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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

またいつか一緒に【第17話】

作者: 休止中

リレー小説(第二弾)設定・注意事項 


 ★全40話

 ★一話2000文字以上

 ★登場人物数制限なし

 ★ファンタジー要素無し

 ★SF要素無し

 ★地の文は主人公視点

 ★重複執筆可

 ★ジャンルはその他

 ★執筆予約制廃止(予約を入れてくださる著者様を拒みはしませんが、ある程度の執筆予約が入ってからの執筆開始はしません。執筆予約を入れられた著者様に関しては、活動報告に掲示させていただきます)

 ★執筆著者様は、執筆前にご連絡ください

 ★執筆投稿後、必ず御一報ください

 ★あらすじは、前話までの要約を明記

 ★全ての物語を聖魔光闇が気に入り登録します

 ★後書きに執筆著者様募集広告を添付


 1話:聖魔光闇先生 http://ncode.syosetu.com/n1590t/

 2話:日下部良介先生 http://ncode.syosetu.com/n2296t/

 3話:ふぇにもーる先生 http://ncode.syosetu.com/n3991t/

 4話:koyak先生 http://ncode.syosetu.com/n4630t/

 5話:創離先生 http://ncode.syosetu.com/n8318t/

 6話:蟻塚つかっちゃん先生 http://ncode.syosetu.com/n9612t/

 7話:聖魔光闇先生 http://ncode.syosetu.com/n1100u/

 8話:伝次郎 http://ncode.syosetu.com/n2759u/

 9話:koyak先生 http://ncode.syosetu.com/n4425u/

10話:このはな さくら先生 http://ncode.syosetu.com/n4766u/

11話:鳩麦先生 http://ncode.syosetu.com/n8057u/

12話:ポテトバサー先生 http://ncode.syosetu.com/n1332v/

13話:聖魔光闇先生 http://ncode.syosetu.com/n5466v/

14話:真野 優先生 http://ncode.syosetu.com/n8285v/

15話:koyak先生 http://ncode.syosetu.com/n9776v/

16話:伝次郎先生 http://ncode.syosetu.com/n1985w/


よろしくお願いします。

 嘘……だろ?

たったの一瞬だけ、しかし鮮明に僕の目に飛び込んできた光景。

それに僕はただその一言しか浮かんでこなかった。

 現実なのかすら理解の出来ないまま、パソコンに向かう。

僕は自分の部屋で自分に言い聞かせるように「何かの間違いだ」と唱え続けた。

 しばらくそんな事を続けていると、僕の左手は無意識にあのページへ画面を変えていた。

「……復讐」

黒い画面に文字が浮かぶ、そして、少し文字から目をそらすと画面の中で僕が僕を睨んでいる。

 裏切り者、自分の気持ちで遊んでいた奴を許すのか?

そう言っているように見えた。

その目が僕の心をゆっくりと揺さぶり、マウスのカーソルは自然とメールを開いていた。

【対象の追加 『若宮はる

そこまで打ち込むと、机の上で携帯電話が音楽を鳴り響かせながらカタカタと何度も動いた。

「……誰だ」

電話を掴むと、耳に押し当てる。

「もしもし?」

《智也君! どうしよう!?》

遥だ。

なんだ、こんなときに。

呼吸を整え、何事もなかったかのように聞き返す。

「どうしたの?」

『勝俊君が! さっ、刺された……』

「勝俊が!?」

刺された? 遥の前で?

『救急車は、呼んだけど……ど、どうしよう!?」

「お、落ち着け。深呼吸だ」

僕がそう言うと、電話口に息が吹きつけられる音が聞こえた。

『ど、どうしよう……』

さっきよりも声のトーンを落として僕に聞く。

「今、勝俊は!?」

『苦しそうで……血が…… 勝俊君、大丈夫だから、もう少しで救急車が来るから。あ、救急車! こっちです! こっち!』

遥が言い終わる前に電話は切れ、僕はただ、呆然と電話を耳にあてたまま固まっていた。

「……くそっ」

僕は携帯電話を少し強く握ると、それを机へ放り投げた。

 腹が立った。

事故にあった自分を呆然と見ていた奴が、遥を奪った事。

そして、そいつが刺されているのを必死で助けようとする遥が。

何より、そいつを一瞬でも助けようと思った自分に、腹が立った。

「ふざけんなよ!」

机に拳を振りおろすと、机に乗っているものが音をたてて動いた。

そして、それに反応するように携帯電話がブルブルと震えた。メールが来たらしい。

 僕は少し戸惑ったが、携帯電話へ手を伸ばし受信箱を開く。

「……来栖?」

【あの後どうなった? 怪我したって聞いたけど】

僕はすぐにメールを打ち返した。

【僕はたいしたこと無いよ】

【そっか、良かった。最近本当に少しだけど智哉の気持ちが分かった気がするよ 幸せっていうか僕は指だけだったから 義手を使ってようやくボードを叩いて文字が打てる もう少し待てば制度の良い義手が届いて物が掴めるようになるから 智哉よりはだいぶマシだけど まだ電話を持てないからメールで話さないといけないんだ 面倒だけどね そうだ、優菜の事何か知ってる?】

