訓練の開始
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誕生日会から一夜明け、朝日が降り注ぐ部屋の中で目を冷ましたスレイは睡眠不足からくる強烈な睡魔に抗いながら、どうにか起き上がった。
「うぅ……朝から……ふはぁ~、流石に眠い」
昨夜は色々あったと思い返しながら起き上がったスレイは、自分のすぐとなりで眠っているユフィの寝顔を見ながら、だらしなく破綻していた。
あのあと、気が済むまで泣き続け二人は、改めて自分たちが月城ヒロと桜木ミユの生まれ変わりであることを確認した。
幸いなことにヒロもミユも、産まれたときから共に育ってきたので、仮にどちらかが嘘をついていてもわかるように自分たちしか知り得ない事を質問しあった。
その結果、やはりお互いが生まれ変わりであるという確かな確証を得ることができたのだ。
静かに眠るユフィの寝顔を見ながら小さく笑みを浮かべているスレイ、すると部屋の扉がノックされると共にその奥から声が聞こえてくる。
「スレイちゃん、起きてる?」
声の主はジュリアだとわかったスレイは、まだ眠っているユフィを起こすわけにも行かないので、一瞬だけ迷いはしたが扉に駆け寄り扉をわずかに開けて声をかける。
「おはようお母さん」
「おはようスレイちゃん。身体、どこかおかしなところがあったり、気持ち悪かったりしないかしら?」
「うん。もう平気。昨日はごめんね」
「気にしないでいいわ……あなたのせいよりも、クッキーの中にあんなのが入ってるなんて誰にもわからないわよ」
目をそらしながら告げるジュリア、昨日食べたクッキーに一体何が入っていたのだろうかと、本気で不安になってきたスレイが顔をしかめた。
「あれ、食べて大丈夫だったの!?ねぇお母さん!?」
「もちろん大丈夫よ、でもねあんなふうに食べるものじゃなかったってだけよ」
「それどういうこと!?」
スレイが問いかけるがジュリアは決して教えようとはしなかった。
「クッキーのことはおいといて、体調が良いなら御飯食べれる?」
「うん……ユフィはもう少し寝かしてあげて良いかな」
「構わないわよ。その代わりこれ、マリーから預かったお洋服よ」
ジュリアからユフィの着替えを受け取ったスレイは、部屋に戻って側に置いておくと部屋着に着替え直してから下に降りていく。
リビングではミーニャと遊んでいたフリードが、スレイを見て声をかけてきた。
「おう、スレイ。元気そうだな、あんなに食った割に」
「ねぇお父さん。さっきもお母さんからも似たようなこと言われたんだけど、ボクいったいなに食べたの!?ねぇ!?」
ミーニャを腕に抱きかかえながらソッと目をそらすフリード、それがより一層スレイの不安を掻き立てる。
「安心しろ。食べて死ぬような物は入ってなかったからな………良かったな、ジュリアさんに丈夫に産んでもらえて」
「だから何なの、その哀れみを含んだ目は!?」
本当に怖くなったスレイが叫び返すと、フリードの腕の中にいるミーニャがキョトンっと首を傾げていた。
なにを食べさせられたのかわからない上に、若干反応を楽しんでいる様子のフリード、まだ朝だというのにどっと疲れてしまったスレイが脱力する。
「はいはい、遊んでないでさっさとご飯食べちゃいなさい」
「はぁ~い」
もういいやと、諦めたスレイは自分の席に着いて朝食を食べるのであった。
⚔⚔⚔
スレイが起きてしばらくし経ったあと、ベッドの中で一人眠っていたユフィが起き上がった。
「うぅ~ん……もう朝ぁ~、眠いなぁ~」
大きなあくびをしながらモソモソと起き上がった寝ぼけ眼であたりを見回し、自分の部屋でないことに気付いた。どこだろうと思い返していたユフィは、昨夜のことを思い出した。
