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死に際のすゝめ  作者: ヒロイン。
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第一話 『変わった』

最後まで読んでください。お願いします。

そこは死にやすい島だった。

2050年、世界の人口は増えに増えて、資源不足が世界的に問題となった。これ以上人口が増えると地球では暮らせなくなると世界政府内では予想された。

では、どうするか?宇宙開発なんて進んではいない。他の星に移住するなど不可能だった。そこで、世界政府が一番手っ取り早いと言ったのが、

『人を減らす』

その一言だった。減らすためにはどうする?死のウイルスでもばら撒くか?そんなものは無い。殺し屋を雇うか?こんな計画に喜んで参加する殺し屋などこの世に1人居るか居ないかだろう。そこで、世界政府内の日本最高権力者は思い付いた。

『殺し屋を雇わなくても、人に殺し合いをさせれば良いではないか?』


2053年、聖薩島せいさつとう内公立聖薩中学校にて、

僕は、徒然つれづれ 憂徒ゆうと、生まれも育ちも聖薩島の中学2年生、

と言っても今は四月で、昇級したばっかりなのだが。

これからもだるい授業を受けなければならないと思うとそれだけであくびが出る。さてさて、新たな入学生を迎える入学式も終わり、今日は正式な二年生としての登校の始まりだ…

朝ごはんを食べ、外に出る。二年生になっても変わらない風景が僕を迎えてくれた。そして、いつものところへ行く。

そこは、僕の家に近いところで、交差点だった。そこで、僕の幼馴染の駒井田こまいだ けいが僕のことを待っている。

「よう、憂徒。二年生初日、気合い入れて行くぞ!」

「うん、行こう!」と言い2人は歩みを進める。

「二年生になっても何も変わらないのかな?」と憂徒。

「授業内容以外はな、多分」と佳。

そんな話をしているうちに学校に着いた。

そして、まず玄関に張り出されているクラス替えの名簿に目を向ける。幸い、また佳とは同じクラスで良かったと思う。そういえば、クラスも変わるなと思う。

そのまま、靴箱に向かう。あ、そういえば靴箱の場所も変わるなと思う。

靴を上靴に履き替えて、一年生の頃とは違う教室へ向かう。クラスの面子と挨拶を交わしそのまま自分の席を探してそこに座る。朝のホームルームまでは大好きな本を読んで暇を潰していた。

題名は『死に際のすゝめ』と言う本だ。主人公が様々な危機に直面するものの、洗礼されたスキルで次々と回避していくという小説だ。上下巻に分かれていて、しかもそれぞれが分厚いせいで一年生の後半からずっと読んでいてようやく今下巻までいったところだった。しばらく読んでいると、ガラッと教室のドアの開く音がした。先生だ。

今学期の担任も一年生からの担任だった楠木くすのき先生だった。優しく、教え方も良い先生で気に入っていたので、そのままで良かったと心の中で思う。言えば、僕は変化が好きでは無いのかもしれないと自分で勝手に自分の本性を当てようとする。

そんなことを考えていたせいで先生の話を聞けていなかったが、急に真面目なトーンで

「これから大事な話をする。」と先生は言うもんだから耳を傾ける。そして、

「みんなはこの島、聖薩島が世界政府によって作られた実験的な島だということは知ってるな?」同意の声が教室内に響き渡る。

「今日から聖薩島の名前は変わる」そう言いながら黒板に何かを書き始めた。そして、そのあとに見えたのは

『生殺島』と言う文字だった。

一同がどよめく。

「ふざけないでくださいよ〜、先生」と生徒の1人が言うが、

「本当だよ」と先生。生徒の声を遮るようにでかい声で、

「それに伴って、今日からこの島の中の法律は変わる、その名は

『殺人条例』だよ。」と先生は本当に言っていた。一語一句、ハキハキと。

面白かったらいいね下さい。

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