それぞれの修行 ユフィ編 ④
後二話、ですがまだこの章は続きます。多分後七話くらいで次の章に進むつもりですが、もしかしたらもっと話数が増えるかもしれません。
まぁそれは置いといて、今回も楽しんでいただけたら幸いです。
私こと、ユフィ・メルレイクが初めて魔道具を作ってから数ヶ月が経ちました。
初めて作った空を飛ぶボードは改めてちゃんとした稼働実験をして、改修と実験を繰り返してようやく完成したボードは"フライング・ボード"って名付けました。
空飛ぶボードだからフライング・ボード、安直かもしれないと思ったけど他にいい名前が思い付かなかったからこの名前にしました。
さて、私の魔道具のことはこれくらいにして少しだけ姉弟の話をしようと思います。
まずは私の弟パーシーちゃんは最近、おじさんから剣を習うようになりました。何でも騎士になりたいんだとか………でも、それとは別に何かをしているような気がするんだけど、何をしているのかはわからない。
お母さんに聞いても大丈夫の一言ではぐらかされてしまいました。
次にスレイくんの妹のミーニャちゃんと、数か月前に産まれたリーシャちゃん。
二人は元気に育っている。
修行に出ているスレイくんの代わりにお姉ちゃんとして守っています!
ミーニャちゃんはリーシャちゃんのお姉ちゃんとして自覚が出てきたのか、おばさんの代わりにリーシャちゃんの面倒を見ています。
だけど、今まで赤ちゃんのお世話なんかしてなかったから、かなり苦戦はしてたけど頑張っていた。たまに私が手伝ったりしていたけど、一ヶ月くらいで立派にお姉ちゃんになっていた。
さて、リーシャちゃんはというと、とにかく赤ちゃんらしくよく泣いてよく食べてよく眠っていた。
特に食欲がすごくて、たまに抱っこしているとお腹が空いたのか私のおっぱいも吸おうとしてきたりするし、ミーニャちゃんもその餌食になってたりする。
改めて赤ちゃんていいなぁ~って思ってしまう今日このごろです。長くなったので近況報告はこれで終わります!
⚔⚔⚔
薄暗い部屋の中、ユフィは僅かな光源で照らされた机の上には錬金術の魔方陣が描かれたスクロールが広げられている。
その上には小さな金属片がいくつも置かれている。
それを前にしたユフィは片手で持った設計図を確認しながら、もう一度頭の中でイメージを作ってから魔法陣の中央に金属片を置くと、今度はスクロールに魔力を流した。
魔法陣が輝き中央に置かれた金属片の形が変わっていき、光が収まったところでユフィは出来上がったそれを手に取ったが、すぐに元の金属片に戻した。
「うぅ~ん、やっぱり一度にいっぺんに作るのは難しいのかなぁ~」
頭を抱えながら嘆いたユフィが作ろうとしているものはとても小さいもので、一つ一つのパーツを別々に作っていたら果てしなく時間がかかってしまう。
なので全部まとめて出来ないかと試作していたのだが無理だった。
「やっぱり手間だけど、パーツごとに作って最後に纏めるかな」
結局手間だと言っていた方法で作製を始めたユフィは、出来上がったパーツを最後に錬金術で形を整えてようやく完成した。
出来上がったそれを一つ摘んで、拡大機能を取り付けたモノクルを片目にかけてたユフィが手に平にある物を確認する。
ユフィの手の中にあるそれは小さな貝殻のような形をしており、表面には細かく魔法文字が刻まれていた。
「うん。文字はオッケー。それではぁ~これをインクに浸して完成!」
文字に魔道インクが染み込んだのを確認したユフィは、出来上がったそれを机の上に置き魔力を注いだ。
「それじゃあ、行くよぉ~───起動」
魔力のラインと起動に語句を聞き取った貝殻が変形し、小さな羽を持った球体へと姿を変えて空へと浮かび上がった。
