表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
開闢のミーディアム ~人ならざる者が見える辰美の視点~  作者: 犬冠 雲映子
悪い魔法使いと越久夜町編《人ならざる者が見える辰美の視点》
122/349

悪い魔法使いと越久夜町 26

 そう答えた時だった。

 空が奇怪に薄暗く輝いたと思えば、真っ暗闇がポッカリと開き始め黒い空間が現れ始めた。虫食いのように現れたそれから不気味な軋む音が響き渡る。

 地鳴りのような怪音に電線が揺れ、仰天した鳥が飛びだっていく。

「な、なんスか?!何が起こってるんスか?!」

 童子式神(どうじしきがみ)が空を見上げて狼狽している。


「おやおやぁ、時空が壊れ始めたようだ。」

 今までの様相と異なり、リネンがどす黒い笑みを浮かべた。

「リネンさん…?」


「何をしたの!」

 次の瞬間、グイッと首を掴まれて辰美は呻く。テレポートしたかの如く出現した春木が、眼前で黄緑色の双眸をギラギラと燃えさせていた。


(かみさま……?)

 苦しみに喘ぎながら、辰美は確信する。狸や狐たち、そして有屋(ありや) 鳥子(とりね)──彼女たちは皆、黄緑色の瞳をしていた。


「天道さん、落ち着いてください。なぜ私に問い詰めないのですか?」

リネンの横槍に彼女は手の力をわずかに抜いた。

「貴方は誰?()()()()()()()()()()()。…辰美さん、貴方がやった訳ではないのね?」

「彼女は先程加わっただけです。私というか、私たちがやりました。」

「……そう。時空を不安定にするのはルールに反しているわ。」


「ゲホッ」地面に手を付き、酸欠で苦しくなった肺が苦しい。辰美を見下ろした春木は、先程よりは冷静に言い放った。


「エラーが起きてしまったみたいね。負荷がかかりすぎた。」

「負荷って」

「貴方たちが起こした予想外の行為が、越久夜町(おくやまち)を壊そうとしているのよ。…そこの式神も。」


何も出来ず唖然としている童子式神を睨みつけると、カツカツとヒールを響かせ歩み寄った。

「あっしは何もっ!」

再び間があくと思いますが、必ず「悪い魔法使いと越久夜町」を完結させたいです。

がんばります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございます。

こちらもポチッとよろしくおねがいします♪


小説家になろう 勝手にランキング


ツギクルバナー


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