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真・枕営業の魔法少女  作者: 木mori
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【第一章】第五部分

「魔法少女省の魔法少女よ。見たところ、三下ばかりみたいだけど、違法賭け麻雀をやってるわね。一応、全員逮捕するわ。」

「しゃらくせえ。魔法少女って言ったって、たかが小娘じゃねえか。この彫り物竜のエサにしてくれるぜ。」

一番手前にいた四十歳ぐらいの中堅やくざが、威勢のいい言葉と一緒に、椅子を蹴飛ばして、久里朱に襲いかかった。

「ごめんなさい。魔法少女様にはいっさい手出ししませんので、魔法でボコボコにした上で滅ぼすことだけはお止めください。この通り、賭け麻雀認めます、拉致監禁オールOKです!」

店にいた全やくざが、スライディング土下座している。

久里朱はミサンガから小枕を一本抜いて、それを剣に変えて手に持っていた。その刃は真っ赤に輝いていた。

「そこまでやるなら仕方ないわね。寿命の1年延長ぐらいは許してあげなくもないわ。」

久里朱は剣を小枕に戻した。

こうして魔法戦とはならずに逮捕劇はあっさり終結した。

「ところで、あんたたち、三つ葉葵の魔法少女って、知ってる?」

「全然知りません、聞いたことも、舐めたこともありません。」

「ナメたこと言ってるのは無視するけど、ウソだったら、生きていることを後悔することになることは十分わかってるわよね。」

「「「「「「「「「「「「ハハー。」」」」」」」」」」」」」

大政奉還説明を受けた武士たちのようにひれ伏したやくざたち。

結局、父親殺しの犯人はこの現場にはいなかった。

魔法の魔法少女は裏社会では、やくざが束になっても勝てないという認識は一般化しているのである。


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