海の化け物
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時は少しだけ遡る。
スレイとユフィが夢中になって魔物を狩り続けて少したち、なぜか急に我に返った二人はあたりで散らばる無数の亡骸を見ながら急に冷静になった。
人は興奮して何かをしているとき、急に冷静さを取り戻した後自分たちがやっていた事を客観的に見て急に冷静になる時がある。そんな時は大抵、恥ずかしさが勝ってしまう。
「うわぁ~、なんかもうやり過ぎた」
「ほんとにそうだよね」
急に我に帰ったら二人は自分たちがやったことを急に恥ずかしくなり、船の上で羞恥心に打ちひしがれることになった。
「ユフィさん、ちょいとよろしいですか?」
「はいはい、なんでしょうかスレイさん」
なんだか変な話し方で話し出したスレイとユフィ、その場に誰もいなかったのでこのままの話し方で話を続けている。
「ちょっと探索魔法でこの辺りの海調べてみたんだけどね。魔物、いないんですよ」
「それはどういうことですかね、スレイさん?」
「半径一キロほどの海に、魔物がいないんですよ」
「へぇ~、それはつまるところあれですよね。私たちが狩り尽くしたと」
「はい。そういうことになりますね」
変な口調での会話を切った二人は、雲一つない青々とした空を見上げながら。
「場所変えよう、というより人来る前に逃げよう」
「そうだね、そうしよう、というよりもそうするべきだね」
二人共、陸に帰ると言う発想はなかった。
海の魔物を狩り尽くしてしまった事実を、他の人に知られなようにその場から逃げることで頭がいっぱいだった。
それからスレイとユフィがその場から去って一時間ほど、二人によって魔物が狩り尽くされたと思われていた海には、元気に泳ぐ魔物たちの姿があった。
魔物たちはまるで何かから解放されたように、水を得た魚よろしくゆうゆうとそして生き生きと泳ぎ回っていたそうな。
⚔⚔⚔
船を動かして人のいる所までやって来たスレイとユフィは、先程みたいに魔物を狩り尽くす勢いで魔物を狩ることもなく、周りと調子を合わせるかのように、静かに目立たずに魔物を狩っていた。
「やっぱり、さっきのはやり過ぎたみたいだね」
「そうだねぇ~……ちょっと自重しないとねぇ~」
二人でそんなことをいいながら、スレイとユフィはシーサーペントを難なく倒していた。
ちなみに今回の決まり手は、スレイがシーサーペントの鱗の隙間に突き刺したナイフ型にソードシェルに、ユフィの全方位からの打ち出されたライトニングランスによる内部からの感電死。
コアは売れるかもしれないが肉はいい具合に焦げてしまっているので買い取りは無理だろうと思いながら、二人の食料として空間収納にしまわれていく。
いくら焦げていても全身全てというわけはない。問題は少し大きいので食べ切れるかどうかだが、空間収納にいれておけば腐らないので食べたくなったらいつでも食べれる。
加えてソードフィッシュやロッククラブ等もかなりの数が空間収納にいれてあるので、この町を出ても当分は魚が食べられる。そう思っているとスレイはふとあることに気がついた。
「そう言えばユフィって、空間収納ってどれくらい収納できるかしらべたことある?」
「無いけど、どうしたの急に?」
「いや、今さらだけどこんだけの魔物入れておいて埋まらないからさ、ちょっと興味が湧いてきた」
「あぁ~、私もそうかも」
前にも話したが空間収納の容量は魔力量によって比例する。なのでアレだけ入れていて埋まらない時点で、ある意味異常なのだ。
「自分でもかなりの魔力量だとは思ってたけど……また魔力量が上がったのかな」
「上がってはないと思うけど……前にダンジョンで魔力切れちゃったし」
中がどうなっているかさえ解れば解決する話なのだが、あいにく空間収納の中に生きたものは入れることが出来ないので、中に入って広さは調べられない。
そもそも空間収納の中がどうなっているかなど、誰にもわからない。一説には時間の止まった無の空間なのではないかと言われている。
「まぁ、気にするだけ無駄だしこの話しはおしまい」
「そうだね」
「よし、いい具合に疲れたし、そろそろ引き上げようか」
試験も終わったし疲れたので今日はもう宿に戻って休もうか、そうおもった二人だったが突如聞こえてきた激しい波の音、そして響き渡るほどの悲鳴に動きを止めた
「うわぁあぁああぁぁあぁぁぁぁッ!?」
何が起こったのかと二人が声のした方へ振り返り視線を転じると、そこには船は二つにへし折れ一面が真っ赤な血の色に染まっていた。
