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それぞれの修行 スレイ編 ⑤

いよいよ修行編も最後!今回はちょっと短めですので、この後三十分後くらいにもう一話上げます。

 夜が明ける。

 地平線の彼方からゆっくりと登ってくる太陽の光をボクはじっとこの目に焼き付ける。

 今日がこの死霊山での修行する最後の一日だから、この光景を忘れないために。

 ボクはシャツの上に魔道銃の収まったホルスターを下げて、その上に黒い上着を羽織り腰には帯剣用のベルトを締めそこに剣と短剣を下げる。

 朝食代わりの果物をかじりながらボクは寝床にしていた洞穴を後にする。


「よし、今日こそ師匠を倒す」


 それが師匠がボクに出した最終課題だった。

 頂上に待つ師匠との一騎討ちを果たし、一撃でも当てることが出来れば課題クリア、負けても修行が伸びるわけでもないが、最後くらい勝ちたいのだ。


「行くか」


 ボクは何度も歩いた山をゆっくりと登って行く。

 すでにこの山の魔物はボクのことを殺そうと向かってくるものはいない、稀に襲ってくることもあったがここ数日はトンと襲われることはなくなった。

 山頂にたどり着くとそこには、待ちかねたと言わんばかりの表情でボクのことを睨んでいる師匠の姿だった。


「おはようございます師匠」

「あぁ、どうした、さっさと剣を抜け」


 師匠はすでに剣を抜いている。ボクは少し遅れて剣と短剣を鞘から抜いて構える。


「今日で最後だ。死ぬ気で一本取りに来い」


 そうだ、今日で師匠に修行をつけてもらえるのも最後だ。

 明日西方大陸に帰ると同時に、師匠は旅に出るらしい。それを聞かされたのは最終試練が言い渡されたその日だった。

 何度も戦って、何度も倒されてきたがそれも今日で最後。だから、ボクはどうしてもこの人に勝ちたいのだ。

 大きく息を吐いてボクは闘気を全身に纏った。


「──行きますッ!」


 ボクが地面を蹴ってかしり出すと同時に、師匠も地面を蹴った。ボクと師匠の剣が火花を散らしながらぶつかり合った。


 ⚔⚔⚔


 同時に地面を蹴ったスレイとルクレイツアの剣が激しくぶつかり合う。

 懐へと飛び込もうとするスレイを迎え撃つべく、頭上から振り下ろされるルクレイツアの剣が迫る。このまま当たれば即死は免れないが、スレイはさらに前へと強く踏み込んだ。


「───ッ、ウォオオオオッ!!」


 頭上に短剣を掲げて振り下ろされた剣を受け止めたスレイは、刃を横へと押しのける。ガラ空きになったルクレイツアの胴に向かって剣を振るった。

 確実に入ると思えるほど完璧なタイミングで振るわれた刃は、止まることなくルクレイツアへと振るわれる。刃がルクレイツアに届こうとしたその時、スレイは真横から凄まじい力がかかるのを感じた。


「グッ!?」


 思わずスレイの口から声が漏れる。

 剣が届くよりも速く、ルクレイツアの蹴りがスレイの身体を真横から蹴りぬく。

 耐えるべく踏ん張ろうとしたが、体重の差からか、あるは地力の差からか、ルクレイツアの蹴りを受けて身体を浮かしたスレイは、抵抗むなしく地面を転がった。


「まだまだ、甘ぇんだよ」


 冷徹に投げかけられる言葉に顔をしかめながらも、スレイは即座に立ち上がり剣を構える。

 今度は無闇に飛び込むことはせず、少し距離を取りルクレイツアの出方を見ていると、そこに居たはずのルクレイツアの姿が消える。


「時間がねぇぞ。さっさと動け」

「───ッ!?」


 眼の前に現れたルクレイツアが真上から剣を振り下ろす。スレイは短剣を掲げて受ける体制を取ったが、短剣がルクレイツアの剣を受けた瞬間、腕に伝わる衝撃からこのままではまずいと、とっさに地面から飛び上がって衝撃を逃がした。

