2/2
出会い?
田舎をみわたせる丘。すごく景色がいいんだ。
誰も知らない、私だけの秘密の場所。
この丘までの道のりは険しいから、知ってても近寄れないけど…。
ふわっと柔らかい風がふく。
「気持ちいー…」
ここにいると落ち着く。
…よし、一呼吸おいたし!
「がんばろ…「っああーーーーー!!!」
「うわああっ」
突然後ろから叫ばれ私もつられて叫ぶ。
嘘!バレた!?
「おまっ…カズミ!?」
「高志っ!!」
高志は私の幼なじみ。まさかこんなとこであうなんて…。
私はその場から立ち去ろうと荷物をまとめる。
「ど、どこ行くんだよ…」
私がいたことに相当驚いたのか、言葉がオカシイ…。
「どこでもいいでしよ…」
少し冷たく言いながら私は険しい道を慣れた様で下りていく。
そういえば高志は傷だらけだったな…。私も慣れていない頃は傷だらけになったなぁ…。
さて、高志が見えなくなったところで別の場所を探さなくちゃ。
いいとこあったっけ…。