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九月の初めは 1

(見水は…何者なのよ)

 緑の骨董店に向かう際にソッと紙切れを拾う。気づかれていないようで、彼女は歩いていた。


「ねえ、見…あれ?見水は?」

 さっきまでいた見水の姿が忽然と消えていた。


「見水?…。誰ですか?それ」


「え?!緑さん…だって、さっきまで見水といたじゃん!」

「は…?」

 訝しげにこちらを見てきたイヅナ使いに絶望する。

「あっ、…それ」


 紙切れを奪い取られ、俯く。「見たのですか?」

「うん」

「貴方と見水 佳幸は無関係ですよね?」

 見水 衣舞の容姿をした人物の切り抜きを見て、涙が滲んだ。


「うん…佳幸って人なんて、会った事ないよ」

「…そうですか。辰美さん、ハンカチありますよ」

 無表情のまま、彼女はハンカチを渡してきた。「ありがとう」


「見水 衣舞はさっきまでいたんだ」

「探すのです」

「えっ…」

「まだどこかに居るかもしれないじゃないですか」

 彼女は単調な、しかし芯のある声で言う。

「探してくる!」

最終章が始まりました。がんばります!

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