「───ッ!?」
明らかに何か強大な魔物がいる。
それに気付いた二人は瞬時に背中を合わせに立つとスレイは剣の柄に手を触れ、ユフィは杖に魔力を流しいつでも戦闘態勢に入れる構えであたりを警戒する。
「気配は感じないけど……まだ近くにいるね」
「あぁ。警戒を怠らないで」
辺りを見回しながら二人は警戒を強める。
今まで死霊山で何度も戦ってきた魔物に似た物を感じ取った二人は、警戒したまま沈没しかかっている船へと視線を向けている。
船は船首と船尾が見事に砕かれ、ちょうど転覆して見える船底には下からの攻撃を防ぐために防御魔法が刻まれていたが、意味もなく何か巨大な力で強引に砕かれた跡があった。
「凄いな。船底に刻まれたの防御魔法をを破って真っ二つになってる」
「巨大な魔物、だとは思うけど……あっ、スレイくん!あそこ、あそこ見て!」
声を上げたユフィが沈没しかけている船の片方を指差すと、釣られるようにスレイもそちらに視線を向けた。
ユフィの指差す先には、全身をずたぼろにされた冒険者の男が一人横たわっていた。死んでいるのではないかとも思ったが、良く見るとわずかに呼吸をしている。
「まだ生きてる」
「あっ、あっちにも、ほら!」
再びユフィの声を聞いて辺りを良く見ると、海の上に散らばった船の残骸を浮きにして何人か浮かんでいるのが確認できた。
ここで普通ならばすぐにでも船で生存者の救出に向かうところだが、今までの経験で培われた二人の勘が激しい警鐘を鳴らしている。
「ユフィ……これってどうなのかな?」
「どうって、こんなの百パーセント魔物が仕掛けた罠だよね」
普通ならありえないであろうことだが、二人共なまじ知性のある魔物が使う手はいやというほど見てきた。だから断言できるのだ。
先程の悲鳴を聞いて他の冒険者たちが集まってくるが、誰も彼らを助けに行こうとはしない。誰もがあの船を破壊した魔物がどこかにいると思い、迂闊に動けずにいる。
どうするかとスレイは考える。魔物の罠とわかって危険に身を捧げるか、このまま生存者を見捨てるか、そんな二つの選択を迫られたスレイはギュッと剣を握る手に力を込めた。
「ユフィ……分かっていて罠に飛び込むのってバカかな?」
「うぅ~ん。人によってはそうかも知れないよ」
だよねと、スレイは納得するように頷いていたが、そこでユフィは話を続ける。
「でもね、誰かを助けるために飛び込むのは、とっても優しくてとってもカッコいい人だよ」
ユフィが優しい笑みを浮かべながらスレイを見ていた。
その目を見たスレイは小さな笑みを浮かべながら、ユフィに言葉を返した。
「なら、ユフィのためにカッコいい人になりますかね」
「さっすがスレイくん!私が愛する人だよ!」
「誉めるのはいいけど、援護は任せたからね」
「はい。任されました!」
瀬を預けるユフィから一歩前に出たスレイは、鞘に収まっていた剣を抜き放ちそっと飛行魔法を唱える。
飛行魔法の魔法陣がスレイの足元から頭上へと登って消えると、身体の周りに風の魔力が集まり宙へと浮かせる。
「行ってくる」
「行ってらっしゃい、気を付けて」
風が吹き荒れるとともに船から飛び立ったスレイ、その周りには極小のシェルが追従している。
いつどこからでも魔物が襲ってきてもいいようにユフィが警戒している中、空を飛ぶスレイは何事もなく船にたどり着く。船に付いてそうそう襲われることもなく、スレイは自分の船の上に入るユフィの方を見る。
コクリと頷いたユフィは空中に無数のシェルを配置し、いつでも敵襲に備えられるようにしている。スレイは周りの警戒をユフィに任せ怪我人の傍に駆け寄った。
「助けに来ましたよ」
「ぁ……た……たすか……」
「あまり喋らないで、すぐに怪我の具合を見ますから」
剣を置き倒れる冒険者の側に膝をつくいたすレイはすぐに傷の診察を始めたが、あまりにもひどい傷を前にスレイは顔をしかめる。
「酷いな右の手足は完全に切断……腹部の傷も、かなり深いなって」
右手と右足は千切れすでに無く、腹部の傷に至ってはまるで卸金ですりおろしたような状態であった。
いったいなにに襲われたらこんな傷ができるのかと考えながら、治癒魔法では到底間に合わない傷を前にスレイはまず止血を始める。
傷口を縛って強引に止血した後、腰のポーチに手を伸ばしながら冒険者に声を掛ける。
「あんた。意識をしっかりもって、絶対に眠らないでくださいよ」
「はぁ……はぁ………あっ、あぁ……」
浅い呼吸で今にも意識がなくなりそうな冒険者に声をかけ続けるスレイは、手持ちのポーションの中で一番効果の高い物を数本取り出した。
