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第35話 意外な再会


 いよいよ大会の日がやってきた。

 俺の体調は当然ながら万全だし、ミュウも心身ともに良好だ。


「ミュウちゃん、頑張ってー!」


 ミュウは職場でも良好な人間関係を築いているようで、応援に来てくれた給仕やお客さんもいるようだ。


 残念ながら俺の職場仲間は来ていない。ミュウの仕事に比べれば薄給なので、忙しくて来れないんだろう。


 さて、会場にネオシャイラも到着したようだ。自信に満ちた表情でカメに乗ってやってきた。今日の戦いでも間違いなく俺たちを苦しめるだろう。ミュウとネオシャイラは握手をしているが、その眼はバチバチとやり合っている。俺とカメも握手を交わしてはいるが既に臨戦態勢だ。


 だが敵はネオシャイラだけではない。俺の前にエントリーしてたもう一人の召喚士とパートナーの召喚獣もいる。元々がそいつらとの一対一の予定が、ネオシャイラの参戦によって三人での一発勝負に変更になった。三つ巴の戦いなんて初めてだし、なかなかに難しい状況だ。


 試合開始直前になっても三人目の召喚士が現れない。運営たちが話し合っていると、怪しげな布地のマスクをかぶった人物が入ってきた。どうやらあいつが三人目の召喚士らしい。


 召喚士の頭上には鳥が飛んでいる。大きさはカラスより少し大きいくらいだろうか。鳥の動きなんて普段から観察してるわけじゃないからどんな動きをしてくるかイマイチ分からない。注意が必要だ。


「ミュウ。変な格好の召喚士だけど油断するなよ」


 ミュウは俺の言葉を聞いてるのか分からないくらい反応がない。視線を第三の召喚士に集中している。というか、滅茶苦茶困惑した表情で見つめていた。


「ミュウ?」


「聞こえてます。油断なんてするはずないじゃありませんか。……だって、だって、あの鳥の召喚獣のマスターが、私とシャイラちゃんの先生なんですから!」


「なんだって!?」


 サングラスではっきりとは分からないが、ネオシャイラの視線も先生とやらに集中しているように見える。ミュウを信じていないわけじゃないけど一応確認してみるか。


「ネオシャイラ! あれがお前の先生なのか?」


「そうよ。……い、いえ、違うわ! 私はあんな人物に会ったことなどない!」


 どうやらネオシャイラは先生とあった過去を捨て去りたいらしい。あるいは、ネオシャイラとしての設定を忘れてシャイラに戻っていたか。いずれにしても、それくらいの衝撃を受けているのは間違いない。やはり本物の先生らしい。


 まさかこんなところで会うことになるとはな。だが今のミュウはすでに先生への想いを振り切っているはず。


「ミュウ! 大丈夫だな、いけるな!?」


「はい! 任せて下さい!」


 いい返事だ。これなら何の心配もない。ここで勝って不誠実な師を超える。ミュウがさらなる自信を手に入れるおあつらえ向きなイベントじゃないか。


「よっしゃ、俺もやったるぜ!」

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