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ノクトの秘密

本日二話目の投稿です。

 船の上での初めての朝、夜が明けるよりも早い時間に起き出したスレイは、着替えもそこそこに甲板にまで上がっていく。

 扉を開けて吹きすさむ風は少し寒かった。


「ふぅ……少し冷えるな」


 上着を羽織りながら少し周りを歩いていると、見回りをしていたらしい船員とであった。


「おぉ、新入りじゃねぇか。こんな時間に何してんだよ?」

「一応雇われの身ですから朝の見回りと、日課の早朝訓練を少し」

「そうかそうか!仕事熱心なのは良いがあんまり無理すんなよ」


 じゃあない、と言って立ち去っていく船員を見送ったスレイは大丈夫そうだと、来た道を戻り始める。

 今のスレイは、この船の護衛として乗船している。

 昨日の海賊騒ぎのような場合や魔物に襲われたときに戦ってもらえればいいと言われたが、仕事を受けた身としては有事の際意外にも極力動けるようにしておきたかった。

 甲板まで戻るとマストに上を見上げながら片手を上にあげると、暗闇のなからバサバサっと羽ばたく音が聞こえ、空から黒い羽を持ったレイヴンが降りてくる。


「お疲れ、異常はなかったみたいだな」

「かぁ~」

「疲れたでしょ。寝てていいよ」


 空間収納を開くと肩に停まっていたレイヴンが、ピョンピョンッとジャンプしながら移動して最後に、じゃあねっとでも言うように片羽をあげて入っていった。

 一連のレイヴンの動きを観ていたスレイはいい加減、あの意志をもった動きの理由が解明出来ないかと、切に願っていた。


「さて、少しやるかな」


 空間収納から二本の木剣を取り出したスレイは、無心に剣を振り続けるのであった。


 ⚔⚔⚔


 降っていた剣を降ろしたのは朝日が昇り始めた頃だった。

 頬を伝う一筋の雫を無造作に拭い、水平線の先から顔を覗いた朝日を眺めながらスレイは剣を降ろした。


「ふぅ……そろそろ止めるか」


 降ろした剣を空間収納に仕舞い、一度船室に戻ろうとしたその時パチパチを手を叩く音が聞こえた。

 顔を上げて振り返ったスレイはこちらを見ていたレベッカと目があった。


「レベッカさん、おはようございます」

「おはようスレイ、若いのに早起きとは結構なことね」

「いつものことですよ。レベッカさんもですか?」

「そんなもんだよ。船長が船員よりも遅くに起きちゃ示しがつかないからね」


 普通は上の者こそ率先して休まなければならないと思ったが、他所様のことにあまり口出しするのもよくないのでスレイはそっと口を閉じた。


「それ以外にも、あんたと同じ理由もあったけどね」


 そう言うとレベッカは、腰に下げられた剣を叩いている。


「レベッカさんも剣を握るんですか」

「あぁ。昨日は後れを取ったが、アタシもそれなりにやるのよ」


 女だてらに、なんて言うつもりもないが女の身で船を率いるために目の前の女性がどれほどの鍛錬を重ねたのか、剣士として実際に剣を交えて確かめてみたかった。

 だが、そんな事を言っても困らせるだけだろうとスレイは自分に言い聞かせる。


「それじゃあボクは、一度船室に戻りますね」

「ちょっとまちなさいな、スレイ」


 邪魔をしないようにとレベッカを横切り、船室に戻ろうとしたスレイをレベッカは呼び止める。

 呼び止められたスレイが足を止めて振り返ると、レベッカが質問を投げかけた。


「あんたの剣、どこかの流派の剣術か何か?」

「いいえ。師は居ましたけど、どちらかと言うと我流の剣ですかね」


 師匠の剣技といえば聞こえはいいが、今のスレイの戦い方は師匠の剣技を自分にあったものに作り変えたものだ。

 加えて本人も基礎を習った後は、全ての技を戦いの中で磨いたと言っていた。


「伝統剣術にしては動きが実戦向きだと思ったけど、いい師匠に出会えたのね」

「いい師匠かどうかはさておき、剣士としてとても良い人でした……いや、マジで人としてはアレでしたけど」


 辛い修行時代を思い返しながらスレイの目に暗い色が指したのをみて、レベッカが驚いていた。


「ちょっと、大丈夫かい?」

「えぇ、平気ですぅ」


 声の抑揚のないスレイにレベッカが軽く引きながらも、手に持っていた物をスレイに投げ渡した。

 両目に闇を宿しながらも投げられた物を手に取ったスレイがそれに目を向けると、片刃に軽い曲刀だった。


「これはレイピア………じゃなくて、サーベルか……いや、なぜ?」


 どうして剣を渡してきたのかと問いかけた。


「せっかくなら、少し相手してくれないかしら?」

「構いませんが………真剣でですか」


