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僕の世界は厨二病 ~厨二病でも真っ当な社会人として生きていきたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆


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56.いつもと環境、変わらないんだけど(泣)

 胡堂くんが落ち着いたので改めて雑談してみた。

 守秘義務があるから詳しくは言えないけど、と言いながら胡堂くんは結構話してくれた。

 エスパー戦隊というか超能力者の人たちは胡堂くんを含めて全員が矢代警備に所属しているそうだ。

 もちろん普通の警備員とかじゃなくて調査員という位置付けらしい。

「それって諜報員(スパイ)なんじゃないの?」

「近いな。

 任務の時は普通に変装したり偽名使ったりするし。

 所属なんかもその都度変える」

 なるほど。

 前に山城くんがステーキハウスのウェイターやっていたり胡堂くんがCA(キャビンアテンダント)だったのもその一環か。

「大変そうだね」

「そうでもない。

 嫌々やらされているわけじゃないからな。

 基本的には本人の希望が通るし。

 それに給料がいい」

 ドヤ顔だよ?

 美少女ヅラでそれやられると益々アニメだ。

「そういえばシャルさんの所にも超能力者がいたよね。

 色々なギミックを開発している人」

 名前忘れた(泣)。

「矢吹か。

 あいつも所属は矢代警備だよ。

 出向しているけど」

 そうなのか。

 まあ人事については僕の担当外だし別にいいけど。

 ていうか矢代興業自体、どうなってるのか知らない(泣)。

 そんなことはどうでもいい。

 聞いてみた。

「胡堂くんも矢代邸(ここ)に住むの?」

「住むというかとりあえず常駐だと聞いている。

 信楽様……さんがいるからな。

 今後どうなるのかは判らんが」

 今、信楽さんに「様」をつけかけたよね?

 やっぱり配下か。

 というよりはむしろ家臣?

「口が滑っちまったな。

 いや矢代が考えてるような事じゃない。

 だが何というか、あの人は頭脳というか参謀なんだよ。

 山城が言っていただろう。

 エスパー戦隊にスカウトしたいと」

「そういえば信楽さんも別の時間線で勧誘されたって話していたような」

 胡堂くんは肩を竦めた。

「さもありなん。

 もし山城が本当に超能力持ってたら真っ先に確保に動いたと思うぜ。

 味方にしたら最強だし敵に回したらそれだけで詰む人だ」

 恐れられてるなあ。

 信楽さんの凄さって僕にはよく判らないんだけど、高校時代から厨二病患者(みんな)に異様に畏れられていたもんね。

 僕から見たらメチャクチャに頭がいいだけの可愛い癒やし系美少女でしかないし。

「……まあ、矢代はそれでいいよ。

 ところでそろそろ俺は上がるが」

「あ、僕も」

 確かにちょっと逆上(のぼ)せてきたような。

 お湯の温度があまり高くないからつい長湯してしまいそうだ。

 胡堂くんが立ち上がって露天風呂を出る。

 後ろ姿が露骨に美少女だよ!

 すんなり伸びたすべらかな背筋とかくびれた腰とか。

 白い太ももとかお尻とか。

 しかもオールヌード。

 判っている僕ですらくらっと来そう。

「変な目で見るなよ」

「見てない!

 ていうか胡堂くん、本当に女の子じゃないよね?」

「俺は男だ!」

 吐き捨てる様に言ってドアの向こうに消える美少女(胡堂くん)

 こんな所をスクープされたら誰がどう見てもスキャンダルだよね。

 胡堂くんが男だと知られたら別の意味でスキャンダルになってしまいそうだ。

 警備ならもっと人選を考えて欲しい。

(警備って多分だが矢代大地(ガキ)のじゃないぞ)

 無聊椰東湖(オッサン)が言ってきた。

 そう?

 じゃあ誰の……ああ、信楽さんか。

(そうだろうな。

 あの外見ならお嬢ちゃんにぴったりくっついていても誤解されない。

 矢代大地(ガキ)のハーレムにも普通に混じれるしな)

 僕のハーレムって何さ。

 そんなもんはない!

 だけど確かに胡堂くんなら比和さんや信楽さんと一緒でも見劣りはしないよね。

 さすがに相沢さんの前では霞むだろうけど。

 まあいいや。

 僕も露天風呂を出て室内に入る。

 胡堂くんはいなかった。

 もう上がったらしい。

 とりあえず水シャワーで火照った身体を冷やしてからサウナにも入ってみた。

 残念ながら暑くなかった。

 スイッチか何か入れないと駄目らしい。

 サウナは次の機会ということにして洗い場で頭と身体を洗ってからもう一度大風呂に入ってみる。

 温泉というよりはスーパー銭湯みたいで何か落ち着くなあ。

 僕は庶民だから下手に豪華な所よりこういうのが好みなんだよ。

 そういえば檜風呂とかがあるらしいけどまあいいや。

 脱衣場に戻ってバスタオルで身体を拭いてから隅に置いてあったマッサージチェアに座ってみた。

 リモコンのボタンが多すぎてよく判らないから「自動」を押してみる。

 うん、普通にマッサージしてくれます(笑)。

 それにしてもこのチェアも新品臭いな。

 お金に糸目を付けずに導入したんだろうなあ。

 胡堂くんたちが文句を言わないわけだ。

 職場の福利厚生が凄いんだよ。

 座ったまま全身を揉みほぐされていると気持ちが良くなってくる。

 これはいい。

 僕の部屋(リビング)にも是非一台欲しいよね。

『かしこまりました。

 すぐに発注します』

 いきなり声が響いた。

 碧さんか!

「発注ってマッサージチェアを?」

『はい。

 今大地さんが使っているものと同型を導入します。

 明日の午後には届くかと』

 さいですか。

 サトリの化物が直ってない。

 いやそれはもう諦めるとしてもすぐ発注って。

矢代大地(ガキ)は億万長者なんだぞ。

 それにマッサージチェアは備品だ。

 矢代財団の経費に計上されるだけだ)

 無聊椰東湖(オッサン)に言われて気がついた。

 僕ってお金持ちだったっけ。

 しかも自分のお金なんか使わなくても何でも手に入ったりして。

 人を駄目にする環境が整っているなあ。

 もういいです。

 でもこのチェアは欲しいからラッキー。

(駄目になってるぞ)

 いいんだよ!

 僕を駄目に出来るのは僕だけだ。

 それにこういう駄目さは誰も気にしないみたいだしね。

 誰かに迷惑をかけているわけでもないし。

(本当にそうか?)

 うーん。

 ない、と思う。

 ていうかそもそも迷惑がかかるとしたら僕自身にだよね?

 変な相手だか敵だかに狙われてるみたいだし。

 おかげで外出禁止になってしまった。

(いいじゃないか。

 豪華な温泉宿を貸切にしたと思えば。

 美少女と美女付きで)

 いつもと環境、変わらないんだけど(泣)。

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