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僕の世界は厨二病 ~厨二病でも真っ当な社会人として生きていきたい。が無理のようです~  作者: 笛伊豆


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26.忘れてよ!(泣)

 今の矢代家から引っ越すという話は聞いていた。

 あの家は末長家から借りているんだけど、どうも手狭になってきているらしいんだよ。

 もちろん僕や比和さん、信楽さんが住むだけなら逆に広すぎるんだけど住んでいるのが比和さんや信楽さん(VIP)だからね。

 僕も一応(笑)。

 出勤したり帰宅したりする時には護衛の人たちで道が詰まってしまうし周りの家は民家だからあまり騒々しいと迷惑になる。

 警備担当部門から護衛が常駐出来る拠点を確保したいとか、万一の場合の脱出路なんかを整備したいという要望もあるそうだ。

 まず有り得ないとは思うけど敵対勢力が離れた所から迫撃砲を打ち込んできたり、あるいはハンドミサイルとかで攻撃してきたら些か不都合があるらしくて。

 そんな状況まで想定してるのかよ!

 僕は麻薬組織の親玉か?

 そういう理由(わけ)で僕は強制的に引っ越しさせられることになったんだよね。

 なぜ僕なのかというと、比和さんと信楽さんが僕にくっついてくると宣言したから。

 信楽さんや比和さんは別にどこに住んでもいいんだけど、だからこそ僕と同居したいと言い張ったみたい。

 一応理由はあって、まず信楽さんは矢代興業の最重要人物(VIP)だからどこに住もうが護衛隊が必要になる。

 僕もなぜかVIPに認定されていて、信楽さんほどじゃないけど護衛隊がいたりして。

 僕と信楽さんがまとまっていればそれだけ護衛が効率化出来る。

 だったら今まで通り同居でいいのではないかと。

 比和さんもVIPではあるんだけど別の理由があるらしい。

 これは公にはなってないけど比和さんって前世がメイドというだけじゃなくて妖精(フェアリー)だからね。

 霊的防御の面では静村さんに匹敵するということで、そういう人が僕のそばにいることが重要なのだそうだ。

 妄想だろうけど(泣)。

 でもこれは信楽さんが認めているから矢代興業では公式見解だ。

 今は静村さん(神様)魔王(ぬらりひょん)である(エン)さんが離れてしまって霊的防御力が低下しているから比和さんが僕にひっつく必要があると。

 それについては信楽さんに聞いてみた事がある。

「でも比和さんってしょっちゅう出張とかしてるし、必ずしも僕と一緒に居るとは言い難いけど?」

「同居しているぅという事実が重要ですぅ。

 霊的防御はぁ一緒にいなくてもぉ効果がありますぅ」

 さいですか。

 信楽さんは比和さんたちと違って一般人? なので、やはり霊的防御が必要らしい。

 だから信楽さんも僕と一緒に居ることで守られると。

 よく考えたら色々矛盾していたり牽強附会が見え見えだけどまあいいや。

 家が決まったというよりは用意が出来たというのなら見てみたいのは本当だ。

 そういうわけで僕と信楽さんは車でその新居とやらに向かった。

 僕、全然知らないんだよね。

 好みで決めて良い話じゃないみたいだから口出ししなかったんだよ。

 でも今の矢代家(うち)が拙いというんだから高級マンションか何かだと想像していたんだけど。

 近くに護衛部隊の拠点が必要だと聞いていたし。

 車で走ること十分ほど。

 意外に近い。

「ここなの?」

「はいですぅ」

 着いた所にあったのはお屋敷街だった。

 道も広いし一軒一軒の敷地も広い。

 塀も白壁や石垣が多いな。

 道の両側にちらちら見える家は堂々たる(たたず)まいの日本建築で、前に行ったことがある末長家に似ている。

「武家屋敷街なの?」

「ですぅ。

 ここの一軒をぉ矢代財団で購入して改築しましたぁ」

 さいですか。

 信楽さんが「ここですぅ」と言ったのは特にでかい区画だった。

 高い白壁がずっと続いていたりして。

 信楽さんの指示で家の周りを一周して貰う。

 この塀、一片が百メートルくらい続いてない?

 これじゃあアニメによく出てくる超大金持ちのお屋敷だよ!

 旧華族や大藩藩主の末裔の邸宅とか。

 隣の家はなかった。

 つまり壁が全部道に面していたりして。

「この家の敷地だけで一区画なんだ」

「はいですぅ。

 死角はないですぅ」

 それって誰かが壁を乗り越えて侵入してくることを想定してるよね?

 まあいいや。

 でかい屋根付きの門があったけど、その前に横付けするのかと思っていたら扉が自動的に開いた。

 車ごと乗り入れる。

 壁の中は意外にも西洋風だった。

 普通に道があって建物が並んでいる。

 入って真正面は無骨な箱形の建物なんだけど。

「これはぁ倉庫ですぅ。

 門から突入されてもぉいきなり本宅にはぁたどり着けないようになってますぅ」

 ゲリラや特殊部隊とかの襲撃に備えてない?

 道に沿って走ると両側に林や色々な建物があった。

 警備兵の宿舎とか?

 ますます要塞みたいだ。

 というよりは映画なんかで見た麻薬王の屋敷?

 僕、こんな所に住むのかよ。

 近所付き合いとかなさそうだから楽でいいんだけど。

 これじゃあうっかり外出も出来なくなりそう。

 僕、もう一般庶民には戻れないかもなあ。

(何を今更)

 無聊椰東湖(オッサン)が冷たく言った。

 最近はあまり口出ししてこないんだけど、今みたいに突然突っ込まれるんだよね。

 もう慣れた。

 そういえば無聊椰東湖(オッサン)との付き合いも長い。

 高校2年の春からだもんね。

 何かもう無聊椰東湖(オッサン)が僕の中にいるのが当たり前になってしまって、今では僕の二重人格とか想像上の友達(イマジナリーフレンド)なんじゃないかと思えるくらいだ。

(よせよ気持ち悪い。

 俺は矢代大地(ガキ)とは違う人格だ)

 まあ僕の前世だというのならそうなんだろうけど。

 実際、僕と無聊椰東湖(オッサン)はお互いに記憶は覗けるけど共有しているわけじゃないからね。

 異世界転生物のラノベみたいに記憶だけあるというわけでもない。

 むしろ自分じゃない人格があってその記憶を思い出せるという方が近い。

矢代大地(ガキ)の記憶は曖昧だからな。

 俺も忘れた事は思い出せん。

 矢代大地(ガキ)も同じだろう)

 そうだよね。

 でもまあ、無聊椰東湖(オッサン)がいることで助かった事もあるし、もうしょうがないと思っている。

 お互いに恥ずかしい事も筒抜けだし。

矢代大地(ガキ)のオナ○ーなんか思い出したくもないけどな)

 忘れてよ!(泣)

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