 渡された剣を少し鞘から抜いてみると、どうやら刃は潰してあるようだ。


「少し振らせてもらっても構いませんか?」

「えぇ。良いわよ」


 剣を鞘から抜いて軽く降ってみるが、剣の種類からしても分かっていたことだったが、今まで使っていた剣と比べてもかなり軽い。


「ちょっと軽いですけど、まぁ問題はありませんね」

「よっし、それじゃあ始めましょうか」


 剣を抜いたスレイはクルクルっと片手で剣を回すと、レベッカも厚い刀身を持ったサーベルを抜いた。


「次いでだよ、その胸の武器も使いなさいな」


 胸の武器と言うのは魔道銃のことだろうが、これを使うのは憚られる。


「これ……結構音がうるさいのでみなさんを起きるとかわいそうなので無理です」

「しゃあないねぇ、ならその短剣くらいは使いなよ」

「わかりました。では、遠慮なく使わせていただきますね」


 スレイは腰に下げていた短剣を抜き、グローブに縫い込まれた錬金術の術式で刃を潰し短剣を逆手に握り、身体を半身に構えながら刃を向ける。


「最近は骨のある奴がいなかったからね。すぐに終わってくれないでよ」

「楽しませるつもりはありませんよ」


 二人が闘気を身体中に巡らせると一瞬にしてその場から消えた。


 ⚔⚔⚔


 船員たちが朝食を食べている船の食堂でスレイは、食後のお茶を飲むユフィに先程レベッカとの立ち合いのことを話していた。


「ふぅ~ん。それでスレイくん、レベッカさんに負けたんだ」

「いいや負けてないから、あれは引き分けだよ」

「でも、剣を折られて負けたんでしょ?」

「……はい」


 朝の立ち合い結果はスレイの敗北だった。

 闘気を纏ったレベッカのサーベルの一撃を受けた剣は、見事に両断っと言うよりも受けた衝撃で刀身が折れてスレイの肩を思いっきり打ち付けた。


「にしても、整備不良の剣を見抜けないなんてね」

「今度からは借り物の剣を使うときは、気をつけます」


 申し訳無さそうに頭を下げて打ち付けられてた肩をさすったスレイは、あの後のレベッカから聞かされたことを思い出していた。

 なんでもスレイが使った剣は何年も船の武器庫で眠っていた物らしく、手入れはされていたがそれだけでも剣そのものが脆くなっていたのだ。

 加えて、細身の剣でいつもの剣と同じように使い、レベッカの剣を受けたせいで折れたのだろうと予想した。


「身体は大丈夫なの?」

「うん。打ち付けたって言っても闘気をまとってたから平気。治療もしたし」


 刃は潰して身体に闘気を纏っていたとは言え、これがスレイでなく誰か別の人ならば大怪我になっていただろう。


「ボクって、やっぱりいつもの剣があってるんだなぁ~って、改めて実感したよ」

「言い訳にしか聞こえないよ~………それで、折れた剣は弁償したの?」

「武器庫の肥やしになってた剣だから、弁償はしなくて良いって」

「ふぅ~ん。そうなんだ」


 お茶を一口含んだユフィは、スレイの側に立て掛けられた剣を見る。

 繋ぎで使っていた剣も折れてしまったスレイは、しばらくの間以前使っていた緋色の剣を持つことにした。


「そう言えば、スレイくん。アレクさんに新しい剣を頼んだんだよね?」

「あぁ~、リヴァイアサンを討伐した特別報酬だっけ」


 リヴァイアサンとの戦闘自体は突発的な事故であり正式な依頼ではないので本来は報酬は出ないのだが、あの場でリヴァイアサンが討伐されなかったら街の壊滅まであり得た。

 それほどまでにあのリヴァイアサンは危険な魔物だからと、アレクシスが特別報酬としてスレイは新しい剣を、ユフィは討伐したリヴァイアサンのコアを使った杖をお願いした。

 報酬の他には討伐したリヴァイアサンのコア以外の素材全てをギルドが全て買い取りと行った。


「陸に戻ったら工房にいかなきゃいけないんだっけ?」

「うん。オーダーメイドの杖は魔法使いに合わせて作るから、それを調べる必要があるの」

「なるほどね。ボクの場合は出来てみないとわからないから」


 そういうスレイだったが、アレクシスは制作する剣にはかなり珍しい素材を使うとかなんとか言っていたので、スレイは少し楽しみにしていたりもする。

 お茶をすすりながらそんな話をしていると、二人の側に誰かが近づいてきた。


「あの、おはようございます」


 かけられた声に振り返ると、そこにいたのは黒髪の少女ノクトだった。


「あぁ、ノクト。おはよう」

「おはよ。ノクトちゃん……その昨日はごめんね」

「えっと……その……気にしてないので………だ、大丈夫です」


 タジタジになりながらいろんな方向に視線を泳がせるノクト、その頬は羞恥によって紅く染まりスレイとは顔を合わせようともしなかった。