「やったぁ~、試作第一号完成ぇ~!疲れたぁ~」
朝から試作に試作を続けてようやく完成した第一号だが、試したいことは色々あるのであと数十個単位で欲しいのだが、もう夜も遅いので、今あるパーツ分だけ作ったら寝ることにしたユフィだった。
⚔⚔⚔
朝、いつもなら起きてくる時間になってもユフィが全く起きてくる様子がない事に、マリーは大きなため息をついた。
「全く、最近のユフィちゃんはぁ~、夜更しばっかりなんだからぁ~」
プンプンっと頬を膨らませているマリーは、すっかり冷めてしまった朝食を温め直そうとしていた。
「そう言ってやるなマリー。子供が好きなことにのめり込むのは良いことだ」
「わかってるわぁ~。でもぉ~、遅くまで起きてるなんてやっぱり許せないわぁ~」
ボソリとマリーの口からそろそろお仕置きかしら、そんな言葉が聞こえてきた瞬間ゴードンが震える。
常日頃の行いのせいでマリーから数え切れないほどの折檻を受けてきたゴードン、それがついに可愛い娘にまで及ぶのはどうにか避けたいが、そんなこと出来るはずもない。
ゴードンがあれこれ考えていると、階段の方からドタドタと騒がしい足音が聞こえてきた。
「ごめんお母さん!寝坊しちゃった!?」
リビングに入ってきたのは寝間着姿のユフィだった。
「あらぁ~、ユフィちゃん。おはよぉ~、良かったわぁ~。あと少し遅かったらお部屋に突撃するつもりだったのぉ~」
「あっ、結構ギリギリだったんだ」
良かったッと思いながら自分の席についたユフィは、改めて二人へと挨拶をしてからご飯を食べ始める。
「今日は許すけどぉ~、もう夜更かしはダメよぉ~」
「ご、ごめんね。寝るまえに少しだけって思ってたら結局全部作ってて……今日は早く寝るから」
「いいわよぉ~。でもねぇ~~女の子があまり目の下に隈なんか作っちゃダメよぉ~」
ユフィは自分の席について用意されていたホットミルクを飲もうとした手が止まる。
確かに最近寝不足気味だったが、そんなに心配されるほどひどくはないはずだと思っていた。だが、今の言葉で少し不安になったユフィは、ミラーの魔法で鏡を作り目元を確認する。
確かに薄っすらと隈ができているが、それほどひどくはない。だけど、今からこんなんじゃいけないと思い今日は早く寝ようと心に決めるのであった。
「頑張るのもいいけどぉ~、無理しちゃダメよぉ~?」
「はぁ~い」
軽いお説教が終わりご飯を食べ始めたユフィは、パーシーがいないことに気がついた。
「ねぇお母さんパーシーちゃんはどこにいったの?」
「パーシーちゃんならぁ~お友だちと遊びに行ったわぁ~」
「そっかぁ~、今日は王都に行こうと思ってたからなにかほしいものないか聞きたかったんだけど……」
行く前に探してから行こうか、なんて考えながらサラダを突付いていると正面に座ったマリーの目がキラキラとしていた。
「もしかして……お母さん行きたいの?」
「行きたいわぁ~。王都なんて久しぶりだからぁ~、オシャレしてぇ~、そうだぁ~ジュリィとミーニャちゃんも誘いましょぉ~。たまには女子会よぉ~」
ウフフッと楽しそうに微笑みながら部屋へと戻っていこうとするマリー、それをユフィは思わず呼び止めた。
「ねぇお母さん。パーシーちゃんはどうするの?」
「大丈夫よぉ~。今日はお父さんたちお休みだからぁ~」
突然話をふられたゴードンはビクッと身体を揺らす。
「そうですよねぇ~」
「あ、あぁ。確かにそうだが………」
「でしたらぁ~、パーシーちゃんの面倒頼んでいいかしらぁ~」
うふふっと笑顔で尋ねるマリーにゴードンはコクコクとうなずきながら答えた。
「あ、あぁ構わんよ」