 剣の衝撃を利用してルクレイツアから距離を取ったスレイは、地面に脚がつくと同時に駆け出す。


「考えなしに突っ込んできたか」

「そんなわけ無いでしょッ!」


 突っ込んでくるスレイに向かって剣を振り抜こうとするルクレイツア、真上から振り下ろされる剣をスレイは寸でのところでかわした。

 身体をわずかにそらして剣を交わすと短剣を逆手に持ち横から突き立てようとしたが、ルクレイツアは片手で短剣の刃を止める。

 短剣の突刺を止められたスレイは即座に剣を捨てて飛び上がると、ルクレイツアの頭に向かって蹴りを与えたが、それを短剣を掴んだ腕で容易に防がれる。


「ッ───クッ!!」


 蹴り抜いた足を引き戻したスレイは、ルクレイツアの身体を蹴って上へと飛び上がると剣を両手で握り頭上に構える。


「ゥォオオオオオオオォォォォ―――――――ッ!!」


 落下の勢いに加えて両手で振り下ろされる剣に体重を乗せた一撃、それをルクレイツアはスレイの短剣一本で受け止め押し返した。

 剣を弾かれて大きくガラ空きになったスレイへとルクレイツアの剣が振り抜かれる。

 この剣は止まらない、剣から感じる冷たい殺気はスレイの頭に死のイメージを送り込む。防がなければ死ぬ、死にたくないと、スレイは必死に剣を引き戻した。

 空中にいたせいで剣を受けた衝撃でスレイはものの見事に吹き飛ばされた。巨大な岩へと背中を強く打ち付けたスレイは、激しく咳き込みながら起き上がった。


「ゴホッゴホッ……はぁ、はぁ───ッ」


 背中を打ち付け咳き込んだスレイは片手で身体を起こすと、近くに転がっていた剣を掴もうと伸ばそうとした手は震えていた。

 体中を駆け抜ける痛みからか、あるいは死を直感した故の恐怖からか、震えの止まらない手を握りしめ地面を殴りつける。

 手に伝わる痛みから震えを止めたスレイは剣を拾って立ち上がると、それを待っていたルクレイツアが短剣をスレイの足元へと投擲した。


「今のは悪くなかったが、動きが単調だ。防がれたあとの手が疎かになりすぎる」

「………はい」


 ルクレイツアの動きを見ながら地面に刺さった剣を拾ったスレイは、もう一度やってやると剣を手にとって走り出した。


 剣を振り続け、剣で斬りつけ蹴り抜き、今まで学んできたことをすべてこの場で出し切る。

 一撃を当てるごとに距離を取り、死角から攻撃を繰り返し攻撃を受けないヒットアンドアウェイに徹して見ても、次に来る場所で待ち構えられて斬り伏せられる。

 速さで圧倒するように連続で斬りつけ反撃の隙を与えないように立ち回れば、踏み込もうとした足を蹴り払われツンのめったところを蹴り飛ばされる。

 ならばと剣術に加えて蹴りや当て身などの体術を織り交ぜて戦ってみれば、蹴りの瞬間を付かれてボディーに強烈な拳を当てられて沈んだ。


 今のがだめなら次の手を、それもダメならまた別の手を、ルクレイツアに一撃を入れられるような手を見つけるべく、スレイは我武者羅に攻撃を続けたが、攻めに転じ続けたスレイはついに失速する。


「ぐっ、はぁ……はぁ……はぁッ」


 攻撃をし続けている事による体力の消耗、その度に喰らうルクレイツアの反撃によるダメージ、そして何より常時全身に纏っている闘気の消費は着実にスレイの身体を弱らせる。

 息が上がり、常時纏っていた闘気の輝きが損なわれるのを見たルクレイツアは、ゆっくりと歩み寄りながら口を開いた。


「あれだけ手当たり次第にやりゃあ、さすがにバテてくるよな坊主。降参するか?」

「いっ、いいえ……まだ、です」

「そうか、なら」


 再び目の前からルクレイツアの姿が消える。

 どこだと直ぐに消えたルクレイツアの気配を探ったが、その気配はすぐ側、自分の背後から感じる。振り返りながら剣を振るおうとしたスレイだったが、それよりも速くルクレイツアの剣がスレイを打ちうつけた。