「ユフィさん。あんたマジでノクトになに言ったんですか?」

「ごめんねぇ~、完全に酔っぱらってたから内容はあんまり覚えてないんだけど……その、なんとなく迷惑をかけちゃったなぁ~ってのは覚えてるの」


 ノクトには聞こえないような声で話をしているスレイとユフィだが、被害者であるノクト本人が気にしないと言ってくれているのが救いだ。


 改めてノクトも席について朝食を食べ始めたところで、ユフィがこんな質問を投げかけた。


「そういえばノクトちゃんってどこから来たの?やっぱり首都から?」

「いいえ、あの南方大陸のルーレシア神聖国です」

「それはまた、ずいぶんと遠くから来たんだね」


 遠くと言ってもユフィからすればゲートですぐに行ける場所でもあるが、スレイはそんなことよりもノクトの出身国について思うところがあった。


「ルーレシア神聖国か………ってことはノクトはシスターなの?」


 あの国の国民は、ほとんどが教会に勤める神父、またはシスターだと聞くのでもしやとおもったのだが、スレイの問いかけに対してノクトは肯定するように小さく頷いて答えた。


「シスター見習いです。元、ですが」

「やめちゃったの?」


 ノクトの顔が暗くなると下を向いてしまった。それを見たスレイとユフィは顔を見合わせて、なにか不味いことを聞いてしまったのではないかと思った。


「ノクトちゃん、言いたくなかったら言わなくてもいいんだよ」

「そんなことはないんですが………ちょっと説明しづらくて」

「そっか……じゃあ、なんでここに来たの?まだ成人してないのに、もしかして家出とか?」

「こら、ユフィ!それもう完全に聞いてるからね!?」


 まだ酔ってるのかと思ったスレイが一回眠らせてから回復させようかと思ったが、スレイが魔法を発動しようとしたその時ノクトの方から否定の言葉が放たれた。


「いいえ、それは違いますよ!」


 はっきりと否定したノクトは、自分で言った言葉にハッとして何かを言い淀んだかと思うと、覚悟を決めたように話し始める。


「あの、ですね……かなり荒唐無稽な話ですので、信じられないかもしれませんが……お二人は神の声を信じますか?」


 突然の問いかけにスレイとユフィはお互いの顔を見合わせた。

 この世界では地球のように様々な神があるとされているが、唯一宗教として信仰されているのはこの世界を創生したとされる神、一柱のみであった。

 そんな神をこの世界で広く信仰しているのがルーレシア神聖国だ。


「ごめんねノクトちゃん。私たち宗教はちょっと」

「あっ、いいえ。勧誘しているわけじゃありません!」

「それじゃあ、なんなの?」

「えぇっと……祖国ではごく稀に神の声を聞く人が現れるんです。それをわたしたちは神託と呼んでいて、数ヶ月前にわたしは神託を受けました」


 疑うつもりはなかったが、あまりにも信じがたい話ではあった。だが、二人共別の世界からの転生者であるがゆえに神さまの存在も疑うつもりはない。


「それで、君はどんな神託を受けたんだい?」

「信じてくれるんですか?」

「まぁ、私たちもそれなりのことは経験してるからねぇ………それでどういう神託をもらったの?」


 ユフィの問いかけにノクトは下を向いてから答えた。


「ある人を探してほしい、そう言われました」

「………えっ、それだけ?」

「はい。それでこうして一人旅立ちまして」


 なんといい加減な神様の神託、それを信じて旅に出たノクトもだがそれを快く送り出した両親もどうなのだろう。


「もしかして……全く手がかりがなく世界中を放浪する予定なの?」

「いいえ、一応はアルガラシアにいるとの事ですので、しばらくはこの国を回ろうかと」

「当てもなく国中を回るの……一人じゃ何かと大変でしょ?よくご両親が許したね」

「父も母も神託の重要性は理解しています……それに、今は国にいない方が」


 うつむき言葉を飲み込んだノクト、これ以上は聞いても無駄だと思ったスレイは聞きたそうにしているユフィを留める。


「ごめん色々聞きすぎたね。お茶入れてくるけど二人ともいる?」


 からのコップを片手に立ち上がったスレイは二人にもそう問いかけると、スレイの意図を察したのかユフィは残っていたお茶を飲み干して差し出した。


「はいはい!私は、ミルクティーお願いね~」

「あっ、じゃっ、じゃあわたしはアップルティーを、お願いします」

「オッケー、ちょっと待ってて」


 二人のカップを預かったスレイが厨房の方へと向かっていく。

 十分にスレイが離れたのを確認したユフィはノクトのことを真っ直ぐと見つめる。


「ねぇ、ノクトちゃん」

「何ですか?」

「ノクトちゃんはさ、しばらくはこの国にいるんだよね?」