「ありがとぉ~、嬉しいわぁ~。それじゃあ、私はぁ~ジュリーたちに聞いてくるわねぇ~」
ウキウキとステップを踏みながら家を出ていくマリー、それを見送りながらゴードンの姿を見たユフィは、たった一言だけ告げるのだった。
「お父さん。どんまい」
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ご飯を食べ終え王都へ行くために着替えたユフィは、まだ準備ができないからと言われて先に村の正門の側に腰を下ろし、みんなが来るのを待っていた。
家を出る直前にジュリアがクレイアルラを連れてユフィの家に来ていたので、きっとあれこれ着替えさせてくるんだろうなと予測できたため、まだまだ時間がかかりそうだ。
「あぁ~ぁ、魔道インクの買い足しだけだったのに、大所帯になっちゃった~」
一人で王都に行ってもインクを買って店主のルリックスとお喋りしてから、パーシーたちへのお土産を買って返ってくる予定だった。
ただし、人数が増えた事に不満はないのでそれは良いのだが、いくら何でも遅くないかと思っていると、遠くからユフィの名を呼ぶ声が聞こえてきた。
「ユフィちゃぁ~ん。お待たせぇ~!」
顔を上げたユフィが見たのはこちらに向けて手を降っているマリーと、その隣に申し訳無さそうな顔をしているジュリアの姿だった。
もちろん二人だけでなく、ジュリアの腕の中には赤子のリーシャとその横にはミーニャが並んで歩き、さらにその後ろになぜか周りの様子をうかがいながらジュリアたちの影に隠れて移動するクレイアル等の姿があった。
「あぁ~、お母さんたちやっと来た!」
小走りでこちらに向かってくるマリーたちに向けて、待ちくたびれていたユフィが頬を膨らませながら抗議の声をあげると、一緒にやってきたジュリアが弁解の言葉を述べた。
「ごめんなさいユフィちゃん。ルラがなかなか着替えてくれなくて」
「ちょ、ジュリア!なんてことを言うんですか!?」
ジュリアの影に隠れているクレイアルラの格好は、いつもより露出が高い。
夏は流石に例外だが基本的に肌の露出の少ない服を好み、襟付きのブラウスや足首まであるロングスカートなど、肌をあまり見せたがらない服装を好んでいる。
しかし今日は膝もまでしかないスカートに胸元をさらけ出したデザインのシャツに、春が近づいてきていると言ってもまだ肌寒いこの季節に合わせてカーディガンを羽織っていた。
それによく見ると薄っすらと化粧までしていた。
「先生。よく似合ってますよ!」
「ユフィ、そういうお世辞は良いです。やはり着替えてきます」
「お世辞じゃないですよぉ~。ねぇ、ミーニャちゃん?」
「うん。とっても似合ってるよ」
ユフィとリーシャ、可愛い弟子から服装を褒められたクレイアルラは、これ以上ごねるのも申し訳ないと感じ服については何も言わなくなった。
「それじゃあ、ゲートを開くけどお母さんたち準備はバッチリ?」
「いつでも良いわぁ~」
「それじゃあ出発しまぁ~す!───ゲート!」
ユフィが呪文を唱えるとみんなの眼の前に空間が歪みゲートが開いた。
⚔⚔⚔
カランっとドアの鈴が鳴るとロッキングチェアに座っていた店主ルリックスは起き上がった。
ルリックスは店にやってきた少女を見てニッコリと微笑んだ。
「おやユフィお嬢ちゃん。いらっしゃい」
「こんにちはおじいちゃん」
椅子から立ち上がりカウンターに立ったルリックスは、店に訪れたユフィを優しく出迎えた。
「今日は何がほしいんじゃ?」
「魔道インクと魔石ください」
「ホッホッホ、ちょいと待っておれ」
奥に戻ったルリックスはすぐにインクの入ったビンと魔石の入ったケースを持って戻ってきた。