「───今度はこっちから攻めさせてもらうぞ」


 上から下への振り下ろし、さらに上への切り上げ、続けざまに斜め上から下への切り下ろし、次々に繰り出されるルクレイツアの刃をスレイは死ぬ気で防ぐ。

 速い、重い、強い!少しでも力を緩めたり、気を抜いたりしたら死ぬ。

 真横から振り抜かれる刃を短剣で受け止めると、振り抜かれた剣の勢いに負けて吹き飛ばされる。

 地面を転がり痛む身体をひきずりながらもスレイは立ち上がる。


「小僧、まだやれるな?」

「えっ、えぇ……はい」


 こんなところでは終われない。

 右の剣をまっすぐ構え直したスレイが考える。今までに教わった技、戦い方、そのすべてを組み合わせて今まで戦ってきたが、ルクレイツアには通用しなかった。


「戦えるのなら、行くぞ」


 ならばどうするか、ルクレイツアが一歩前に踏み込む姿を見ながら考える。

 やれることはすべてやった、すべてを組み合わせて戦いそれをことごとく破られてきた。

 ならばどうするか、今まで何度も試してきた戦い方が通用しないのなら何をすれば良いのか、そう考えているスレイの眼の前でルクレイツアの姿が消える。


 ──教わったことが通用しないのなら………


 目の前に現れたルクレイツアが剣を脇に抱えるように構えると、低い姿勢から剣を斬り上げる。

 斬撃の軌跡が目に映る、それを見ながらスレイも剣を打ち付けるように振るった。


 ───全部通用しないのなら………


 スレイの剣とルクレイツアの剣が重なり合ったその瞬間、スレイは剣の刃を寝かせて振り抜かれる剣の力を利用してゆっくりと、力に抗わず受け入れながらしっかりとルクレイツアの剣を受け流す。

 ルクレイツアの顔にわずかながら戸惑いを映すと、吸い込まれるように自然な軌跡で振り抜かれた短剣がルクレイツアの首を目掛けて振るわれる。


「───ッ!?」

「グハッ!?」


 短剣が当たるよりも速くルクレイツアの蹴りがスレイを蹴り飛ばした。


「小僧、今の話からお前には教えなかった技のはずだが、どこで習った?」


 ルクレイツアの問いかけにスレイは立ち上がりながら答えた。


「以前、マリーおばさんに体術を習ったときに、力を受け流す技を習いまして、それを応用しました」

「なるほどな。だったらもう少し行けそうだな」


 先程よりも速く、そして鋭く振るわれるルクレイツアの剣、受け流す暇もなく剣で受けて防ぐので手一杯だが、今はまだそれでいいのだとスレイは耐える。

 耐えて耐えて耐え続けて、たった一撃で良い。一撃を与えることのできる勝機を逃さないように気を張り続ける。

 スレイの頬を、肩を、足をルクレイツアの刃が切り裂き血が滴りだす。細かい傷を気にしている暇もない、致命傷以外は気にしない、守るところは最小限で良いのだ。

 守ることに集中するスレイだったが、ルクレイツアの刃がスレイの剣を弾いた。


「守るばっかじゃ意味はねぇぞ」

「───ッ!?」


 ガードを抜けて振り下ろされた刃がスレイの身体を切り裂こうとしたが、とっさにスレイは後ろへと下がってルクレイツアの剣をかわしたが、回避が遅れて肩口を斬り裂かれる。

 斬り裂かれた箇所から血が流れ出る、傷は治せるが血が流れるのはまずい。後ろに距離を取りながら闘気で傷口を覆って止血する。

 後ろに下がり続けるスレイを追ってくるルクレイツアがいっきに距離を詰めると、剣を肩に担ぐように構えながらその刃を振り下ろす。


 ───今だッ!