一本はそのまま腹部の傷へと振りかけると、ジュッと煙を上げながらえぐり取られた肉が盛り上がり、傷を塞いでいくのを確認してスレイは二本目のポーションを開ける。
二本目のポーションはかけるのではなく、直接飲ませる。
「ゆっくり、少しずつ飲んで」
コクリと頷いた冒険者は近づけられたポーションに口をつけ、少しずつ飲み込んでいく。少しずつポーションが飲み込まれると手足の傷口の肉が盛り上がり傷口を塞いでいく。
「今できる最低限の治療はしました。後は陸に戻って治療を受ければ助かります」
「あ、あり……がと、う……」
「いいから黙ってて、すぐにあなたの仲間を連れてきます」
「わ、わか……った」
冒険者が静かに目を閉じた。
口元に手を当てて呼吸をしているのを確認したスレイは、大きく息を吐いて肩に力を抜く。血を流しすぎたせいで意識を失ったのだろうが、時間をかけるのは危険だ。
人まずはこの冒険者は大丈夫だろうが、スレイは治療機能を付与したアラクネを冒険者のそばに置き、継続的に治癒魔法をかけ続ける。
「さて、次だ」
剣を握り立ち上がったスレイは未だに気配の読めない魔物を警戒しながら、海に浮かぶ冒険者たちの姿を見ながらコールを唱える。
「ユフィ、一人そっちに連れていける?」
『うん。アタックシェルでゲートを開けばどうにか』
「それ同じことできる?」
『オッケー』
すべてを言わずにスレイの考えを察したユフィは、治療を終えたばかりの冒険者をゲードで連れて行く。
『こっちはいつでもいいよ』
「よし、じゃあ行くか」
船の残骸を蹴り発動状態を維持していたフライで飛び上がったスレイは、海面ギリギリの場所を飛行する。
水しぶきを上げながら海面に浮かぶ冒険者に接近したその時、真下から気配が近づいてくる。
「やっぱり来たか!」
海底から近づいてくる黒い影を確認したスレイが叫んだ。
船上にいた冒険者を助けたときからこうなるような予想はあった。
要は狩りと一緒だ。
一人目を助けられたのだからと、油断を誘いまとめて喰らい尽くす。まるで狩りをするかのような思考をこの魔物は持っているとスレイは読んでいた。
「やられるかッ!」
こうなることを読んでいたからこそ、スレイの動きは早かった。
全身に纏う魔力を爆発させて速度を上げたスレイは、両手で海に漂っていた二人の冒険者の腕をつかむと、身体を捻りながら空中へと放り投げた。
「ユフィ!頼んだよ!」
スレイが叫ぶと同時に空中に開かれた巨大なゲートの入口に投げ入れられた二人が吸い込まれる。
これで二人は大丈夫、そう思いながら身を翻したスレイの視線の先に映ったのは、自分の身体がすっぽりと飲み込まれるほど巨大な大きな口だった。
「───ッ!?」
今からではゲートを発動することも、逃げ出すことは出来ない、殺られる。
そうスレイが覚悟したその瞬間、目の前に新たにゲートが開かれるのを見つけたスレイは、勢いをつけてゲートに向かって飛び込むと、目の前に船の床が現れて地面に転がるように着地した。
「ははは、死ぬかと思った」
船の上で仰向けになったスレイが小さな笑い声を上げながら視線をずらすと、スレイから少し離れたところに助けた冒険者たちが寝かされている。
治療はまだされていないが、三人ともユフィが張ったであろうシールド内にいるのを見て安心していると、視界に影がさした。振り返ると真上からユフィが覗き込んできた。
「さすがユフィ、ナイスタイミングだったよ」
「そんなこといいから、起きて相手見てよ。すごいよ」
ユフィが後ろに一歩下がったと同時にスレイが勢いをつけて起き上がった。
「はははっ、あの口を見たときから想像はできてたけど、壮観だね」
「ふふふっ、ホントそうだよねぇ~」
緊張感もなにもなく笑い合っているスレイとユフィの目の前には、巨大な魔物が存在している。
天にまで届くのではないかと錯覚するような巨体に、細長い身体には一枚一枚が小型の盾に匹敵する鱗が並ぶーぎか細い手には鋭く光る爪が生えている。
スレイとユフィを見下ろす巨大な顔にはずらりと鋭い牙が無数に並び、日の光を受けて煌めくその牙はその凶悪な風貌をより際立たせていた。
今までで遭遇した中でも過去最大の巨体を目にしたスレイとユフィは、自然と口元を釣り上げる。
「良いねぇ、こういうのワクワクしてきた」
「いまの私たちって、すっごく冒険者って感じがするよね!」
目測で二十メートル、まだ下半身が海の中に有ることから、本当の全長は五十を超えると思われる。