「これで足りるかの?」
「はい、大丈夫です」
魔石とインクを確認したユフィは、ルリックスにいつもの料金を支払った。
「はい、確かに」
「いつもありがとう、おじいちゃん」
「構わんよ。ところでお嬢ちゃん時間は大丈夫かね?」
「時間?うぅ~ん、三十分くらいなら平気かな」
「おぉ、そうか。それじゃあ一緒にお茶でも飲まんかね」
近くにおいてあったカップを手にとって語りかけるルリックス、それくらいなら問題ないので了承するとルリックスはニッコリと微笑んだ。
「そうかそうか、ちょいと待っておれ。お嬢ちゃんのお茶とお茶請けを持ってくるでな」
「あっ、お茶請けなら私、クッキー持ってるよ」
「おぉ。それはありがたいの」
お礼を言って奥へと向かっていくルリックスを見送り、空間収納を開いたユフィは事前に焼いておいたクッキーの入った袋を取り出す。
戻ってきたルリックスは、お茶の入ったカップをユフィの前に置いた。
「薬草茶じゃが良かったかね?」
「うん。ありがとう!」
ユフィは受け取ったコップに口を付けてお茶で喉を潤した。
「美味しいよ。あっ、おじいちゃんも食べてね」
「ありがとう。では一つ」
袋の中からクッキーを一つ摘んで食べてから、お茶を飲むとクッキーの甘さをお茶の渋味が中和していい味だった。
「美味しいの。これはお嬢ちゃんが作ったのかね?」
「うん。そうだよ~」
「これは良い。お嬢ちゃんは良いお嫁さんになるの」
「そんなぁ~、褒めすぎだよぉ~」
思わぬ褒め言葉に照れてしまったユフィ、そんなユフィの姿をルリックスは微笑ましそうに眺めていた。
「それでお嬢ちゃん、今はどんな魔道具を作っておるのかね?」
「魔道具っていうか、ゴーレム作ってるの」
「ほぉ、どんなゴーレムじゃね?」
「えっとね、これなんですけど」
ユフィは昨日の夜に作った魔道具を空間収納から取り出しルリックスに手渡した。
「なんじゃね、これは?」
ルリックスは豆粒のような小さなそれを見ながら訪ねてきた。
「それはねぇ~………うぅ~ん。口で言うより見せた方が早いかも」
説明してもうまく伝わらないと思ったユフィは、ルリックスに手渡したのと同じものを取り出してカウンターの上に置くと、ユフィはそれに向けて魔力を流した。
「行くよ──起動」
ユフィが起動の言葉を告げると、粒は変形して宙に浮いた。
「ほぉ~、あんな小さな物が形を変えるとは………ゴーレムと言っていたがこれで何が出来るのかね?」
「これにはね、シールドの術式を刻んでるの」
「と言うことは戦闘用ゴーレムかね」
「うん。本当は自動で攻撃を守れるようにしたかったんだけど、私じゃまだそこまで出来なかったから、私が操作する必要があるんだけどね」
まだまだ未完成なそれは、実践で使うには心もとない。
まずはこの状態で仕上げて後々は新しいゴーレムを、っと考えているのだがまだまだ構想段階でしかないものもあるので、速く形にできるようにしたいのだ。
「あっ、ねぇおじいちゃん。杖の作り方って知らないかな?」
「杖の作り方?知ってどうするんじゃ」
「このゴーレムに使うの。ねぇ、教えて!」
この小型ゴーレムに杖、それではどういった物を作ろうとしているのかまったくルリックスには理解できない。だが、ユフィの目は真剣そのものだったので、変にはぐらかすこともせずに答えることにした。
「お嬢ちゃんが知りたいのは杖そのものより宝珠のほうじゃな?」
「うん!」
「そうじゃな。宝珠ならば魔石とコアを使うんじゃ」
「コアって魔物の?」
「そうじゃ。この二つを錬金術で混ぜることで出来るんじゃ」
「意外と簡単に出来るんだ。ありがと、おじいちゃん!」