「新しい神託が下りるまでは逗留するつもりです」

「ならさ、一緒に冒険者やらない?」

「えっ?」


 ユフィに提案に驚いたノクト、そこに続けるようにユフィは言葉を並べる。


「女の子が一人で旅を続けるのは危険だよ。昨日みたいなことも起こるかもしれないし」

「でっ、でも……それは……あたしじゃ足手まといにしか」

「大丈夫だよ。昨日ノクトちゃんに魔法の腕も見たし、それにスレイくんともっと一緒に居たいでしょ?」

「ふうぇ!?」


 ユフィの一言にノクトの顔が熟れたリンゴのように真っ赤に染まった。


「あ、あああああ、あのッ!?そんな、わっ……わた、わたしッ!?」


 あわあわと真っ赤になりながら必死に弁解しようとするノクトだったが、ユフィは笑いながら話を続ける。


「ふふふぅ~ん。ノクトちゃん、お姉さんの目はごまかせないんだからねぇ~」

「お姉さんもしかして酔っぱらってます!?」

「あさっぱらから、呑んでませんよぉ~」


 ふふふッと笑いながら否定したユフィは、真剣な表情でノクトを見つめる。


「ノクトちゃん。スレイくんに助けてもらって惚れちゃったんでしょ?」

「そっ、そんなことは──」


 反論しようとしたノクトだったが、ふと昨日の光景が思い出された。

 襲われそうになったところを済んでのところで助け出してくれたスレイ、そして子供の頃に出会った名前も知らない白髪の少年の姿、その二人の姿が頭の中に浮かんだ瞬間、今度は耳まで真っ赤にしてうつむいた。


「神よ、迷える我が魂を正しき道へお導きください」


 突然服の中に隠していた十字架を握りしめ祈り出したノクトにユフィはなんとも言えない顔をした。


「う~ん、これちょっと大変そうだなぁ~」


 ユフィがそう呟いているところにスレイが戻ってきた。


「二人ともお待たせって、ユフィ………今度はなにしたの?」

「何って、ただ単に事実確認しただけだよ」

「それでこれはおかしいでしょ?顔真っ赤にしながらお祈りしちゃってるし」

「さすがシスターさんって、あれれ?ノクトちゃん、もう一つ何かつけてるの?」


 ノクトが握りしめる十字架とは別にもう一つ紐が下げられているのを見つけた。修道女の装飾品か何かかと思ったユフィが問いかける。


「えっ、あっ……すみません、これはその、なんでもありません!」


 ノクトが首からでている紐を必死に服に中に押し込めようとしている。何か聞いちゃいけないような物だったのかとユフィが考えていると、スレイの背後の誰かが立った。


「おい新入り!これから甲板で釣りすっから、お前もこいよ!」


 バシンッと背後からスレイの背中を叩いて呼びつけたのは、昨日厨房にいた若い船員だった。


「あの昨日も言いましたが新入りじゃありませんて」

「細かいこと気にすんな。行くぞ行くぞ」


 歳が割りと近いからだろうか、スレイのことを気に入りこうしてよく声をかけてくる。誘われて悪い気がしないスレイは、飲みかけのコーヒーを飲み干しててから立ち上がった。


「ごめん呼ばれたから、ちょっと行ってくるよ」

「はぁ~い。行ってらっしゃい」


 スレイが席を離れるのを見たノクトはどこか安心したように息を吐いた。


「ねぇ、さっきのアレ。もしかしてスレイくんに見られたくなかったの?」

「うっ………その……はい………」

「ふぅ~ん。まぁ、ノクトちゃんも女の子だし、秘密の一つや二つあるよね~」


 そう言われて恥ずかしそうにうつむくノクトを見て、ユフィはスレイに見られたくない何かがとても気になった。


「ねぇノクトちゃん。お姉さんにちょっとだけ見せてもらえないかな?」

「えぇ、構いませんよ」


 以外にもあっさりと許されたそれは、ノクトの首から外されてユフィの手に渡った。

 渡されたそれは六芒星のペンダントだった。


「これって………ペンダントだね」

「はい……昔、ある人からいただいた物です」

「ある人から………」


 このペンダントに見覚えがあったユフィは、もしかしたらと思い口を開いた。


「ねぇ、もしかしてなんだけど───」


 ユフィが言葉を言い切る前にどこからか二人を呼ぶ声が聞こえた。


「ユフィ、ノクト、あんたらこんなとこにいたのかい」

「レベッカさん、なにかようですか?」

「これから風呂入るんだけど、一人じゃ味気なくてね。どうだい一緒に入らない?」


 ユフィとノクトは顔を見合わせてから一拍おいて。


「「入ります!」」


 船の上で風呂は諦めていた二人だったが、どうやら夢が叶うらしい。

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