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星を追う者たち  作者: 矢口
第九章 激戦区一丁目一番地
179/222

177:23,000名 地獄の旅(後編)

 ブリッジ後方の艦長室で桜田は山崎にコーヒーを振る舞われ上機嫌である。

 この部屋のエスプレッソ・マシンは艦内の他の設備よりワングレード高く、同じ豆を使ったにせよ、味も一段とまろやかだ。

「連中、程よくギスギスして来たようですね」

 立った(まま)に壁に背を預け、桜田はそう言って上を向いて笑う。


 だが作戦地図(プランシート)を広げたテーブルを睨む山崎は、彼女とは逆に苦い表情を見せた。

「なあ、桜田軍曹」

「はい、何でしょうか?」

「お前さん、この作戦を少尉が了承した意味、分かってるのか?」

「……」


 桜田の沈黙に山崎は驚く。

 この作戦を進めていけば最終的にどの様な事態が起きるか、桜田はそれを知らぬ侭、ほんの悪戯(いたずら)心で事を進めている、と思っていたのだ。

 次の放送などは、表面的に見れば艦の誰もが笑ってしまう様な内容だ。

 だからこそ、山崎としてはその段階終了をもって此の作戦指揮権を彼女から奪い取り、最終的な実戦責任を負うつもりですらあった。


 だが、桜田は結果を知りつつ事を進めている、と無言をもって返してきたのだ。


「結果に耐えられるのか?」

「……」

「答えてくれ! どうやら少尉は元から似通(にかよ)った作戦を考えていた様だ。

 だが何故、君が進んで引き受ける。いや、それを認める少尉もおかしい。

 俺は初めてあの人が嫌いになりそうだよ!」


 口にして山崎は、次の瞬間“しまった!”と思う。

 日頃は何だ勘だと(うるさ)いが、桜田は巧を心底信頼しているのだ。

 説得の筈が、怒らせる羽目になりそうだ、と覚悟する。


 だが、桜田は特に騒ぎもしなかった。

 エスプレッソに口を付けると、軽く息を吐く。

 それから、

「正面、宜しいでしょうか?」

 そう言って、山崎が答えるより早く椅子を引いた。

 彼が頷くと同時に腰を下ろし、両手を膝の上で揃えて背筋を伸ばす。


 部下が正式に上官の面談に応える姿勢だ。


「いざとなったら、私から直接指揮権を剥奪するおつもりですね」

 話の流れから感じたであろう事を素直に口にしているが、特に腹を立てている風でもない。

 山崎は素直に頷く。


 途端に桜田は、軽く微笑んだ。

 元々顔の作りは悪くない彼女が柔らかな笑みで(ゆる)やかに喋ると、まるで別人の様である。

 その表情と口調をもって、彼女は山崎が驚く言葉を口にした。

「准尉は、昔から優しすぎます」

「えっ!」

「よく、似てるんですよね」

「似てるって、誰に?」

「そりゃ決まってます。少尉に、ですよ」

「……」

 今度は山崎が黙り込む番だった。


 すかさず桜田は畳み掛けてくる。

「お聞きしますが、この作戦は不要なものだとお考えですか。

 つまり、実行せずとも大勢に影響はない、と」


 その問いに山崎は『否定』を返さざるを得ない。


 まず、国境を越えるまでは補給は絶対に断てない。

 補給を断ってしまえば彼等の中で自然に諍いが起きるだろう。

 そうして死者は増大する。

 だが、それは帰国に成功するものをゼロにしかねない危険な賭だ。


 何より彼等には、帰国後に“シナンガル軍への不信感を持って”北方侵攻ルートを諦めさせる宣伝員になって貰わなくてはならない。

 これが、最終の目的なのだ。


 よって、帰り着いた者達に精神の余裕が無さ過ぎて、自分たちの苦境の原因は、この様な撤退ルートを選んだフェリシアの責任である、と考えさせる正当性を与えたなら、これまた作戦は失敗である。


 つまり、フェリシアに対しての不満を感じさせない為にも、絶対に補給を断ってはならない。

 その上で、国境を越える前に彼等には、彼等自身の中から芽生える“自国への不信感”、“味方への不信感”を生み出さなくてはならないのだ。


 一千四百キロを歩き切って越境したにせよ、彼等は船に拾われるまで更に一千キロは歩かなくてはならない筈だが、その途中で竜部隊が彼等“全員”を救難する可能性は捨てきれない。

