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お手製かよ

ひゅうと飛行機が、雲をひいてまっすぐに飛んでいく。

その様子を呆けて見ていたのは、屋上に佇むひとりの青年であった。彼は、この高校に通う男子生徒である。

屋上立ち入りは違反だが咎める教師は全員、授業(しごと)中だ。

がちゃりと唐突に屋上の入口が開いたかと思うと、片手にパンを持った長身の男子生徒が入ってきた。


(あらた)ちゃーん、焼きそばパン持ってきたよ。」

頼んでないが。

「えー、今朝五時に起きて焼きそばの麺から手作りしたのに。」

Q・聞いたことのある名前だけど。


A・気のせいだよ。

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