悪い魔法使いと越久夜町 19
「私は、どうすればいいか分からないよ…。」
項垂れて、やがて床にねそべる。頭が火のように熱い。地面の冷たさと、雨が含む水分の匂い。静寂だけが空間を支配している。あれだけ来なかった眠気が今になってやってきた。
眠ってしまってしまおうか。
瞼を閉じて、全てを手放そうとした。
「---諦めるか?ゲームオーバーにするか?それともコンテニューするかい?」
天の犬、といったか犬人間の声音がした。頭をあげる気力もない。
「ゲームオーバー」
「本当に?この時空はこのまま行くと、崩壊しておじゃんになるぜ?詳しく話すなら、そう、四神の結界は空振りに終わる。悪い魔法使いとやらに支配された町は軋みを上げて砕け散るだろうな。」
「ヘルプ」
「おいおい、俺ぁゲームコントローラーじゃねえぞ。」
「ヘルプを選択するわ。そうしたらその後にコンテニューする。」
「ならヘルプは三回までにしておこう。宇宙狩猟の猟犬群に誓って」
「……早くして。」
「生き急ぐなガキンチョ。…簡単だ。悪い魔法使いが星守だと立証しろ。そんで、待ちぼうけしてりタヌキに縋りつけ。リミットは今夜までだ。」
また熟考できたら、ですが…考えたいので間が空くと思います。
がんばります!
感想など待ってます!!