 スレイはそれに合わせるように左手に握る短剣を投擲した。

 回避できない完全なタイミング、これなら当たる───普通の人だったならの話だ。

 剣を振るうのを止め身体を後ろへと倒しながら短剣を掴んだ。


「投擲の腕も良くなったが、こんなんじゃ俺には効かねぇよ」

「分かってますよ、そんなことッ!」


 空いた左手を懐へと伸ばし魔道銃を抜き放った。

 銃口が真っ直ぐルクレイツアの眉間を捉えるとスレイの指がトリガーを引き絞る。バンッと重い重低音が鳴り響くと、銃弾が撃ち出された。

 弾丸はルクレイツア目掛けて飛んでいき、撃ち抜こうとしたがルクレイツアは引き戻した剣で弾丸を斬り裂いた。


「うそぉ」


 弾丸を斬るなんて本当に出来るんだと思ったスレイは即座に弾丸を魔力弾に変更して打ち続ける。

 撃ち出される魔力弾をすべて斬り裂いたルクレイツアがスレイに接近すると、先程よりも間合いを詰めて短剣を振るい斬りかかる。

 スレイは振り抜かれた短剣を剣で受け止め、至近距離で魔力弾を撃ち出すがルクレイツアは身体をわずかに傾けてかわすと、下から剣が振るわれる。

 銃口で振るわれた刃を受け止め銃弾で剣を弾き返す。


「ここだッ!」


 大きく腕を弾かれ、空いた右半身に向かって魔道銃の弾丸を撃ち込もうとしたその時、ルクレイツアの左手から投げられた短剣が銃を弾き飛ばした。

 短剣と魔道銃が遠くへと転がってっく。


「はぁ……はぁ……すぅ~」


 息を大きく吐いたスレイは両足を大きく開き、左手を前に剣を握る右腕を後ろに切っ先を向けると剣にありったけの闘気と魔力を流し込む。


「ありったけの闘気を使ったか」

「えぇ。これで最後です」


 対するルクレイツアは両手で剣を握り刃を後ろへと向ける。

 向かい合い睨み合っていた二人が同時に駆け出すと、スレイとルクレイツアの間合いが重なった。下から上へと振り上げられるルクレイツアの剣、対してスレイは頭上から剣を振り下ろす。


「なにッ!?」


 ルクレイツアの驚愕する声が響き渡る。

 剣を振り抜こうとしたスレイが突如前へと踏み込むながら剣を手放した。


「ウォオオオオォォォォ――――――ッ!」


 剣が振り上げられるよりも速く間合いを詰めたスレイは握りしめられた拳を振り抜いた。


 そのときスレイは自分の目がおかしくなったのではないかと思った。

 拳がルクレイツアを殴りつけた瞬間、ルクレイツアの顔が笑ったように見えた。


 ⚔⚔⚔


「ハァハァハァ………いってぇ~」


 仰向けあってに倒れるスレイは腕から流れ出る血を見ながらそう呟いた。

 剣を捨てて殴りにかかったあの瞬間、剣に流していた闘気と魔力の一部を左手に移動させ剣の一撃を受けた。しかし、剣をまともに受けて無傷というわけにはいかず、骨が折れ肉も斬れていた。


「まだまだ甘いな」

「師匠……痛いです」


 血を流しすぎて涙が出てきた。

 情けないスレイの姿に呆れてため息を一つついたルクレイツアは、懐から取り出したポーションを無造作にふりかけた。ポーションが体にかかると、煙が上がり傷口が塞がった。


「最後がなければうまく閉められたんだがな……まぁいい。これにて修行の全工程を終える」


 ルクレイツアの言葉を聞いて立ち上がったスレイはルクレイツアの顔を見ながら頭を下げる。


「師匠、五年間ありがとうございました!この地獄の日々は一生忘れません」

「言うじゃねえかスレイ」


 突然名前を呼ばれたことに驚きスレイが顔を上げた。


「師匠、今ボクの名前呼びました?」

「しらん。それより速く戻るぞ。最後だ、豪勢な飯でしめろ」

「あっ、ちょっと!師匠!?待ってくださいよ!!」


 一人その場から立ち去っていくルクレイツア、それを追っていこうとしたスレイは投げ捨てた剣や魔道銃を回収するのを忘れ、慌てて回収してから山を降りていく。


 こうして一年間にも及ぶ死霊山での修行は終りを迎えるのであった。


 ⚔⚔⚔


 最後の修行を無事に乗り越えた日から一夜明けた。

 懐から取り出した懐中時計を眺めていたルクレイツアは、時計を仕舞いながら小さく呟いた。


「もうじきだな」


 いよいよ村に変えるのか、そう思ったスレイはふと付けたままになっていた腕輪に手を伸ばした。

 魔法の制限と魔力操作の妨害を目的としたその腕輪ももう必要はない、もう必要ない腕輪を外そうとしたが結局そのまま腕につけていた。


「外さねぇのか、必要ねぇだろ」

「……なんか、着けてるのに慣れちゃいまして」

「なら、帰ったら替わりの買え、実践でそんなモノ使ってたら命取りだ」

「そうします」


 そんな話をしているスレイたちに前にゲートが開かれる。

 ようやく帰れる、そう思ってゲートの中に入ろうとしたとき、逆にゲートから出てくる影があった。


「スレイくん!久しぶり!!」


 その声と共にゲートから現れたのは、ピンクの髪の少女ユフィだった。


「えっ、ユフィ!?───って、うわっ!?」


 飛び込んでくるユフィ、そしてなぜかルクレイツアに首根っこを掴まれたスレイは、無理やりユフィの前に突き出される。

 飛びついたユフィの勢いに負けて足を取られたスレイは、そのまま後ろへと倒れるのだがその先がまずかった。


「あだッ!?」


 倒れた先にあった石に頭を強打、流れ出る血、襲い来る痛みに意識がフェイドアウトしスレイが気を失う。

 意識が遠のいていく中でスレイはせっかく生き残ったのに、幼馴染に殺されるのは納得がいかない、っと思ってしまった。

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