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真・枕営業の魔法少女  作者: 木mori
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【第三章】第二部分

「でもあたしは栄知に枕営業はしないわよ。」

突き放す言い方をした久里朱を見ていた瓜莉。

「そんなことは期待してないよ。」

笑いながら答えた栄知。

「ならばウリウリたちはしようかな~?」

「できるならしてみなさいよ!」

「まあまあ、なかよくしてくれ。オレは風呂に入るから。」

『『『『『お風呂!!!!!』』』』』

5人が一斉に強烈な反応を示した。しかし、全員が口を押さえて、空気が漏れないようにして、声は出なかった。

そして、浴室に向かう栄知の背中を5人の視線が追尾している。初めての共同作業である。視線一体化という共同作業は進化して、『視聴覚一体化』という入手困難なワザに至った。

そのワザは、栄知が浴室に入り、脱衣し、浴槽に漬かるまでの些細な映像、音をキャッチした。視聴覚一体化とは恐ろしい能力なのである。

共同作業は、『匍匐前進一体化』という自衛隊情報収集特化班能力に変異した。これは栄知の高性能聴覚でもサーチできない高等なものである。

「あ~、いい湯だなあ。女子がたくさんいて賑やかだし、オレの運勢は鯉の滝登りかな?いや恋の、か。ははは。」

能天気な笑いが狭い浴室に反響していた。

「さて、からだを洗うかな。今日はちょっと暑かったから汗もかいたし。」

『バシャ』という音と水しぶきを上げて勢いよく、浴槽から飛び出した栄知。

「ふ~ん。お兄ちゃんズも全身筋肉の力のモーメントを受けてはね上がったねえ。永遠の妹・梅子、水しぶきで汚されちゃったよ。」

「サクラもだよ。」

「ウリウリも。」

「ワタクシも凌辱されましたわ。」

「あたしはなんともないけど、気分がすぐれないわ。栄知のお兄ちゃんズを見てしまうの?ドキドキ。」

約1名は初体験モードであった。しかし、5人の呼吸は合っている。


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