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おとめの柔肌に触れるな無礼者
「一年三組の三好、チサトです。」
「姉の、三好チドリでございます。生徒会書記を拝命しております。」
「二年一組、夏目新です。」
「三年五組、天三谷静路です。チサトちゃん、結婚を前提にお付き合いしてください。」
静路は、チサトの両手を包むように握った。咄嗟のことにチサトは顔を赤面させる。
「か、会長さん、お、お戯れはやめてください。」
「チサトさん、会長からお離れなさい。手も振りほどいて構わないから。」
「も、申し訳ありません。お姉さま。」