表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

【第1章】俺、創れないのに透明性を語る

透明性が流行ったのは、AIアートが流行った翌週くらいだ。

絵師も小説家も、みんな口を揃えて言った。


「これからの時代は、“創造のプロセス”が信用だ!」


……いや、完成させてから言え。


人類は気づいてしまったのだ。

描けなくても語れる。

作れなくても批評できる。

創造力ゼロでも、「透明性」を叫べば有識者の仲間入り。


そして、俺もその波に乗った。


俺は未来から来た。

本来なら技術を教え、文明を進歩させる立場だ。

だがこの時代に来て最初に学んだのは──

「創れない奴ほど、声がデカい」という現象だった。


だから俺も言ってみた。

「創造の信頼性は、履歴に宿る!」


会場は湧いた。SNSは炎上した。俺のアカウントはバズった。

結果、なぜか**“創造透明性システム”**を作る羽目になった。


いや、俺も何言ってるかわからん。


でも、勢いで作った。

ブロックチェーンに制作履歴を自動で刻み、

使ったソフト、触った秒数、筆圧の変化、

ついでに脳波まで記録する、完璧な監査装置。


「これで創造は守られる!」


そう豪語した瞬間、

隣の学生が俺の作品をAIで描き直してNFTにした。


──五分で。


……うん、未来、だいぶ終わってんな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