論点1 “マトリックスの世界”は到来するのか?
信頼度S ロマン度A
筆者:この都市伝説企画第1回は“映画マトリックスの世界”は到来するのかどうかについて語っていきたいと思います。
質問者:あの……私、マトリックスという映画を観たことが無いのですが……。
筆者:なるほど、凄く簡単に説明しましょう。「マトリックス」というのは仮想世界の名前のことです。
天才ハッカーの主人公は自分の生きている世界に違和感を覚え、色々な敵と戦っていきます。しかし、最後の局面では実は自分が“現実世界“だと思い込んでいた世界が”仮想世界“だったという話です。
そして最後に分かる結末としては自分の脳味噌だけになって“仮想世界”に繋がれていたという感じです。“永遠の命“がある意味得られるということですね。
つまり、この論点は言い換えると“仮想現実の世界で永遠に生きることが出来ますか?”と言う問いになります。
質問者:脳味噌だけになってしまっているだなんて何だか怖い話ですね……。
そんな世界が本当に訪れるのでしょうか?
筆者:まぁ、結論から言うと僕は半分無いですが半分訪れると思います。
無い方についてまず話させてもらいますが、“脳だけになる“という状態はあまりにもコストがかかり過ぎます。
脳を保護、活かすための装置に繋げるほか、酸素と血液を常時送り続けなければならず余程の大富豪でもないと生命維持活動すら難しいでしょう。
また、意識だけを電脳世界に移送すると言った方法についても“徐々に移行する“または”一気に移行する”というどちらの方法にしてもあまりにも生命としてのリスクが高すぎます。
長期間永続的に行わなければならず動物実験としても実証がしにくいと思います。
質問者:どんな中間的技術があれば移行可能だと考えられますか?
筆者:僕は、まずは“夢をみている状態”でアバターを自由自在に操作できることが大前提だと思います。その段階を経て初めて意識から切り離すことが出来るかどうかの段階に入れますね。
※起きている状態なら脳にチップを埋め込まれていると自由にアバターを操作出来る可能性が高いと動物実験で実証されています。ただし、人間でのリスクの検証はまだ先になりそうです
質問者:つまりは、無意識のうちに自由自在にアバターを動かせるようになったのなら意識を移送することも出来るかもしれないというわけですね?
筆者:そういうことです。ただ現状夢の世界についての解明も進んでいませんし、ましてやアバターをその状況下で自由自在に操作するなんて一体何ステップ踏めばいいのか分かりません。
つまり“永遠の命”は始皇帝時代から支配者は皆求めているわけですが、何か革命的な技術革新でも無ければ今の技術の延長線上では不可能でしょう。
質問者:“半分訪れる”というのはどういったことになりますか?
筆者:今話題の“メタバース“の世界の延長線上に似たような仮想現実世界での生活をしていくという時代訪れるという風に見ているからです。
質問者:ですが、本当に“メタバース”の世界なんて訪れるんですか?
今のところはゲームの話ぐらいしか聞きませんけど……。
筆者:この“メタバース“についてはちょっと色々と論点があります。
現状についてはまた別の項目で触れさせてもらいます。ここではコンテンツとしての将来性のみに絞っておきます。
“メタバース”が注目されている理由の一つとしては社会的要求があるように思います。
質問者:どのような社会的要求があるのでしょうか?
筆者:やはり感染症の問題が出てきて、ウェブ上でのリモートワークなどが広がりました。
その一環でブロックチェーンなどの技術を活用すれば色々な仕事の業務も出社せずに済むようになることが期待されているためです。
これには出社しなければいけないという固定観念があるので、日本は国家規模の協力プロジェクトが無いと難しいかもしれませんけどね。
質問者:なるほど……。
筆者:また、世界の潮流として産まれた場所や性別によって生じる差別をなるべく無くしていこうと言った機運が日に日に高まっているように感じます。
こうした潮流ともメタバースのアバターという観念は非常に相性が良いモノなのです。
質問者:確かに見た目にコンプレックスがある方が自分の好きなアバターに自由自在になることが出来るのだとしたらそう言った問題は解決しますよね。
筆者:そうですね。要素としては必ずこれから広がっていく概念であることは間違いない訳です。
今はブロックチェーンなどの処理能力に課題があり、同時接続数が増えれば増えるほどかなり重くなってしまうと言った状況ですが、技術が発展していけば確実に仮想現実の空間というのは今のあらゆるコミュニティを凌駕する存在だと思います。
質問者:否定的な意見としてはどのようなものがあるのでしょうか?
筆者:かつて電通が同じようなことをして失敗したという歴史があります。
全く世間的には認知されていませんが「セカンドライフ」というVRプラットフォームを作りそこでコミュニティの作成をして生活をすることが推進されようとしていました。
数多くの広告を出資する企業や大学などの協賛などをしましたが、広まることなく細々と今も続いていると言った感じです。
まぁ、ようは大失敗だったということです(笑)。
質問者:なるほど、過去に失敗例が存在するんですね。どうしてそんな失敗をしてしまったのでしょうか? その失敗はメタバースで起きる可能性はどれぐらいあるのでしょうか?
