すことによって刀身を作り出すスレイの新たな魔道具だ。
天界へと帰還しようとした使徒は迫りくる魔力刀の刃を前にして、崩れた肉体の代わりに神気で半透明の身体を作り刃をかわした。
だが、スレイは剣を振って使徒の身体に刃が食い込み、刃が使徒のコアを傷つけた。
『グッ!?』
使徒が半透明の腕で肉体に食い込んだ魔力の刃を掴むと、力を込めて握り割った。
『抜かったな人間!これで我の勝ちだッ!』
高らかにそう宣言する使徒、それを見たスレイが眼を見開く。
全身から魔力をほとばしらしたスレイがその場から消ると、勝利を確信した使徒の笑い声を遮るように、使徒の背後から声が響いた。
「いいや、ボクたちの勝ちだ使徒!」
振り向かれた使徒の目には先程まで目の前にいたはずのスレイが立っていた。
『何ッ!?』
転移魔法、目に見える範囲を一瞬で移動することのできる所謂 瞬間移動だ。
ゲートと違い目に見える範囲でのみ転移が可能だが、その分細かな魔力操作が必要という使い勝手の悪い魔法だ。
今も使徒の目の前には転移するはずが、転移場所がずれて背後に回ってしまった。
たった一瞬で目の前から背後に立ったのか、その事に気を取られた、その一瞬が使徒の敗因だった。
『きッ、きさ──ッ!?』
なにかを言おうとした瞬間、真上から振り下ろされた黒い剣が使徒のコアを切り裂いた。
神気で形作られた半透明の肉体は崩壊し、二つに別れたコアから膨大な神気が溢れ出した。
『ふざけるなぁァアァァアアアァァァッ!?』
溢れ出した神気が使徒の身体を作り出しスレイへと向かってくる。
黒い剣を振って使徒の怨念を散らし前へと踏み込んだスレイは、未だに原型を留めるコアを睨む。
「もう消えろ、力の使徒ッ!」
振り抜かれた黒い剣の刃が一閃、二閃と振り抜かれると共にコアが斬り裂かれいく。
『人間風情に……チクショオォォオオオオォォォォ――――――ッ!!!』
使徒の絶叫と共に砕かれたコアが光の粒となって消えていった。
剣を振り抜いた構えのまま使徒が消えるのを見ていたスレイは、カランッと手から剣が零れ落ち膝をついた。
「ハァ、ハァ……終わった」
ユフィとノクトの方へと視線を向けてみると、二人とも地面に座り込んでスレイの方を見ているので、小さく笑って見せる。
「勝ったぞ!」
スレイが拳を掲げるとユフィとノクトの小さく拳を掲げるのだった。
使徒戦はこれで最後になります。次回でこの章を終えて次の章に移ります。どうかこれからも本作をよろしくお願いします。