 また残念な事に、国境を越えて僅か二百キロ前後の地点に、海岸線に降りることの可能なルートが見つかった。

 地上を歩く彼等がそれに気付く可能性は限りなく低いが、上空を飛ぶ竜からなら絶対に発見されないとは言い難い。


 十日もかければ、そこから全員を船に引き上げることも可能だ。

 尤も、今のペースでネルトゥスがシナンガル海軍の船舶を沈め続けたなら、その総数は三百隻を切る。

 一度に救えるのは半数ほどだろうか。


 何にせよ、その地点に辿り着く前に……、




 彼等に、大規模な“同士討ち”を起こさせなくてはならない。



 これが、巧、最後の罠である。

 彼等が帰路に於いて指揮官や仲間に対して不公正を感じ、或いは一部のものが『特権』を得ている事から怒りを増幅させ、最後は生物的な圧迫感(ストレス)から互いに殺し合いを始める事を狙っているのだ。



 “おぞましい作戦”と言って良いだろう。

 人と人との絆を断ち切り、互いに牙を向けさせるのだ。

 洗脳一歩手前の作戦である。


 だが、この作戦に対してはヴェレーネも異を唱えなかった。

『生き残るものは、互いに信頼し合えた者達となる可能性が高いでしょう。

 なら、利己主義者のシナンガル人にとって、良い授業と言えるわね』


 これが彼女の見解であり、事実、この作戦に関わる士官は誰もがそう割り切っていたのだ。

 だが、“それ”を知らされていない“下士官”である桜田が、その事に気付いていた、など誰が思い至るであろうか。


 思わず息を呑む山崎であった。


「理屈は兎も角、どれだけの人死にが出るか分かったものじゃあ無い。

 少尉の計算では、暴発が起きたなら死者の数は最大三千人。

 少なくとも数百人は下らない、と考えられている。

 君は、それに耐えられるのか?」


 僅かに俯いた桜田は再び緩やかに話し始めた。


 耐えられる、と言えば嘘になる。

 この作戦は、あまりにも非道だ。

 だが、自分は見ているのだ、と。


「見ている? 何を?」

 山崎は首を傾げる。

 それに対して、桜田は一人の少女の名を上げた。


「レイティア・ハンゼルカ」


 山崎には、その名前が何を指すのか分からない。

 だが、桜田はしっかりとした口調で言葉を続けた。

「彼女は偶々助かった。でも、助からなかった別の彼女は十人を下らない。

 その上で、もう一人の彼女を生み出すくらいなら……、あたしは鬼にもなります。

 兵士としての殺人から逃げるのは、あの時だけで充分です。

 少尉は私に“選択肢”を与えて下さったんです。

 今回また私が逃げたとしても、別の機会を捜してチャンスを下さるかもしれませんね。

 でもこれ以上、御迷惑をお掛けできません」


 未だ意味の掴めぬ山崎だが、どうやら桜田にとって今回の作戦指揮は苦痛と共に、何か大事な、いやその様な軽い言葉では済まぬ『何か』を守る機会なのだ、と云うことだけは理解できた。


 戸惑いを共にしながらも、山崎は頷く。


「君が了承しているなら、()れで良い。だが、辛くなったらすぐにでも言ってくれ、私も準備くらいは出来ている」

 納得の姿勢を見せる山崎に、桜田は笑いを(こら)える事をしなかった。


「ほら、山崎准尉って、やっぱり少尉にそっくりです!」



      ◇   ◇   ◇   ◇   ◇  



 七月二十日


 国境から一千百キロ地点。

 ここで、一時的にではあるが崖側撤退ルートと下方傾斜地撤退ルートが交わる。

 上方ルートの一部が途切れ、そこから坂を下っていくと大きな平野部が現れるのだ。

 尤もそこから五キロも進むとまたもや森は深くなり、その森を進む事を嫌うグループは再び崖上ルートへ向かう事になる。


 何にせよ、現在この平原には前方集団九千名がひしめき合ってキャンプを張っているのだ。

 平野部と云うこともあって物資投下もスムーズに行われるはずが、今回を含めての数回に渡ってはギリギリの量しか補給は無く、僅かでも不正を働く者が居たなら不満の種を生み出しかねない状況が生じている。

