悲劇の終わり
「全部…全部、分かりました。マリアのことも、私のことも…」
心の内でマリアに謝罪する。
だって。だって。
「私が───私が、悪かったんですね」
ワタシハ、ワラッテタ
そうよ。殺人が愉しくてあの日、私は笑ったの。
マリアは実行犯だけど、私は計画犯。
マリアに殺せと命じていたのは、私。
狂った殺人者は、私。
そのことを、全て話した。
その後に、でも、と付け加える。
「多分、貴方たちのことは殺せません。例え私が殺そうとしても、マリアが止めるでしょう」
愛してるから。
絶対の自信が、私にはあった。
「好き…なんですよ。アルフが。勿論ユーリも好きだけど、アルフへの愛は、恋愛感情なんです」
だから私は、殺せない。
ねえマリア。貴方も、アルフが好きなんでしょう?
知ってるんだから。
「だから、殺せない」
それでもね。
「だから、この家で暮らさせて下さい」
初めて私から、言った。
「俺も、アイリーンが好きだ。三人…いや、四人で、暮らそう」
私は微笑みながら泣いた。
泣いて泣いて、誓った。
悲劇は、繰り返させない。
なんか自分でもすっきりしない最後。
ちょくちょく直していこうと思います
では、さようなら