「あっ、そっか……昨日、スレイくんを看病して、それから……」
段々と昨日の記憶を思い返したユフィは、あの夜の会話を思い返しそして両目に浮かんだ涙が頬を伝って落ちていった。
「夢じゃ、なかったんだよね……スレイくんがヒロくんだった………よかった、また会えて」
両目に溜まった涙を拭ったユフィはベッドから起き上がり、机の上に自分の洋服がおいてあることに気がついた。キッとマリーが届けてくれたんだと思ったユフィは、早速着替た。
鏡を見ながら衣服を整えたユフィは、最後にリボンを髪を結んだ。
「うふふ、これで完璧……嬉しいなぁ~、このリボンまた貰っちゃった」
地球にいた頃、初めてヒロから貰ったプレゼントであり、ミユの一番の宝物であの最後の瞬間も身に着けていた。あのリボンとは色もデザインも違うが、それでも大切な人からもらった大切なものだ。
ぎゅっと胸の前で手を握りしめながら、本当に良かったと呟いたユフィはすぐに気持ちを切り替える。
「さぁ~って、お家帰らなきゃな~」
お隣のお家とはいえ無断で外泊をしてしまったのだ、心配されているだろう。
着替えた服を手に持って忘れ物がないかと確認してから下へと降りていったユフィは、リビングでくつろいでるジュリアたちに声をかける。
「おはようございます」
「ユフィちゃんおはよう。朝ごはん食べていく?」
「良いんですか?」
「いいわよ。スレイちゃんもこれからだから、顔を洗ってらっしゃい」
「はぁ~い!」
テトテトと洗面所に向かうユフィは先に顔を洗っていたスレイと鉢合わせた。
「あっ、おはようスレイちゃん」
「おはようユフィ、ってかちゃん付けやめない?」
「えぇ~いいじゃぁ~ん。可愛らしくってぇ~」
「男ならやっぱりかっこいいって言われたいよ」
「そのうちねぇ~、いきなり変えるのも変だしね」
たしかにそうかも知れないと納得したスレイは、大人しく引き下がることにした。
顔を洗ってリビングに戻った二人は、用意された朝食を食べているとフリードが話しかけてきた。
「お前ら、今日このあと用事はあるか?」
「ありませんよ~」
「ボクもないよ」
「だったら、今日はジュリアさんは魔法を教えてくれるってさ、良かったな」
魔法と聞いて二人の目が輝いた。
昨日ジュリアから練習用の杖をもらってから、ずっと魔法を教えてもらえることを待ち望んでいた。キラキラした目でジュリアを見つめる二人、その視線に気づいたジュリアは洗い物も手を止めて答える。
「教えてあげるけど、今日のところは魔力操作がメインよ。時間があれば基本的な魔法を一つ教えてあげるわ」
「いいよいいよ!魔法を教えてくれるんなら何でもオッケー!」
「魔法が使えるんなら何でも構いません!」
スレイとユフィがそう答えると、ジュリアが小さく微笑んだ。
「分かったわ。それじゃあ、朝ごはん食べたら広場でやりましょうか」
「「はぁ~い!」」
良い返事をしたあと食べかけの朝食を急いで食べ終えた二人、だがすぐに広場におけるわけでもなく、次は一度家に帰って身支度をしてくるそうだ。
スレイも自分の部屋で昨日父フリードから貰った剣帯ベルトを腰に巻き、そこに剣を差した。
「この剣、改めて見るとちょっと短いよな」
誰もいない部屋の中で剣を抜き放ったスレイは、鈍色に光る刃を見ていた。
当たり前だがスレイの背丈でフリードの使っているような剣を使えば、背中に差すことになっただろう。かと言って、短剣では短すぎるのでフリードは今のスレイの身体に合わせてこの剣を選んだのだろう。
抜き放った剣を鞘に戻したスレイは、準備済ませようとした。
「おぉ~い、ユフィちゃん来たからそろそろ広場行くぞ~!」
「はぁ~い、すぐ行くから待っててぇ~」