これで考えているゴーレムが作れると、ゴーンッと部屋の隅に置かれている時計が時間を告げる。
「あっ!ごめんねおじいちゃん、私もう行かないと……」
「そうかそうか、すまんな。引き止めてしまって」
「うんん。私も楽しかったよ。また来るね!」
「あぁ。またの、お嬢ちゃん」
ルリックスに手を振りながらユフィはお店を出ていった。
⚔⚔⚔
ルリックスのお店を出たユフィは待ち合わせをしていた広場へと向かう。そこは大きな時計塔がそびえ立ち、人々の待ち合わせの定番スポットらしい。
人混みをかき分けながらマリーたちを探していたユフィは、こちらに手を降っているマリーの姿を見つけた。
「ユフィちゃ~ん!こっちよぉ~」
「ごめんね、遅くなっちゃって」
声のした方へと駆け寄ったユフィは、大量の紙袋とグッタリとベンチの腰掛けるクレイアルラを横目に、みんなと合流できたことを素直に喜んだ。
「ユフィちゃん、遅かったけどどこ行ってたの?」
「おじいちゃんのお店でおしゃべりしてました」
「おじいちゃんって、だぁれぇ~?」
いったい誰のことだろうとマリーがユフィに問いかけると、グッタリとしていたクレイアルラが起き上がり答える。
「ルリックスですよ」
「えっ?」
「うそッ!?」
ルリックスの名前を聞いた瞬間、ジュリアとマリーの顔が面白いほど青くなった。
「お母さん、どうしたの!?」
「大丈夫、お母さん?」
「うぅ~あぁ~?」
あまりにも二人の顔が真っ青になったのでユフィたちが心配していると、どうにか復活したクレイアルラが答えた。
「昔の思い出がフラッシュバックしたようですね。少しいい気味です」
「えっ、なんか先生がいつになく辛辣!どうして!?」
「人を着せ替え人形にしたバツです」
クレイアルラが怒る理由を理解したユフィは、いつになく辛辣なのがよくわかった。
日用品や雑貨なんかを見ていて、お昼を食べる前にユフィの買い物を済ませようと待ち合わせ場所を決めて別れたのが一時間ほど前だった。
それでこれだけの量の買い物はどういうことだと思っていたが、時間いっぱい着せ替えを楽しんだのだろう。
「先生の不幸はよくわかりましたけど、お母さんたちには何があったんですか?」
「ユフィ、前にルリックスが元冒険者であったことは話しましたね」
「はい」
初めて王都に来てルリックスと合ったときにその話をしたのはよく覚えている。
「あの二人は、その時の弟子なのですが、当時のルリックスはかなりのやり手で"鬼のルリックス"と呼ばれていました」
今の穏やかなルリックスからは想像ができない二つ名を聞いてユフィが顔をひきつらせた。
「まぁ、昔のことですから、久しぶりに名前を思い出したからでしょうね。ほら二人共、食事に行くのでしょう?お店、混みますから早く行きますよ」
ショックから回復した二人を引き連れて昼食を食べたあと、王都のお店をいくつか梯子してから、村でお留守番をしているゴードンたちにお土産を買って、女の子だけのショッピングと休憩としてカフェでお茶をした。
こうしてユフィたちは久しぶりの王都を満喫して村へと帰るのだった。
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王都から戻ってきたユフィは、眠る前にルリックスに教わった宝珠を作ってみた。
いくつか試作をしてようやく宝珠が完成した頃には手持ちのコアをほとんど使い切ってしまった。
「うぅ~ん。宝珠作り難しいなぁ~、明日先生にちゃんとした作り方聞こうかな」
完成はした物のちゃんとした作り方は知っておきたい。
なので明日にでもルクレイツアに聞こうと決めたユフィは、今朝のマリーとの約束もあったので早く休むことにした。