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僕の世界は厨二病 ~厨二病でも真っ当な社会人として生きていきたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆


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80.知りたくなかった(泣)

 信楽さんも寝ているということなので僕は一人で食事に行くことにした。

 碧さんによると食事の用意は問題なく出来るらしい。

 メイドさんが24時間交代で勤務していてサービスしてくれるとか。

「普通のメイドは僕に近づけないんじゃなかったっけ?」

『食事の用意だけです。

 給仕が必要なら胡堂を呼びますが』

「いらないから止めて」

 給仕させるためだけに胡堂くんを呼んだりしたら不機嫌どころじゃないだろうし、僕だって朝っぱらから男の娘に給仕されても嬉しくない。

(見た目だけなら極上だがな)

 だが男だ!

 なので僕が食堂に行くとテーブルに朝ご飯の用意が出来ているだけで誰もいなかった。

 シーンと静まりかえっただだっ広い食堂でモソモソと食べる。

 朝食はとても美味しかったけど間が持たないなあ。

 こんなことなら居間(リビング)にすれば良かった。

 あそこならテレビもあって暇も潰せるのに。

『退屈でしたらスマホをご覧下さい』

 碧さんに言われてスマホを取りだしてみたらニュース番組が流れていた。

 やっぱり第一面(違)は相沢さんだった。

 今日の午前中に専用機で国外に向かうらしい。

 何時間も先のことなのに既に空港には見送りの人たちが詰めかけているそうだ。

 露骨に宗教団体化している(泣)。

「それにしても専用機なんかあったの」

『相沢様にはお側付きの他にコンサートスタッフだけでも数十人規模の要員がついていますから。

 民間航空機では対応しきれなくなったということで』

 そうなのか。

 僕、相沢さんをまだ舐めていたみたい。

 確かに年の半分は海外を回っているのなら民間の旅客機なんか使うより自前で用意した方がいいよね。

 国際的な企業の経営者がビジネスジェットを持っているのと一緒だ。

 矢代興業にもあるもんね。

 もっともあれは専用機じゃなくて予約制みたいだけど。

 ちょっと待って。

 何十人も要員(スタッフ)がいるって?

 そう思った途端、碧さん(サトリの化物)が教えてくれた。

『相沢様の場合、コンサートの運営も自前でやっています。

 というよりは矢代芸能に専従のチームが作られていて』

「ああ、矢代芸能か。

 あそこは芸能関係のスタッフなら全部揃っているんだっけ」

『そうですね。

 コンサート会場の手配から施設企画、準備・計画・実行・撤収まですべて対応します。

 それだけではなく』

「なく?」

『相沢様の護衛も兼ねています。

 特に周辺警護はいつでも盾になって死ぬ覚悟が当然とか』

 相沢さんの聖騎士隊(護衛)ってそんなに凄いのか。

 気がつかなかった。

 僕と会う時の相沢さんって凄い美女だけどちょっと抜けている普通の女の人でしかないからね。

 まあ壮絶に綺麗で超常現象を起こしまくりだけど。

 スマホの画面が次のニュースになっていた。

 アメリカでノーベル賞級の科学的発見があったみたい。

 某大学の研究チームがよく判らない宇宙の謎のひとつを解明したかもしれないと。

 僕には関係ないよね?

『Ground Arrow Generatiom Technical Universityですね。

 通称GAGTU。

 まだ新しい大学ですが驚異的な研究成果をあげ続けていて注目の的です』

 碧さんがしらっと言ったけど何そのダサい名前は?

(グランドは大地。

 アローは矢だな。

 ジェネレーションは代か)

 無聊椰東湖(オッサン)が白々しく言った。

 さいですか。

 気づかせてくれてありがとう(泣)。

「これ、ロンズデールの?」

『そうです。

 宇宙人のメンバーが中心になって設立した工科大学で宝神総合大学の提携校です。

 母体はロンズデール・グループですが運営権は矢代財団が握っています』

 正確にはロンズデール姉妹ですが、と碧さん。

 聞きたくなかった(泣)。

 何で朝っぱらから気が滅入る話ばっかり聞かなきゃならないんだろう。

 僕はスマホの電源を切って無心に食べた。

 珈琲のお代わりは断って席を立つ。

『どうしますか?』

 いや、だからRPGじゃないんだから。

居間(リビング)に行ってまったりしたい」

『御意』

 碧さんの案内(ナビ)で連れていって貰う。

 まだ一人では迷子になりそうだし。

 居間(リビング)にも人影がなかった。

 僕、とことん敬遠されているみたい。

「珈琲飲みたいんだけど」

『用意は出来ています』

 カウンターの所にワゴンがあった。

 珈琲ポットとお茶請けが載っている。

 用意がいいのは不気味なくらいだ。

 まあいいか。

 僕は窓際のソファーでまったりしながら珈琲を飲んだ。

 窓の外は相変わらず土砂降りだ。

「相沢さんって今日海外に行くんじゃなかったの?」

『空港周辺は晴れています』

 さいですか。

 ちなみに相沢さんが飛び立つのはこの近くの民間空港からだそうだ。

 ほぼ矢代グループ専用になっているけど、規模的には中型の旅客機なら発着出来るらしい。

 僕もビジネスジェットで使ったことがあるけど、あの時は小規模な空港だったはずだ。

 大拡張したんだろうな。

 矢代興業だし(泣)。

「あまり聞きたくないけどその専用機を運用している航空会社って」

『矢代航空です。

 主に矢代興業関係の仕事を請け負っています』

 そうだよね(笑)。

 矢代興業が大事な相沢さん(聖女様)を他社の手に委ねるはずがない。

 それに今の矢代グループなら世界中と取引があるはずだから、自前の航空会社くらい持っていて当然か。

 てことは。

『矢代海運も成長中です。

 本社は租税回避地(タックスヘイヴン)にありますが』

 そういえばそんな話をちらっと聞いた気もする。

 矢代興業の役員会で。

 運輸とか全然判らないからスルーしたけど。

 通信関係では裏で色々やってるみたいで教えて貰えなかった。

 というよりは複雑過ぎて途中で諦めたんだよなあ。

 ネットワークは宇宙人の担当だから表向きには矢代グループに入っていないらしい。

 世界中に厨二病の人たちが作ったり資本参加したダミー会社みたいなのがたくさんあって、独占禁止法とかに引っかからないように裏で連携しているとか。

「そういうのってもう複雑過ぎて制御不能なんじゃない?」

 思わず聞いてしまったら回答があった。

『可能です。

 碧たちのネットワークを信楽様が使えば』

「信楽さんってもう、世界を支配してない?」

『うふふ』

 止めて(泣)。

『今のは冗談(ジョーク)です。

 まだまだ世界は広いですよ。

 世界制覇までにはかなり時間がかかるかと』

 やる気だよ!

 否定して欲しかったのに。

 だとすると敵も多いんだろうなあ。

 矢代邸(要塞)が必要なくらいに。

 まさか民間傭兵会社までは持ってないと思うけど。

『あります』

 知りたくなかった(泣)。

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