コートを羽織ってマフラーと手袋を掴んだスレイは急いで部屋を出ようとして慌てて部屋に戻ると、机の上に置きっぱなしになっていた練習用の杖を掴むと、そのまま急いで下に降りていくと階段の近くでフリードが待っていた。
「ごめん。おまたせ」
「おう。やっと来たか。ジュリアさんたちは先に行くってさ。ユフィちゃんが急かしてたからな」
「ユフィらしいね」
先に出発したユフィたちを追って家を出たスレイとフリード、広場へと向かいう途中、フリードはスレイの腰に指している剣を横目の小さな笑みを浮かべる。
「スレイ、その剣気に入ったか?」
「うん!とっても!」
「そうか。だったらその剣を常に身につけとけ。剣士が剣の重さに足を取られちゃ意味がねぇからな」
「うん!」
腰に差した剣はまだスレイには重い、だけどこの剣の重さに慣れたときスレイは一人の剣士として名乗れるのかもしれない。
「っと、お前の場合剣士というよりも魔法剣士になるのか」
「剣の才能がなかった場合は、ただの魔法使いになるかもしれないけど、あれ?それって逆もあるのか」
「大丈夫だ。お前は俺とジュリアさんの息子だぞ。剣も魔法も使いこなせるさ」
本当にそうだろうかと思いながら、スレイは引きつった笑みを浮かべながら笑っている。
しばらく歩いていくと村の広場にたどり着く、すると先に来ていたユフィがこっちにかけて来た。
「もぉ~!スレイちゃん!遅いよッ!なにしてたの!?」
「いや、ボクが遅いんじゃなくてユフィが先に行ったからってだけ」
「ヘリクツ禁止!」
「えぇ〜」
事実を言ったのに屁理屈と言われたスレイが微妙な顔をしている。
「はいはい、おしゃべりはその辺にして、スレイちゃん、ユフィちゃん。魔法、使いたいのでしょうか?」
ジュリアの言葉を聞いて静かになった二人、それを見たジュリアはコクリとうなずいてから話を始める。
「それじゃあまず、あなたたちに魔力とは何なのかを教えるわ。魔力は魔法を使うのに必要な力で、この世界の至る所に存在しているし、人や生き物、植物にも魔力は存在しているの」
「それじゃあ、お父さんも魔法が使えるの?」
「いや、俺は使えねぇよ。それに、正確に言ったら魔力があるというより魔力を取り込んでるって感じだしな」
「どういうこと?」
「魔法使いはね体内で魔力を生成できて、それを体内に蓄積できるの。でもフリードさんみたいに魔力を生み出せず溜め込むこともできない人もいるのよ」
「じゃあ、なんで取り込んでるなんて言ったの?」
「だからね、魔力自体はどこにでもあるのよ。空気中にもあるし、ご飯の中にだって存在しているのよ」
「あっ、だから取り込んでるってことか」
魔力を含んだ空気を吸って、魔力の含んだ水を飲み、魔力の含んだご飯を食べれば誰でも魔力を体内に取り込むことが出来る。だけど、それは一時的なものでありすぐに体外へ放出されるということだ。
つまり魔法使いは身体の中に器があり、その中に魔力という水を生み出して溜めることが出来るというわけだ。それを理解したユフィは、手を上げてジュリアに質問した。
「質問です!おばさんは、なんで私とスレイちゃんに魔力があるってわかるんですか?」
「魔力持ちの人はね、自分で魔力を作り出して体内で循環させるからわかりやすいのよ」
「それって、どうやったら見れるの?」
「魔力を目に集めれば良いのだけど、まずは魔力の使い方から覚えていきましょうか」
ジュリアが手を掲げると指先に白銀の光が放たれる。それを見て、スレイとユフィの口から感心の声が上がった。
「これが魔力よ。体外への放出は難しいから、まずは体内の魔力感知と体内での魔力循環をやってもらうわ」
「はい!質問、魔力ってどうやって感知するんですか?」
「そうねぇ、簡単な方法もあるんだけど、今回は別の方法を使うわ。二人共、目を閉じて自分の内側に集中してみて」
