表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

神鳴

作者: 尚文産商堂

室町時代ごろからとされているが、おそらくはさらに以前へとさかのぼることができるだろう。

岡山県砂賀町にある砂賀城、その鎮守として坐します、今では星観神社と称する神社で行われている神事だ。


これは春分の時間に合わせて行われている。

春分は太陽が春分点という黄道0度の地点を通過した瞬間のことをいう。

このときに、星観神社では神鳴(かみなり)と呼ばれる神事を斎行する。


神事は春分日の前日、つまり春分が属する日の前日からはじまる。

この日から神職は斎行のための品物を蔵から出してきて、それらを神社の中で清める。

清め方は水を3回かけ、祝詞をあげるというものだ。

ちなみにこの水は砂賀城の中にある井戸から、くみ上げてすぐの水をつかうことになっている。

そしてこの日はそのまま神職は神社の中で徹夜で神事を行う。

なお火元は神社の建物の中にあるろうそくだけとなる。


そして翌日、指定された時間までに神社の外へと神職は現れて、品物をそろえる。

このときには神職だけではなく、氏子総代などもそろう。

品物は神職がもつものもあれば、氏子総代などが持つものもある。


時間となる瞬間、神職が鶏鳴を告げる。

腹の底から出すようにして、「おおぉぉ……」と声を出す。

氏子総代たちは、それに合わせるようにして、清められた品物を用いて、定められた所作を行うことになっている。

あるものは手に持っていた絹をちぎり、あるものは持っていた板を叩く。

そしてこれ自身は1分ほど続いた後、終わる。

これが神鳴と呼ばれる、砂賀藩の春を告げる神事である。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