長々と垂れ流された中途半端な謝罪の言葉に苛立ちながらも、最後の質問は少し引っ掛かった。

優菜……どこかで……

【優菜?】

【僕の彼女の石谷いしや優菜だよ 若宮さんの家で倒れてて、その後すぐ退院したんだけど】

「なにっ!?」

思わず声に出た。

石谷。おっさんの娘だ。

だがおかしい、来栖の家にあった写真に写っていたのは紛れもなく八草椎名だ。

【八草って言うんじゃないのか?】

【八草? ・・・いや石谷だよ前にメールしたと思ったけど】

僕は今までのメールを「石谷」で検索をかけてみた。

そして、まだ開かれていないメールの中に来栖から届いたメールが埋もれていた。

丁寧に振り仮名まで振られている。【僕の彼女になった石谷優菜(いしやゆうな)さんです】と書かれているメールに送付された画像に写っていたのは

「はぁ!?」

八草椎名だった。

僕を突き飛ばした、あの女だ。

「なんだよこれ……」

少し照れている来栖と共に、いつかのメールで送られてきた。アイドルのような椎名が写っている。

【優菜は双子でさ 全然見分けがつかなかったんだよ お姉さんと】

双子……か。

 僕は黒崎さんの持ってきた資料の事を思い出していた。

あの時のおっさんの娘さんは二人。

石谷優菜と石谷咲菜。

【もしかして、お姉さんの名前は、いしやさくな

 文字を打ってみて、ある日のひらめきが思い起こされる。

そして、頭に浮かんだ文字列をその隣に並べた。

《いしやさくな  やくさしいな》

似ている。

一文字ずつ、目で追った。

「そう言うことか」

アナグラムだ。

文字を入れ替えて別の名前を作った。

と言うことは、石谷咲菜は、あの時……事故に遭った八草椎名と言うことになる。

いやまて、双子だったら、まだ断定はできない。

それに、仮に一人事故に遭っていたとして、もう一人も僕の前で血を流していた。

僕はとにかく情報が欲しかった。

【区別がつかないのか、じゃあ入れ替わったら分かんないな】

【何度も間違えて怒られたよ その上刺されるし・・・ このまえようやく彼女の居場所を突き止めたんだけど・・・それより後は思い出したくない】

たしか、来栖は彼女に刺された上にそいつを探していたんだった。

復讐しようとして、そこを僕に復讐されたわけか、ざまぁみろ。

【来栖も、ようやく探してた彼女に会えたのにな】

【いや会えなかったよ】

会えなかった?

【彼女が倒れてたから殺されると思ったんだろ?】

【そうだけど あの子は優菜じゃない 最初は気がつかなかったけどね でも首にほくろが無かった】

【最初はって、あの後また会ったのか?】

【一応第一発見者だから 写真を見せて貰ったんだ】

こんがらがってきた。いったん頭の中を整理しよう。

 つまり、八草椎名は石谷咲菜の偽名。

何のためにそんな事をしたのかは分からないが、おそらくそうだろう。

 そして、咲菜は双子で、来栖の付き合っていたのがその妹。つまり優菜だ。

来栖によると病院に運ばれたのは優菜じゃない、つまり姉の咲菜の方。

……と言うことは、三日月の彼女として僕が初めて会った椎名と名乗る女は、妹。

 すると、僕の電話が鳴った。

メールじゃない。

電話を耳に当てると、遥が大慌てで泣きながら何かをしゃべっている。

しゃっくりと涙声で全然聞きとれない。

そして最後に「早く来て」と言って電話は切れてしまった。

 さらに、メールが二件入った。

一件目は来栖【勝俊が刺されたらしい! 病院に運び込まれたから早く来たほうが良い】

二件目は黒崎さんだ【これからお迎えに上がります】とだけ。

 程なくして、他の車と少し違うエンジン音が僕の家の前で止まった。

これはリレー小説です。

リレー小説とは、複数の筆者による合同執筆(合作)を言います。

御参加頂ける方は 聖魔光闇先生までメッセージにて、ご一報ください。

参加していただける方は、再度メッセージにて、正式に依頼させていただきます。 

その後、投稿後にもう一度ご連絡いただきますよう、お願いいたします。



と言うわけなので

リレー小説「またいつか一緒に」ご興味をもたれた方は、聖魔光闇様までどうぞ。

とても緊張しましたが、楽しいですよ!

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― 新着の感想 ―
[一言]  遅くなって申し訳ありません。  爆弾処理、お疲れ様でした。  またまた復讐劇の始まりですね。どうなっていくのでしょう。  そして、双子説が確定的になりましたね。この後どうなっていくのか、…
[一言] 執筆、お疲れ様でした。 16話の流れから、青春編に流れ込むのかと思いきや、智哉の感情が沸騰してしまい、とんでもない事になってきましたね。 代行業者云々の謎を引っ掛けたまま、更なる復讐の執…
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