 いや、実際、少しばかりの諍いは起き始めていた。


 満月を過ぎてだいぶ経ち、夜空は再び月明かりを失い始めている。

 その中で三度目の広報、二度目の夜間放送が行われた。

 但し、今回は前方集団に対してのみである。


 少しばかり残った月明かり。

 その光量を増幅したカメラに捕らえられた地上のシナンガル兵達の顔色はヘリからならば良く分かる。


 AH-2Sに搭乗した小西の部下達は、既に笑いを抑えられない。

 無線は実に騒がしい。

『しっかし、非道い話ですよね』

『あの男なんか、良いネタにされるんじゃないんですか?』

『確かに! 小柄で美男子か。ありゃ三日以内には処女を失うね!』

 オスプレイ搭乗組で、噂の当人を確認していない搭乗員まで含めて全員がドッと笑う。

『DASの映像廻せよ』

『お前、そっちの趣味かよ。個室で良かったぜ』

『ば、馬鹿! どんな顔か気になるだけだ』

『シエネには男娼宿は無かったか……』

『やめろ~!』


『お前ら、さっさと始めろ。長尾のおっさんに言いつけるぞ!』

 一通りの騒ぎが収まるのを待って、小西が作戦開始を促した。


 そうして其の夜、シナンガル兵達は『善意』と云う名を(かた)った強烈な『悪意』に身を晒す事となったのである。


 夜空を貫いて東西幅一キロ強のキャンプ全域に声が響き渡る。

 “君たちの中には、故郷に妻や恋人を残してきている者も多いだろう。

 この映像で心を慰め、明日への活力にして欲しい“


 前回、街や田舎の風景を提供され、その身に力が入った経験を持つシナンガル兵達は其の言葉を素直に受け入れる。

 だが、今回の映像は彼等に対しては刺激が強すぎた。


 そう、飢え切った遭難者の口に分厚いステーキを押し込むほどに。


 最初は街中や公園に現れる優しげな女性の姿ばかりである。

 これにはシナンガル兵も素直な歓声を上げ、その容貌に甲乙を付けては盛り上がる。

 ところが、場面が変わると空気は一変した。


 かなり高級なクラブ・バーが映し出され、そこにはホステスとして妖艶(ようえん)と言って良い薄着の美女達が現れる。

 殆ど下着姿と言っても良いだろう。


 彼女達のすり寄る様な給仕の下に食卓を囲む者達。

 その姿に彼等は見覚えがあった。

 ラデク・チェルノフと共に、取り調べのための捕虜となった者達であった。

 チェルノフの姿こそ見えないが、映像に現れる誰もが鼻の下を伸ばしており、挙げ句、女性にしなだれかかっている者も少なくない。


 この映像は作り物ではない。事実である。

 但しチェルノフ自身は、この頃ホテルの一室に閉じ込められており、部下達がこの様な醜態を晒す羽目になったにせよ、それを止める術を持ち得なかった。

 何より百二十五名もが取り調べ対象となった以上、“分散して処置を行う”と言われたなら、それに異を唱える必要も感じなかったのだ。


 だが、映像を見ている者達はその様な事情を知りはしない。

 自分たちが泥に塗れて故郷への道をひた走り、既に二千名近い死者を出している中、贅沢にうつつを抜かす裏切り者が居るとしか見えないのだ。

 今回までの物資補給がギリギリの量であったことも影響は大きく、それら様々な事実が彼等に火を付けていった。


 実際には映像にまるで登場しなかったチェルノフの姿までを、その(まぶた)に焼き付けた者も少なくは無い。

『チェルノフも居るはずだ』、『そうに違いない』

 という思いは、容易(たやす)く記憶を改竄(かいざん)してしまったのだ。


 更に映像は移り変わる。

 輝く陽光の下、数名の水着の美女達が水際で戯れる。

 見知った士官達が酒と思われるグラスを片手に、彼女達と共に巫山戯ている。

 だらしなく伸びきった顔は、自分の上官とは信じたくないほどに情けない姿であった。


 この映像は、先に桜田がネルトゥスの甲板上で写した映像に、捕虜士官や兵士達の映像をCGで合成したものである。

 リンジーとアルバまで特別出演のおまけ付きだ。

 そして彼女たち(エルフ)二名を組み込んだのと同じに、士官や兵士の一人ひとりを立体カメラ(ソリ・ビュー)で撮影した上で、動きをモーション・キャプチャーで加工してある。

 基本データが揃っている以上、どの様な醜態も作り出すことが出来た。


 また、マーシアの顔にも加工を入れた。

 流石に彼女がこの様な行為に出る、となると真実味が薄れるからである。

 後に(これ)を知ったマーシアが、

『だったら、私が参加する必要など無かったではないか!』

 と怒り狂ったのだが、桜田は口八丁で誤魔化してしまい、これも隊員達の間で良い笑い話のネタになったものである。


 その様な内情は兎も角として、この映像の衝撃は敵味方双方に取って大きかった。

 

 男に終われて逃げ回るマーシアの姿を見たヘリ部隊員やネルトゥス乗員は、それが作り物と知っていても腹を抱えて笑う。

 挙げ句、水着姿の桜田が現れると口笛を吹いて九十名近い男性隊員は大いに盛り上がり、艦内では女性隊員に後から目隠しをされて巫山戯合う和気藹々(あいあい)とした雰囲気となった。