言われるまま目を閉じた二人は、自分の中に意識を集中していく。
「そのまま、身体の中にある魔力を感じ取ってみなさい」
「魔力……魔力……」
「うぅ~ん………多分だけど、これ………かなぁ?」
感知するのを苦戦しているスレイに対してユフィはそうそうに魔力を感じ取っていた。
「どうスレイちゃん、見つけられそうかしら?」
「うぅ~ん、もう少し………」
身体の中にある魔力を探し続けるスレイ、あと少しでなにかがわかりそうだった。
身体の奥深くに目を向けてそして胸のあたりになにか暖かなものがあり、それは血液とは違う何かがあることに気がついた。
「あっ、これかな」
「うん。それじゃあ二人共、それを腕に集めるのよ。最初は、水が流れて貯まるようなイメージをするといいわよ」
コクリと頷いた二人は、ジュリアに言われた通り魔力と思しいき物を水に見立て、身体の中を流れていくイメージで腕の中に少しずく集めていく。
「あら、感知は時間がかかったけど、これはすぐのできたわね」
感心するように呟くジュリアの声を聞いてスレイとユフィは自分の身体を見てみるが、どこか変化があるわけではなかった。
「魔力にムラは有るけど魔力操作だけならちゃんと出来てるから、その状態を維持したまま魔力を目に集めてみなさい」
「うっ、うん」
「はぁ~い」
手に集めた魔力をそのままに、今度は目に魔力を持っていこうとするスレイだったが、なかなかに難しいと思いながらどうにか目に魔力を持っていく。
この状態を維持する難しさに汗を流しているスレイ、その反対にユフィは平然としていた。
「魔力を目に集めれば体内の魔力の流れが見れるはずだけど、どうかしら?」
「なんか、薄っすらと手が光ってる?」
「私も」
目に魔力を流した事によって二人は自分の魔力を見ることができた。
スレイは自分の身体を見下ろすと胸の真ん中の辺りに光が集まって全身を巡っているようだ。つまり魔力はここから生み出されて全身に回っており、それはユフィやジュリアも同じようだ。
一方魔力を持たないと言っていたフリードにはたしかに光が集まっている場所は見られないが、たしかに僅かに胸のあたりやお腹に光が集まっている。
あれは朝に食べた朝食や空気に含まれた魔力が集まっているのだろうとスレイは推察した。
「二人共、ちゃんと見れたようね。あなた達が見ている光、それが魔力よ。見てわかると思うけど魔力はちょうど胸のあたりに魔力を生み出す目に見えない器官があるのよ」
「へぇ~そうなんだ」
てっきり心臓が魔力を生み出しているのだと思っていた二人は、ジュリアの説明を聞いて自分の胸のあたりに手をおいた。
「それじゃあ魔力の感知が出来るようになったなら次のステップに行くわ。魔法の訓練よ」
「やった!魔法だって!」
「喜んでるところ悪いけど、あまり派手なものじゃないからね」
先に断りを入れたジュリアは、全身に魔力を流しながら広場にある大きな岩に近づいた。
「これからあなたたちにやってもらうのは身体強化、魔力で肉体を強化する魔法よ。こんなふうにね」
そういいながら、ジュリアは身の丈に迫るほどの大岩を両手で持ち上げてみせた。
「おお!凄い」
「今は無理でも、成長すればこれくらいは出来るようになるわよ。特にスレイちゃんなら片手で持ち上げるくらいは出来るようになるはずよ」
「うん!ボク頑張る!」
「えぇ。そこいきよ………さて、それじゃあ二人共、身体強化をやってみなさい。まずは全身に魔力を流してなるべくムラの無いようにね」
一箇所ではなく全身に魔力を流すのならば楽勝だとスレイは思いながら、生み出される魔力を全身に送り込むイメージで流していく。
言われた通り全身に魔力を巡らせた二人は、魔力の籠もった目で身体をみると全身に魔力の輝きがあった。