この魔物を始めてみた印象は日本に古来より信じられていた龍の姿を連想させる。
「ァアアアアア─────────ッ!」
巨大な龍が口を開けて放たれた咆哮は、海面を揺らして船を揺らす。
真正面で大音量の声を聞かされた二人が忌々しそうに耳を押さえながら巨大な龍を睨みつける。
「おぉ~、すっごい声。耳がいかれるよ」
「声もそうだけど、この威圧感そこらの魔物とは違うねぇ~」
普通の冒険者なら今の一撃で失神しているかもしれないが、あいにくとスレイもユフィも普通の人生は歩んでいない。
平然とした表情で巨大な龍を見つめながら、その実力を観察し始める
「威圧感もそうだけど、すごい魔力量だな。こいつ山頂の魔物とタメはれるんじゃない?」
「山頂の魔物って強さで言ったらどれくらいのランクだっけ?」
「聞いたこと無いからわからない」
そんな呑気な会話を繰り広げるスレイとユフィ、いつまで経っても動きうとしない二人に対して最初に痺れを切らしたのは巨大な龍の方であった。
その巨体を海の中に沈め、高波を引き起こした龍は海に潜ったかと思うと、ザパンッと大きな水しぶきを上げて二人の乗る船の前で現れた。
波を受けて大きく揺れる船にしがみつきながら、豪雨のように降り注ぐ海水を浴びたスレイは全く臆すること無くこなすことを呟いた。
「おぉ~、間近で見るとさらにでかいな」
そんな悠長に構えてはいられない。
浮かび上がってきたと同時に鋭利な爪で船を真っ二つに切り裂くべく振り下ろす。直撃すれば一撃でこんな小さな船など引き裂かれる、そんなことを考えながらユフィは杖を掲げる。
「焦らないでよ──シールド・リフレクション!」
ユフィが船を守るようにシールドを幾重にも重ねて張ると、振り下ろされた爪は最初の数枚をまるで紙を切るかのように引き裂いた。
だが三枚目のシールドを切り裂いたところで龍の爪は、なにかに弾き返されたかのように跳ね除けられた。
"シールド・リフレクション"通常のシールドに物理攻撃を弾くリフレクションの効果を与えた複合魔法で、通常なら実体のある盾などに付与する魔法を組み合わせた魔法だった。
巨大な龍は何が起きたのかがわからなかったのか、ユフィがシールドを張り直したところを狙って何度も同じ攻撃を繰り返したが、やはり同じように弾かれてしまった。
「強いねぇ~、物理反射付与してるのに破るなんて」
「総感心してると痛い目見るよ。ほら、来た」
物理攻撃が効かないとわかった龍は後ろに下がると同時に大きく口を広げると、巨大な口に魔法陣に似た物が浮かび上がった。
魔法が放たれると思ったユフィがシールドを切り替えようとしたその時、スレイが前に立ちふさがるようになった。
「次はボクが」
そう言うとスレイは空間収納を開いて無数のミラージュ・シェルを取り出すと、全てのシェルを操り巨大な一枚の鏡を組み上げた。
「シャァアアアアァァァァ――――――ッ!!」
巨大な龍が叫ぶと同時にシーサーペントとは比べられないほどの巨大なブレスが放たれた。
「甘いよ──マジックリフレクション!」
巨大な龍から放たれた水のブレスが船の前に展開された鏡にあたった瞬間、魔力が増幅さらには威力を上げて跳ね返された。
「グシャァァアアアアアアァァァァァ――――――ッ!?」
威力が跳ね上がったブレスが直撃した龍はここにきて初めて悲鳴を上げた。
スレイは悲鳴を上げる龍を気にせずに、砕けパラパラと海に落ちていくミラージュ・シェルを見ていた。
「あっちゃ~、やっぱり一度に膨大な魔力を受けると砕けるか」
「そこは要改良が必要だね~」
目の前にそびえ立つ巨大な龍 を無視してスレイとユフィ魔道具の評価を始めてしまった。
明らかに魔物と戦っているという雰囲気ではない二人を前にして、巨大な龍 リヴァイアサンはようやくこの二人の異常性に気がついた。
今まで何度も人と戦うことはあったが、そのほとんどはリヴァイアサンの姿を見ただけで逃げ出すか、恐怖に支配され動かなくなった。
稀に戦いを挑んでくる物がいても、爪で切り裂けば簡死にブレスを使えば簡単に肉片に成り代わる。
リヴァイアサンにとって人とは労せず簡単に狩ることが出来る餌でしか無かった。
なのにこの二人はどうだろう?自分の攻撃を簡単に防ぎ、果には弾き返す。
こんなの海の中にもそうはいないのだ。
「なぁ、まだまだそんなもんじゃないよな?」
「ほら、次はどうするの?」
まるで子供をあやす様に優しい口調で語りかけるスレイとユフィ、異様な雰囲気にリヴァイアサンは人という生き物に対して初めて恐怖を覚えるのであった。