筆者:「セカンドライフ」が失敗した理由の一つは今よりも技術が後進的だったために、ポリゴン的なアバターとしてあったために“あまりにも見た目がよろしくなかった”ということが一つ挙げられます。
後は挙動がかなり怪しく“そこで生活している感じ”があまり無かったのでしょう。
言い換えれば、仮想現実世界の大前提としてある没入感が薄かったのです。
質問者:なるほど、そう言った失敗例は技術の進歩によって解決していきそうですね。
筆者:そうなんですね。そこが大きな違いになります。
その上で社会的要求も重なれば爆発的に広がる可能性があるのです。
特に仮想世界での自由度の高い新しいビジネスとしての注目されています。
現時点においては参入することに対してかなりの規模が必要であるためにビジネスという面においてはかなり大きな資金を要します。
一つのイベントに企業が参加するだけでも3000万円とかするそうです。
ですが、より安価になり今のYOUTUBEのように誰もが参入し、事業主となることが出来るような体制になれば、参入障壁が大きく下がりますので、瞬く間のうちに一般にも普及していくでしょう。
現時点では高額なヘッドセットが今の状況では必要ではあるようですが、それについてもスマートフォンのように生活必需品となっている可能性もありますからね。
10万円前後の価格で高度な没入感が得られれば1人1つのヘッドセットもしくはスマートグラスなどを持っていても何らおかしくはありません。
質問者:確かにスマートフォンのような必需品ですと10万円あっても欲しいという感じは分かります……。
筆者:ただ今の“メタバース“と呼ばれる存在がそのまま”仮想現実“として定着するかどうかはまだ未知数のように思えます。
試みとしては必ず広まっていくものではありますが、より良い仮想デジタルコンテンツが登場すれば一気に皆が流れていく可能性はありますからね。
いずれにせよこの流れについては注視するべきコンテンツであるように思えます。
ビジネスとしては初期に参入したほうが有利でもありますしね。
世間ではこの仮想現実世界で暮らしていくという流れを「web3.0」と言ったりもします。
質問者:なるほど、web3.0というのは聞いたことはありましたがそう言うことだったんですね……。
筆者:web3.0は日本政府も推進していますからね。
また、ブロックチェーンの技術を活かしたDAOというビジネスモデルも想定されています。
これは会社が独自のトークン通貨を発行しその会社やコンテンツを発展させてくれた人に対し配布します。
このトークンは今の株式のような価値もありスマートコントラクトで分配し、金銭的な取引も行われます。
まぁ――横文字ばかり並んでいますが、凄く簡単に言えばデジタル版株式だと思っていただければいいです。ただ、プロジェクト単位として作れるために多くの選択肢が広まります。
質問者:そんな新しい出資方法も出来そうなんですね。
この仮想現実の流れに関して何か懸念点はありますか?
筆者:懸念点としては“仮想現実世界のみ“という状態はやはり難しいように思います。
いかに家にいたとしても必ず現実世界で食事や排泄などの行為は行わなければいけません。
仮想空間でご飯を食べることによってリアルな肉体にも栄養が行渡ったりするという状況についてはもっと先の話になるでしょう。
また、没入感が増せば増すほど現実との境目が分からなくなってしまったりする可能性はより上がります。
今の3Dゲームの状況下でもそう言った現実とゲームの境目が分からなくなってしまう人間というのが存在していますからね。
没入感が高まれば高まるほどよりそういった傾向は強まり、リアルでの犯罪発生可能性は上がっていきます。
質問者:確かにそう言う問題は起こりそうですよね……。
筆者:いずれにせよ、映画で起こりそうなことというのは近い将来に起きる可能性はあります。
最短では5Gの次世代である6Gの世の中になると、大きく処理能力向上が見込まれ参入障壁が下がるのではないかと言われています。
質問者:6Gではどのようなことが出来るようになるんですか?
筆者:僕も技術者では無いので、一般的に言われていることのみを書かせてもらいますが、多人数同時接続をしても遅くならないということです。
まさしく仮想世界に求められたスペックを備えることが出来そうだということのようです。
質問者:具体的には何年後ぐらいからそう言う世界に移行しそうなんですか?
筆者:これまでの技術的な進歩について挙げさせてもらいますと、2Gが1993年。3Gが2001年、4Gが2010年、5Gが2020年にそれぞれ導入されました。
つまり、ここまでおよそ10年おきぐらいに大きな通信技術の発展が行われてきたわけなんですね。
そうなりますと遅くとも2030年ごろには6Gのweb3.0の仮想世界に移行している可能性が高そうです。
技術革新次第ではもっと早くなる可能性もあると僕は思っています。
質問者:なるほど、そうなると10年後には「映画マトリックスの世界」と言うのに私達も入っていけるかもしれないのですね。
筆者:そうです。早くて5年後ぐらいの近い将来、Web3.0の世界に移行しそうになったら、根拠を持った上ですぐに反応したほうが良いかもしれません。
同じことをやるにしても初期に参入した人が一番儲かりますからね。
もっとも、信じるか信じないかはあなた次第です!
※根拠が明確でない場合は詐欺である可能性があります。それらを考慮した上で注意して動向を見守りましょう。