 洋上にひと月以上縛られていた彼等にとって、今ではどんな些細な事でも笑いの種であったのだ。


 そして同じ衝撃でも、『陽』の国防軍に対して『陰』となったシナンガル撤退兵達は、一言も声が出なかった。

 ヘリ部隊が引き上げると、暗闇の中、先の食料の不満以上に不穏な空気が流れ始める。


 数日を待つ必要も無かった。

 その晩の内に暴発は起きたのだ。



『戦場』と『性』の問題は切っても切り離せない。


 人は死が近付くと性欲が高まる傾向に有る。

 自分の(しゅ)を残そうとする生物としての本能の問題なのだ。

 普段は性欲が薄い人間ですら、自分でも驚くほどに性欲が高まるという。


 巧達の国では過去に外征を行った場合、国内からプロの慰安婦を雇い入れた。

 現地で女性に対する暴行は厳罰に処され、初めて起きた事件では上等兵(現在の兵長)が二等兵に降格された。

 事件を重大視した軍部は軍法改正を行い、強姦に対する実刑は全て『無期懲役』とまでなった。


 だが、この様な規律の厳しさは、当時としてはドイツに並んで実に珍しい例であり、米軍などは現地の女性を買うどころか、支配地域の政府に命じて女性を供出させると、これを『第五種補給品』と呼んだ。

 またノルマンディーに上陸した米兵がフランス人女性を度々(たびたび)強姦したが、これらに対する抗議を米軍は一切受け付けなかった。

 女性に対する対応はナチスドイツの方がまともであったとは驚きだが、こればかりは事実であり、またフランス各地に於ける同時期の女子児童(・・・・)の出産件数もそれを示すと言われる。


 最悪であったのはソ連である。


 強姦を兵士に対する『報償』として認めていたのだ。

 一九四五年五月にベルリンで強姦被害にあった十二才以上の婦女子は全人口の五十五パーセントにも上る。

 つまり二人に一人は強姦被害に遭っており、このため戦後のドイツでは堕胎禁止法を廃止せざるを得なかった。

 巧の国でも終戦当時、堕胎は違法であったが、同じく特例的に大陸からの避難民女性は二日市療養所で暗黙の内に堕胎手術が行われていった。

 そうして敗戦を迎えて米軍が上陸し、国内でも同様の事件が増加するにつれ、法律を廃止せざるを得なくなったのである。



 話をシナンガルに戻そう。


 こちらも『性処理』に関しては『現地調達』の方針であった。

 女王との会談で下瀬が語った通り、『報償』或いは『兵士の権利』として現地女性への陵辱を認める方向で彼等は外征に(おもむ)いたのである。


 処が、現地で女性を得るどころではなく彼等は敗れ、本国を出立して既に5ヶ月を迎えようとしていた。

 今までは“帰国”にのみ意識が向いていたため、それも辛うじて押さえ込めていたのだが、あの映像の刺激は強すぎたのだ。


 とは云え、女性など何処にも居ない。

 結果、華奢で小柄な兵士が彼等の欲望のはけ口となったのだ。

 補給が不足して食糧に余裕が無く体力も限界だったならば、幾ら性的に興奮したとしても体力が付いては来なかっただろう。

 だが、補給は満足とは言えずとも彼等の命を繋ぐには辛うじて事足りていた。

 そう、僅かに生命の危機を感じ、種の保存衝動が高まる程度の微妙なバランスでの補給量が計算されていたのだ。


 こうなると運悪く狙われた方は必死となって剣を抜いては抵抗する。

 当然だ。

 だが、多勢に無勢ではどうしようも無い。

 剣をたたき落とされるくらいなら良い方で、腕を切り落とされたまま身体を弄ばれると、出血により多くがその場で絶命した。

 それを見た別の兵士は、抵抗を諦めるが一人で十人、二十人と相手をすれば、やはり身体が持つはずもない。

 こちらも夜明けを見ずに息を引き取っていく。


 そうして狂乱の一夜が過ぎていった。


 日が昇り、遠目にも互いの顔が確認できる様になると、次第に我に還った兵士達は自分の犯した行為を恐れた。

 正確には言うならば、そこから生まれる復讐を恐れた。


 辛うじて息のある被害者に一人が剣を突き立てると、後は連鎖的に同様の行為が広がっていく。


 その直後には其の日の夜が来ることを恐れ、次の獲物は自分になるのではないかと周りと距離を取る。

 互いが互いを信じられなくなり、犯罪の現場に残ることを恐れて西へとひた走るだけであった。


 その日、前方集団の多くは一日に三十キロを走り、後には五百を越える死体と、その三倍を数える重傷者が残された。

 だが生き残った者達も次第に衰弱し、結局は死亡していく。


 残る撤退兵の総数は二万一千を切った。



 二日を空けて現場に辿り着いた後方集団一万四千は、多数の死体を前に、そこで何が起きたのかを直ぐさまに理解し、前方集団に近付く事を恐れた。


 つまりは彼等を明確な『敵』と認識するようになったのである。





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