【第三章】第二十三部分
雅美は犬のしつけ攻撃の手を緩めない。
「ちらり。」
雅美がめくったのは裾ではなく、胸元だった。そこには豊かなおっぱいの90%の白い領域が出現した。つまり、雅美のバスローブの下には、不遜にも布地が不存在なのである。
「お、おかわりしてくれ、ワンワン!」
栄知犬のよだれは養老の瀧のようになっている。
「それ以上はダメ~!」
久里朱の悲痛な叫びが栄知犬のよだれを止めた。
「あ、あたしの負けよ、完敗よ、乾杯~。しゅうう、シュリンクウウ。」
久里朱は老婆のように、腰を曲げて崩壊した。
完敗した久里朱はそのまま意識を失って、横たわった。
「さあ、邪魔者が消えたところで、本業に回帰するどす。もうただの犬コロは、マインドコントロールも不要どす。」
たしかに栄知はチンチンのポーズをひたすらおかわりしていた。
「それではお兄ちゃんズはんを使う、いや、たしなむとするどす。目的は魔力の無尽蔵補充どす。枕営業しなくても魔力がなくならない。こんな夢の妖精、略して夢精をウチは手にしたんどす。さあ、夢精にまみれるどす!ハグッ!」
暑姫よりも2ランク上のエロ女王雅美は、チンチンしている栄知を真正面から直球で抱き締めた。はたから見ると、合体してるようである。
『きゅう、きゅう、きゅう。』
いかにもエネルギーを補給しているような音を立てて、腰を振っている雅美。
「フウウウウ。力がみなぎるどす。マリアナ海溝のような深淵な魔力を感じる、いや体感することを余儀なくされるどす。これなら、魔法少女省のどんな魔法少女も蹴散らして、足蹴にして、ひいひい言わせて、快感奴隷にすることができるどす。ぐへへへ。」
仕事と趣味を混同し、コラボさせようとする雅美。
『ガシャン。』
急に停電したのか、浴室の照明が落ちた。しかし、雅美のからだが魔力充電のせいか、光っており、多少の視界が残されている。