「やっぱり、一度魔力を感知できると、上達が早いわ」
「それじゃあ、成功なの?」
「えぇ二人とも合格よ。今のあなたはちゃんと身体強化だ出来てるわ」
合格と言われても実感のわかない二人は、流石にあの岩で試すわけにも行かない。すると、それを察したのかフリードがいつも腰に下げている剣を外した。
「おいスレイ、これ持ってみ」
「えっ?うわっぁああああーーーーーッ!?」
声に振り返ったステイに向けてフリードは剣を投げた。
以前、一度だけフリードが剣を持たせてくれたことがあったが、その時は両手で握っても持ち上げられず倒してしまった。そんな剣を思いっきり投げてきた。
目をきつく閉じ叫びながらウケトメル姿勢を取ったスレイ、災厄無様にも倒れる覚悟で剣を両手で受け止めた。
「あっ、あれ?」
恐る恐る目を開けると、剣は両手でしっかりと受け止めていた。
「すっ、凄い!ちょっと重いけど、ちゃんと持ててる!」
「えっ!?ウソッ!スレイくん、私にも持たせて!」
「えっ、あっ、うん」
「ありがとう!わぁ、凄い持てちゃったぁ~!」
両手で握った剣を高らかに掲げて喜んでいるユフィ、そんな二人に向けてジュリアは説明をする。
「いい、それが身体強化よ。今は全身に強化を施しているけど、魔力操作を練習すれば自分が望む場所に集中的に強化したり、ある一部分のみを強化したりも出来るようになるわ」
「まっ、すべての魔法の基本となるものだ。基本をおろそかにしたら上手にならない、ちゃんと練習しろよ」
「「はぁ~い!」」
フリードに剣を返したマリーは、これで魔法使いの仲間入りだと喜んでいる。スレイもギュッと拳を握りして喜びを表していた。
「さてと、ジュリアさん次は俺から教えてやりたいことがあるんだが良いかな?」
「えぇお願いね」
「よっしゃ、おいスレイ。ちょっと来い」
「ん~、なにぃ?」
呼ばれたスレイが振り返った。
「スレイ、その状態で走ってこっち来てみな」
「そこまで?なんで?」
「良いから来い」
理由はわからなかったが、地面を蹴るとガクンッと物凄いスピードでフリードに向かってツッコんだ。
「うわぁあああああーーーーーーッ!?」
勢いがつきすぎて制御ができない、フリードを轢き殺してしまうと思ったその時、一瞬だけフリードの身体に光が集まったかと思うと優しくスレイを受け止めた。
「大丈夫か、スレイ?」
「うっ、うん」
「身体強化ってのは文字通り身体を強化する。だから、それの速さになれなきゃならない。頑張って振り回されないようにしろよ」
「うん。ところでさっきのなに?」
スレイは一瞬フリードの身体を覆ったあの光について問いかける。
「あれは闘気って言ってな、魔力とは別の力だ」
「なにそれ!ボクにも教えて!」
「残念だが、教わって使えるようなもんじゃねぇんだ。身体を鍛えてたら自然と目覚めるようなもんだ」
「そっか……じゃあ、明日から頑張る!」
「おう、頑張れ。闘気が使えればこんなのとか出来るしな」
フリードが手刀の形を取ると、手の周りに闘気が集まっていき刃を形成すると先程ジュリアが持ち上げた岩に向かって振るうと、見事な一本の線を引いた。
「魔力と違ってこんな事もできるし、闘気での身体強化も可能だ」
「凄い!闘気欲しい!」
「じゃ、トレーニングメニュー考えてやるからな。それと、明日は剣の振りからとかもおしえてやるよ」
「うん!」
「なら私からも、魔力のトレーニングのしかた教えてあげるから二人共、しっかりやるのよ」
「はぁ~い!」
こうしてスレイとユフィの初めての魔法の訓練は終わるのだった。
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